オックスフォード再訪③ボドリーアン図書館とラドクリフ・カメラ


天使に導かれて(?)Bodleian Library(ボドリーアン図書館)に到着。今これを書きつつ通りの名前を確認しようと、インフォメーションセンターで購入したガイドブックの地図を見ていたのですが、正直のところこのガイドブックの地図はイマイチ見難いかも。読み物の方は簡素にいろいろ書かれていて面白いのですが・・・。地図はもう1枚50pで買ったペラペラのシティマップの方が、細かく書かれているわりにすっきりしていて見やすいと思います。(実際に街歩きにはこちらを使っていました。)

私はインフォメーションセンターの前のBroad Streetを右にまっすぐ進み(インフォメーションセンターを背にして右手方向という意味です)、図書館のあるCatte Streetに出ましたが、High Streetから聖メアリー教会の脇に入る方法もあります。いずれにしてもボドリーアン図書館のある道は思ったより細くて静か。目の前が前回ご紹介した、ため息橋のあるハートフォードカレッジです。

写真の天使の彫刻はボドリーアン図書館の門の両脇にあったものです。


図書館のファサードはこんな感じ。他の建物と比べるととても地味です。1602年にマートンカレッジのフェローであり外交官でもあったトーマス・ボドレーによって、現在の場所に建てられたとのこと。(インフォメーションセンターで買ったガイドブックより。refoundedと書かれていたので、図書館自体はもっと以前から、どこか他の場所にあったのでしょう。以後もこのガイドから抜粋します。)

世界でも最も大きな図書館のうちのひとつだそうで、イギリス国内で毎年出版されるすべての本のコピーを所蔵する、たった6つの施設のうちのひとつなのだそうです。昔の手書きの本や印刷技術の導入された初期の書物のコレクション数としては、イギリス国内では大英図書館の次に多いのだそうです。蔵書数は、ガイドブックには"some five and one-half million books”と書かれているのですが・・・ハーフミリオンって・・・どのくらい(笑)。トップギアでも時々車の価格の説明にこの表現が使われるんですけど、ハーフミリオンってなかなかピンとこないです(汗)。100万の半分だから、50万として、その前に5があるから・・・???5500000ってことかな?約550万冊?まぁ、毎年どんどん増えるのでしょうけれど・・・。凄ッ~!


門のずっと上の方、窓の上にはこんないろいろな顔の彫刻がありました。それからTBの文字。これ、トーマス・ボドレー氏のイニシャルというわけなんでしょうね。建物はクリストファー・レンという建築家の弟子の、ニコラス・ホークスムーアという人がデザインしたのだそうです。

さて、このボドリーアン図書館、550万冊だけではなさそうですよ。というのも、この建物から地下のトンネルで、なんとBroad Streetを挟んだ新館と、観光名所ともなっているラドクリフ・カメラとつながっているのだそうです。ラドクリフ・カメラについてはもう少し先でガイドブックになんと書かれているかご紹介しますね。しかし、その地下トンネルは公には公開されていないようで、なんだか謎めいていますね!どんな風になっているのか気になります。


門をくぐるとこのような広い空間に出ます。この後めぐるそれぞれのカレッジも、入り口をくぐるとこのような四角い空間に出るようになっているものが多かったです。そこは中庭のような芝生になっているものもあれば、ここのように石畳になっているものも。それぞれのカレッジで受け取るパンフレットを見てみると、この四角いスペースは"Quadrangle"(クアドラングルと読むのかな?)と呼ばれているようでした。

この日は日曜日で休館だったので、ここからどうやって図書館内に入るのかなどは分からず残念。開いているときには、ライブラリーショップなどもあるようなので、そちらも見てみたかったです。(ホームページでどんな感じなのかを見ることができます。)


この四角いquadrangleをぐるりと見渡すと、すぐにあることに気がつきます。ぐるりと囲む壁のところどころに、大きな木製のドアがいくつもあるのです。そのひとつをよく見てみると、ドアの上になにやら文字が書かれています。ラテン語かな?イタリア語を少し習っていたので、イタリア語に似ているラテン語は、なんとなく意味が分かる言葉もあったりします。(英単語から想像できる言葉もある。)これはどうやらそれぞれの専攻を表している様子・・・?

