オックスフォード再訪②天使と£50札とため息橋

 街に繰り出すと、石造りの建物の上部についつい目がいってしまいます。いたるところにあれこれと、天使や珍獣、人間の顔などなど、彫刻を見ることができるのです。そしてついつい写真を撮りたくなってしまいます。が、後からよくよく考えてみると、これがどこのなんという建物だったのか分からない・・・ということもしばしば・・・。ハイ、こちらも、何というところの天使の写真か、すでに分からなくなっております。ごめんなさい。でも、とっても素敵でしょう?こんな扉の彫刻のおかげで、すっかり私の頭の中では、「オックスフォード=天使のいる街」という印象が出来上がってしまいました。

 カレッジの見学時間は午後からが多いとのことだったので、午前中はお店をのぞいたり場所を確認するために街を歩いたりすることにしました。(主要な見学スポットは2キロ四方に集中しているとのことだったので、充分歩いて周れます。)まず、午前中の空いているうちに、オックスフォード・キャンパス・ストアをのぞいてみました。なかなか素敵なグッズがいっぱいあります。(どんなものが売っているのかはこちらのオンラインショップをのぞいてみて下さいね♪)

 ここにも例のごとく【3 for 2:3つで2つ分の値段です。ミックスしてもOK!その場合は一番安いものが無料になります。】のコーナーがありました。欲しいなと思ったのは皮製(合皮かも)のキーホルダーとしおり、それからプラスチック製の折りたためるオペラグラス(双眼鏡)。

 キーホルダーは借りているアパートメントの鍵用に(何もつけずに使っててすでに一度紛失しかけてます。今は日本の携帯につけてたストラップをつけています。)、しおりは読書用(これって案外ないと不便。今は付箋で代用。)、双眼鏡は写真のような建物上部にある彫刻を見るのにも、教会のステンドグラスなどを見るのにも便利そう!是非欲しい!!どれもひとつずつは£4~3だったので、3 for 2だと£7です。うんうん、ちょうどいいお買い物かも。

 もっと素敵なものはたくさんあったけれど、実は私はここでまず、とりあえず小さな軽いものを何か買って、£50札をくずしたかったのであります。

 ところが、そんな下心のあるお買い物はなかなかうまくいかないものですね^^;そうは問屋が卸しませんでしたよ。レジにいた中国人系(たぶん)の女性が私の差し出したピン札£50に困った顔をして、"We are sorry. We don't have any changes for £50 bill." 「申し訳ありません。£50札ではお釣がありません。」とひと言。

 なぬ?!うーむ。そうか、、、やっぱりダメか~。それでは仕方が無い。言うなれば私のしたいことは、1万円札で数百円の買い物をしたいと言っているようなものだから、お釣がないのもまぁ、しょうがないですわ。私も私で、いつもなら£5,10、20などのもう少し細かい額のお札も持っているようにしていたのですが、今日に限って現金は£50札だけ。家を出るときに、これじゃ困るな~と思っていたのですけれど。やっぱりね。。。これと入場料などに使うための小銭しか持っていませんでした。小銭を出せば本当は充分に買えるんですけど、そっちは温存しておきたいという気持ちもあり・・・。まぁ、どうしてもこれを買わなきゃ、というものでもなかったので、キャンセルをお願いすることにしました。ごめんなさい~。(双眼鏡は欲しかったけど。)

 すると彼女は奥にいた別のイギリス人女性になにやら声をかけました。そのイギリス人女性がキャンセルのレジ操作をしながら、"We are so sorry. Because, it is morning now. Maybe, we could have changes later." 「本当に申し訳ありません。今はまだ朝なのでお釣りが無いんです。もう少し遅い時間になればあると思います。」と言ってくれました。"OK. I understand. I will be back in the afternoon." 「了解です。分かりました。また午後に来ますね。」一応私も日本人なので、ついつい"I am sorry."「ごめんなさい」も、声に出して言っちゃいましたよ(笑)。

 ・・・しかし、午後はなんだかんだと見学に明け暮れてしまい、もう一度お店を訪ねるのをすっかり忘れてしまいました。また次回来た時に、もう一度立ち寄りたいと思います。その時は、ボタニカルプリントのノートなどもとっても素敵だったので、そういうものも買いたいな~なんて思っております。

