オックスフォード再訪⑬マートン・カレッジのチャペル

 ここにも、優しいまじめそうな顔をした天使がいました。京都の三十三間堂の仏像様たちの中に、自分と似た顔を見つけるとうんぬんといいますが、こうしていろいろな天使の彫刻を見ていると、それぞれにいろんな顔をしています。もちろん私たちからみると天使もしっかりと西洋人顔ではありますが、現地の人々にとってこういう街角の天使はどういう存在なのでしょうね?自分に似ているのを見つけて、喜んだりなんかするのかな?

 こちらがどなたなのかは分からぬままに写真を撮ってしまいましたが、カテドラルやチャペルのなかにはこんな風に、いろいろな方の墓碑のようなものが壁面や床面に飾られています。これは彩色もされていてかなり手の込んだ造りのものですね。横顔のレリーフだったり、文字だけだったりというものも多いです。

 こじんまりとしたこのチャペルは、見学客も私のほかには一組の親子連れのみで、とても静かでした。13世紀の終わりに建てられたものだそうで、マートン・カレッジの人々は、ここで結婚式を挙げたりもなさるそうです。

 暗そうに見えたのに、中に入ってみるとけっこう明るいです。正面と両サイドがステンドグラスになっていて、そこから光が入ってきます。ステンドグラスも13世紀の終わりごろから15世紀くらいに製作されたものなのだそうです。

 足元に控えめにお花が活けてありました。誰かが毎日お世話しているのかな。

 こんな小さなパイプオルガンは初めて見ました。かわいい。これってどうやって弾くんだろうと、近くで見ると気になりますね。この小さいものはどんな音がするのかな?

 マートンカレッジのサイトの中の「チャペルの歴史」のページを読んでみると、こちらはトーマス・パーカーという人の手によるチャンバー・オルガンというものだそうで、1750年から1770年の間に作られたものだそうです。ずっと使い続けられている稀な一台で、1990年に一度修復をしたそうです。

 大きなパイプオルガンもありました。こりゃまた独特。チャペルの歴史から見るとものすごくモダン!でも、どことなくレトロなデザインで、なんだかアール・デコ風なパイプオルガンです。

 前出のサイト内の説明を読んでみると、こちらはやはり見た目どおりの新しいもの。1960年代のウォーカー(というメーカーかな?)のネオ・クラシックというタイプだそうです。これもなかなか面白いですよね!

 カレッジやチャペルの歴史は古くても、その中身はその時代時代で、リニューアルしているらしいこちらのマートン・カレッジ。この赤と黄色のタイルを使った床のデザインも、19世紀に出来上がったものだそうです。

 オックスフォード1古いカレッジのひとつというマートン・カレッジは、意外にもカラフルな斬新さを取り入れた場所でした(笑)。面白いですね!聖歌隊も2008年の発足だそうです。礼拝にも誰でも参加できるそうですし、音楽コンサートなどの催しもしているようです。皆さんももしオックスフォードを訪れることがあったら、このものすご~く古くてでもどこか新しいチャペルに、いらしてみてはいかがでしょうか。

 これにて2011年7月3日(日)のオックスフォード観光記はおしまいです。たった一日の観光が、2週間の記事になってしまいました(笑)。今回訪れたカレッジはそれでもほんのほんの一部のみ。本当に見所満載の魅力的な古都ですね!

 毎日お読みいただきありがとうございます。また明日からは日常の出来事に戻ります♪

コメント

midori さんのコメント…
sanaさんこんばんは。毎回イギリスの様子を楽しく読んでいます。古い物を大事にしている国だと聞いていましたが月日を経てきた色がイイですね。私たちの文化も大事にしていきたいと思いました。再開発で都市化して画一化されている日本ですがイギリスの都市も高層ビルが連立しているのですか?
Sana さんの投稿…
★midoriさん、こんにちは。
先日ロンドンに出かけたときには、高層ビルが連立・・・というような印象は受けませんでしたね。すでに堅牢な石造りの建物がこれでもかと建っているので、それを壊してさらに新しいものを・・・とはならないのかもしれません。とは言いつつ、40階建て以上の建物もあるにはあるようですが。昔を知らないのでなんとも分からないというのが正直のところではありますが、でも少なくとも東京のようには、街の印象が変わってしまうほどの開発はしないのではないかな~と思います。どうなんでしょう?

日本の方の書いたエッセイに、サッチャー首相の頃に再開発のようなものがあり、その時になされたことは古いものを壊して新しいものを作ることではなく、古く煤で汚れた石造りの建物を、みな高圧水で洗い汚れを落として蘇らせることだったと書かれていました。(これももうだいぶ前の話ですが・・・。)

私たちが滞在している街はイギリスの中では新しい街のようですが、作られている家々はどれも調和の取れたレンガ造りのデザインで、きっとこれがあと100年も経てば、他の古い都市のような味わいになるのかも・・・などと思いながら見ています。

でも、街の中心部の大きなショッピングセンターやホテルなどの建物は、わざわざ古い都市の昔の石造りのデザインを真似たりはせず、現代的なガラス張りの建物として作られています。商業施設などを新しく建てる場合には、やはりその時代の手法やデザインが取り入れられるのはむしろごく普通で、それは歴史地区とかではないかぎり、どの国も同じような気がします。

でも、イギリスの場合は、端から見ているだけではありますが、長い目で見てどういう街になるか・・・を考えながら街づくりをしているようには見えますね。そこはとてもいいところだと思います。ビルや建物と、自然の配分が絶妙です。

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