熱出して、夢を見て、寝転がって絵を描いた



もーりーのおじいちゃんの告別式の翌日は
私はちょっと具合が悪くて
宿泊先のホテルの部屋で
日中は一人静かに眠っていた。

雪が降る寒い日だったけれど
窓を開け、空気を入れ替えながら眠った。
ホテルの部屋は必要以上に暖かく
カラカラに乾燥して
窓を開けないと眠れない。


夢を見た。
セツ先生のアトリエを訪ねる夢。

絵には余白が大切なんだと話す私。

朝も夕もアトリエでコーヒーを飲みながら
みんなの絵を見て学び取るのだと話しつつ
絵を見るために階段を登ると
かつてのような大判の絵などなく
どれも小さな絵ばかり。

セツの絵と違う気がして首をひねりつつ
更に上に上がって行くと
セツ先生の荷物(多分)が沢山。

引き出しがいくつもあり
懐かしい(と夢の中では思っている)
ピンク色のジャケットがある。

柄もののシャツや大きいバックルのベルトなども。

ジャケットに手をのばし、肩の辺りに触れた。

当時の私を受け入れてくれた
セツ先生とアトリエに感謝の気持ちでいっぱいだ。


目が覚めると左の目だけで泣いていた。
私の偏頭痛はいつも決まって左なのだ。
流れるように痛みは去った。

汗をかいて、熱も下がった。

ホテルの部屋のベッドの上で
寝転がったまま左側に目をやると
雪がやんだ後の午後の日差しに
壁のランプから金色の帯が伸びていた。

絵を描きたいな。

ヘッドボードの上に置いてある
ホテルのメモ用紙とボールペンで
寝転がったままに見える
壁際の鏡とランプの絵を描いた。

それから見た夢のメモも。

絵って、描ける時にしか描けない。
なのに、描ける時には描けるんだ、な。

そういうものなのか。

生まれ変わったような
清々しい夕暮れだ。



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