ブラックパール(と「素晴らしき哉、人生!)

今日の書きたいことは、写真とぜーんぜん関係がないのです。でも、書きたいことに合う写真も見つからないので、関係ないまま書きますわ。

 さて、まずは写真のお話。これ、唐辛子なんですって。観賞用。というのも、激!辛らしいのです。むやみに食べないほうがいいってくらい。で、観賞用なのだとか。黒い葉っぱに紫色の小さなお花が咲き、黒い実がついて、次第に赤くなるようです。ハロウィンからクリスマスに似合いそう!と思ったのですが、もともとは暑さに強い一年草。シーズンオフの安売り苗を買いました。まだまだ楽しめますよ、と。涼しい季節はいつまで持つのかな?種が結構採れるそうで、来年もう一度種まきできるかもしれません。それも楽しみ。

 連休中は遠出の予定もなかったので、DVDを数枚借りてきて、毎晩食後に映画鑑賞を楽しみました。近くのレンタルショップで、旧作1週間100円というのをやっていたので。もーりーが二枚、私が三枚選びました。

 昨夜見たのはかなり古い白黒映画。フランク・キャプラの「素晴らしき哉、人生!」(Frank Capra "It's a wonderful life!")という映画です。クリスマスの定番映画らしい。ピンチをチャンスに変えるストーリー。

 「自分のことより人のこと」と実直に誠実に生きてきた主人公が、あるきっかけで大ピンチに陥り、「生まれてこなければ良かったんだ」と自暴自棄になります。そこへ翼をまだもらえていない天使が使いに出され、彼を助けるという物語。主人公は「自分が生まれていなかったら、街や友人、家族はどのようになっていたのか」を見せられます。たった一人の人生でも、たくさんの多くのことに影響を与えながら生きている。あなたがもし生まれていなかったら、世界はまったく別なものになってしまうのです。

君が生まれてこなかったら、9歳で溺れた弟を助けた君がいないから、彼のその後の人生はない。

君が生まれてこなかったら、薬屋さんの間違った薬に気づいた君がいないから、彼は毒薬を飲ませた罪で投獄されてしまう。

君が生まれてこなかったら、少女の頃から君に想いを寄せていた君の妻は、その相手がいないから、今のような美しさもなく、一生を独身で過ごしたのさ。

君が生まれてこなかったら、君のお父さんの死後会社を継ぐ君がいないから、会社は潰れてしまったし、残されたお母さんは寂しさの中、貧しい下宿屋を一人で営むしかなかったんだ。

街は儲け主義の金持ちに支配され、君の友人達は一生を貸家で過ごし、家を持つことはできなかった。君が生まれてこなかったら…。

ごらん、君の人生は素晴らしいよ。それを捨ててしまうなんて、なんてもったいないんだろう!

I wanna live again.

もう一度、生きたい。そう、死ぬ気になればなんだってできるはず。小さな小さなことに見えるかも知れないけれど、君がいることで(も)世界が周っているんだよ。

It's a wonderful life!

そう、だれの人生でも、素晴らしい。

 明るく陽気な映像から始まり、優しさゆえに自分の人生計画の変更を余儀なくされた「君」の青年時代の葛藤、夢見ていた生活とのギャップ。ほんのちょっとしたきっかけで起こった大ピンチ。今まで切り抜けられてきた数々のことを忘れて、もうお仕舞いだと荒れ狂う「君」。破壊的な行為に対する同じだけの返答。「君」の知らないところで「君」のために祈る子供達や、助けを募って奔走する愛する妻。そして「君」を助けに来た、まだ翼をもらえていない2nd classの守護天使。

 自分がいない世界を見せられ、自分でも誰の役に立っていたことを知り、もう一度もとの世界で生きたいと願う。自分の人生は捨てたもんじゃない。そう気づいた時、本当の助けが得られ、「君」は周りの人々の力を借りて、この大きなピンチを切り抜ける。それは何事もなかった人生よりも、たくさんのことに気づかされる瞬間。

 この映画のタイトルは"It's a wonderful life!"ですが、ことの始まりは"The Great Gift"というタイトルで、クリスマスカードとともに親しい人々に贈られた、一遍のショートストーリだったそうです。ちっぽけに見えるものが、大きな力になる瞬間を、キラキラと見せてくれるとっても素敵な映画です。



コメント

Mako さんのコメント…
クリスマスが近くなるとこちらではこの映画テレビで放映されます。良い映画ですよね。

この暗い時期にも
いとしい友よ 私のことばを容れよ
人生を明るいと思う時も 暗いと思う時も
私は決して人生をののしるまい

日の輝きと暴風雨とは
同じ空の違った表情に過ぎない
運命は甘いものにせよ苦いものにせよ
好ましい糧として役立てよう

魂は曲りくねった小道を行く
魂のことばを読む事を学びたまえ
今日魂にとって苦悩であったものを
明日はもう魂は恵みとしてたたえる


これは私の大好きなヘッセの詩からです。父が亡くなり次の年には私の大好きだったおばあちゃんが亡くなり それから一番お気に入りだったドイツの弟も40歳と言う若さで亡くなり死について考えた時期があります。彼らの死から学んだ事は私は“生きる”生きていると言う事でした。
Life is beautiful.
Sanae さんの投稿…
★Makoさん、
おはようございます。
素敵な詩を紹介してくださってありがとうございます。ヘッセの詩を読んだことがありませんでした。文庫本などにもなっていますよね。さっそく書店に行って見てみようと思います。

映画の解説映像の中で、"It's a Wonderful Life"は著作権がフリーになった時に盛んにTV放映されるようになり、公開当時よりもずっと人気の出てきた映画だと言っていました。今でもクリスマス時期に放映されているのですね!

ロベルト・ベニーニの"Life is Beautiful"も大好きな映画です♪
Mako さんのコメント…
Sanaeさん、
私は昔からヘッセが大好きなんです。中学の時に車輪の下を読んで 大人になってから又読んでみると感じが違うんですよね。

私は自分の中からひとりで出てこようとしたところのものを生きてみようと欲したにすぎない。なぜそれがそんなに困難だったのか。...ではじまるDemianも私が日本に居たときに感じたものであって私の異端児、反逆児を解ってくれる人だと思いました。
私もロベルト ベニーニの映画”Life is beautiful"好きですよ。
Sanae さんの投稿…
★Makoさん、
さっそく近所の古本屋さんでヘッセの文庫本をいくつか手に入れました。「車輪の下」「デミアン」も。順番に読んでみようと思っています。詩集は残念ながら古本屋にはなかったので、週末に別の書店を覗いてみようと思っています。

本を読むのは好きですが、(自分にとっての)新しい本に向き合う機会はそうあるものではないので(とくに古典だとなおさら)、とてもよいきっかけになりました。ありがとうございます♪

人気の投稿