この奥の扉には"Schola Astronomiae et Rhetoricae"と書かれています。Scholaというのは学校とか教室とかそんな意味だと思います。Astronomiaeはたぶん天文学でしょう?Rhetoricaeって何だろう?レトリックって言葉と同じでしょうか?学問的には何になるんだろう?広辞苑を見ると修辞学というアリストテレスから始まる学問が紹介されていました。それかな?

もうひとつ、手前の扉には"Schola Mvsicae"と書かれています。同様にラテン語で記される植物の学名では、「v」の音は「ウ」と発音するようでしたので、これはきっと音楽ではないでしょうか?


ひとつずつ見てみましょう!"Schola Naturalis Philosophiae" これはきっと自然哲学。今で言うと自然科学となるのでしょうか?


”Schola Moralis Philosophiae" 倫理哲学、かな?それとももっと大枠で人文哲学とでもなるのでしょうか?


"Schola Meataphysicae" こっちには「Y」が使われるんですね・・・。これは形而上学ってやつでしょうね?うーん、ここの扉が開かれているというのはどういうことでしょう(笑)。


"Schola Logicae" これは論理学。この辺は分かりやすいですね。見たままなので。


"Schola Grammaticae et Historiae" 文法学というのがあるのですね?言語学とは別に?なるほどー。それからもうひとつは史学ですよね。


こちらはラテン語で"Bibliotheca Bodleiana"とまず書かれています。これはボドリーアン図書館ということですね。図書館はイタリア語でもBiblioteca、ちょっぴり綴りが異なりますが似てますね。次の"Schola Vetvs Medicinae"は、きっと医学なのかなと思いますが、vetvsってどういう意味なんでしょう?ちょっと調べてみても出てこず・・・分かりませんでした。


こちらも上に"Bibliotheca Bodleiana"と書かれ、その下に"Schola Tetvs Ivrisprvdenti" とあります。これはお手上げ。全然分かりません。


最後はひとつの扉にいくつも書かれています。まずひとつ目は"Schola Lingvarvm Hebraicae et Graecae" 言語学でしょうか。ヘブライ語とギリシャ語かな?もうひとつは、"Schola Geometriae et Arithmeticae" 幾何学と、数学、かな?

全部で10個の扉がありました。今もこの分類の通りになっているのでしょうか?それとも、昔の名残なのかな?扉の横にはそれぞれ人の顔の彫刻が二つ。それぞれの分野で有名な人の顔なのかな~などと思いながら眺めていた私です。

レクチャルーム(正面の大きな扉の向こう側の部屋のことかな?)は、15世紀に特注されたとのことで、ヨーロッパで最も美しい垂直様式の英国ゴシック建築の部屋と言われているのだそうです。(これまたガイドブックより。)ますます中を見て見たくなりますね。こりゃ、平日か土曜日に再トライかな~。(後日記:結局イギリス滞在中にもう一度来ることはできませんでした。)


正面入り口の左手には、このように外へと通じるアーチがありました。ここから外へ。その先には何があるのでしょう?人だかりがしています。

あぁ、なるほど!ここから外に出ると、そこにはラドクリフ・カメラがありました。


Radcliffr Cameraは1737年から1749年の間にジェームス・ギブスという人のデザインで建てられた、イギリスで最も初期の円形型の読書室だそうです。カメラというのは中世の言葉で「部屋」を意味するそうで、英和辞典を引いてみるとカメラという言葉の原義として「丸天井の部屋」と書かれていました。ここの内部は非公開だそうですが、地下の倉庫には約60万冊もの蔵書が収められているそうです。

写真に撮ってみて気付いたのですが、丸型の天井の部分、なんだか顔みたいでかわいいです♪ (そういえば、イタリア語で部屋というのもカーメラだったかもしれません。)


潜り抜けてきたアーチを振り返ると、なにやら面白いマークを発見。これはあまり古いものではなさそうですが、mallinckrodtと書かれています。何のことだろう?とこれまたこの言葉を調べてみると・・・合っているかは分かりませんが、こんな人が出てきました。この人のことなのでしょうかね?

こうやって休館日にでさえ、建物を見ているだけでも面白いです。こりゃ、いくら2キロ四方の街歩きとは言え、時間がいくらあっても足りませんよ~。的を絞って見学する方が良さそうです。次はBrasenose Collegeをお届けします。


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