  さて、£50札はどこでくずしましょう。。。お昼ごはんを食べる前に、なんとか額の小さめのお札を手に入れたいな・・・。

 最終的にはお昼ご飯の時間になる前に、書店で本を二冊買ってお金をくずすことができました。でも使う前に尋ねましたよ。"Can I pay by £50 bill?" 「£50札で支払っても大丈夫?」って(笑)。こちらでは無事にOK!よかった~。

 本は買いたいと思っていたのですが、お金をくずすのも目的のひとつですし、最初に買いすぎると重いものを持って歩くハメになる・・・。厳選しなければなりません。一応いくつかの書店をのぞき、念のためアリス・ショップものぞいてみて(こちらは後日ご紹介します)、結局オックスフォード大学出版局の直営書店で、ルイス・キャロル関連本を二冊買いました。それが上の写真のもの。

 一冊はペーパーバッグで「不思議な国のアリス」と「鏡の国のアリス」のいっぺんに読めるもの。カーディフ大学の児童文学の名誉教授であられるピーター・ハントさんという方の編集のようで、今読んでいるのですが、この方の序文(解説)もけっこう面白いです。アリスのロシア語の最初の翻訳は、あの「ロリータ」の作者であるナボコフなのだ、とか、そういう小ネタが書かれております。そしてこのペーパーバッグを選んだ理由はなんと言ってもやっぱり、挿絵がテニエルだったから。もっとも、アリス・ショップにはもっと素敵な装丁のアリス本がたくさんありましたが、そちらはちと個人的に予算&重量オーバーということで・・・。またいつか訪れる機会があればと、その時の楽しみとっておくことにしました。

 もう一冊はサイモン・ウィンチェスターさんというアメリカ在住の作家の書いた本で、写真家としてのキャロルに焦点を当てたもの。出版されたばかりらしく、たくさん面陳されておりました。

 さて、ようやく安心して観光する準備ができました(笑)。ここからやっと。まず最初に目指したのは、図書館。本好きなので図書館は是非見たい。と言っても、残念ながら日曜日はお休みなのですが、建物だけでも眺めようと地図を見ながらてくてく。するとその手前に、「おや?これはガイドブックに載っていた、”ため息橋”のあるハートフォードカレッジではないかな?」(写真のものがそれ)と思われるものが現れました。

 もう散々£50札でため息ついちゃったけど(本当はため息などついておりませんが・・・)、最初のお出迎えがため息橋とは!なんちゃって(笑)。なるほど、ヴェネツィアで見たのと似ているけど、なんだかこっちの方が綺麗です。装飾とかも。だってあっちのはもともと監獄だからね・・・。などと思いつつ、なんでここにこれを作ろうと思ったんだろう?なんて考えたり。あちらのため息は”逃れられないわが身を嘆くため息”だけど(逃れた方もおひとりおりますが)、この女学生の割合の多いというハートフォードカレッジのため息はいったいどんなものなのでしょうね?恋する乙女のため息かな・・・?

 でも、ここ、あまりにも丸見えで、ちょっとこの上でため息をつこうという気分にはならないのではないかしらん(笑)。ヴェネツィアのため息橋、あそこからはきっと綺麗な風景が見えるんですよね、、、細く狭い渡りの橋の、堅牢な格子の隙間から見るヴェネツィアの美しい景色・・・それはきっと、かなり切ない。

 それに比べると、こっちはただの橋に見えてしまいます(笑)。でも、建築としての橋そのものは、個人的にはこっちの方が美しいと思います。(そりゃ、監獄と比べてはね~・・・。)素敵。歩いて渡ってみたいです。(オリジナルの監獄ため息橋は、とても歩いてみたいとは思いませんでした。目の前で写真は撮っちゃいましたけど。)

 Hertford Collegeのサイトはこちらです。日本語のガイドブックを見ると、中には入れないようですが、建物の見学はいつでも自由で無料とのこと。私はこの橋しか見ませんでしたが、19世紀にヴェネツィアの橋を真似て造られたものだそうで、この街の中では割と新しい部類に入るようです。

 それでは次回はいよいよ、図書館へ行きます。

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