中世の街を歩く:ヨーク街歩き昼間編①

 車でロンドン方面からヨーク入りすると、突如ドドーンと大きな石造りの門が現れます。あっという間にその門自体を自分たちの車がくぐってしまったので、残念ながら写真を撮る暇がありませんでしたが、ヨークには同じような城門が全部で4箇所あります。最初に車でくぐったのはそのうちの1つMicklegate Barでした。(写真のものではありません。)

 ヨークはローマ人の造った城壁にぐるりと囲まれた街で、その城壁の4箇所にMicklegate BarMonk BarWalmgate Bar、Bootham Barという大きな石造りの城門があります。これらの城門はローマ人の要塞都市への入り口として使われていたそうです。写真はその中のひとつのBootham Barです。

 Bootham Barはサンデーランチを食べたパブのすぐ近くにあります。パブの名前はThe Holl in the Wallというものだったのですが、この門から城壁の中に入ってすぐのところにあるのでこんな名前がついていた、というわけなんですね。

 このBootham Barも相当に古いもので、建物自体はローマ人の建造物ではないそうですが、2000年前から門としてこの場所は使われていたそうです。

 またこの建物も11世紀に原型となる部分が作られ、14世紀に大部分が出来上がったと言われています。1501年には扉にドアノッカーがつけられ、訪問者はそれを叩き、許可されないと中には入れなかったのだそう。現在はトンネルのようになっているだけですが、1835年まではちゃんと扉のようなものもあったのだそうです。

 Monk Barにいたっては、その扉(portcullis)は1970年まで使われていたということです。1970年と言えばかなり最近ですよね!

 さて、一番目の写真のBootham Barをくぐって城門の外側に出るすぐにYork Art Galleryがあります。ここは無料。中に入るとすぐにカフェもあり、美術館の前の広場でちょっと一息入れることも出来ます。(屋内の席もあり。)

 また、この美術館の前から、オープントップの赤い二階建て観光バスYork City Sightseeingが出ています。城壁の外のかなり距離のある競馬場の方までも、ぐるりと周ってくれるバスのようです。ヨーク(やイギリス)の住宅街や普通の町並みを見てみたいって人にはなかなかいいかもしれません。車がないと行かれないですものね。

 反対に、私たちにとってはルート的にさっき来たばかり・・・という道だったので、このバスには乗らず歩くことにしました(笑)。値段はたしか£12くらいで、いただいたパンフレットには乗り降り自由で48時間有効と書かれていましたよ。(詳細は必ずご自身でご確認くださいませ~。)

 バスに乗らなかった私たちは、代わりに目の前の無料だというYork Art Galleryに入ってみました。ウィリアム・エッティー(William Etty)というヨークの画家の展覧会が行なわれていました。

 ウィリアム・エッティーという人についてはまったく知らなかったのですが、19世紀のヨークの画家だそうで、主に油彩で裸体を描いていたようです。展覧会でも作品を描く前のスケッチの数々が展示されていたり、男性と女性の裸体がそれぞれ別にカテゴライズされて展示してあったり、模写があったりとなかなか面白かったです。

 館内は撮影禁止でしたので、外の看板の写真を撮ってみました。すこしはウィリアム・エッティーという人の画風がお分かりになりますでしょうか?イタリアの画家ティチアーノの模写なんかをしておりましたよ。

 ぐるぐる勝手に歩いていたら・・・迷ってしまった!(笑)ここはどこ~?!あとで分かったんですが、ウーズ川から1本道を奥に入ったところにある住宅街でした。可愛らしいB&Bがずらりと並んでいます。

 B&Bというのは、ご存じない方のために書きますと、Bed & Breakfast(ベッド&ブレックファスト)の略で、朝ごはんと寝床だけ提供しますよ、という日本で言うところの民宿のような宿です。と言っても、イギリスのB&Bは本当にいろいろで、規模は小さくてもホテルより豪華なんじゃないかというものも少なくないです。値段もひとり£30以内で泊まれるところもあれば、ホテル並みなんてところも。

 いろいろな賞を受賞している宿も多くて、ゴールド、シルバー、ブレックファストアワードなどもあったり。でもB&Bはオンライン予約が出来なかったりクレジットカードが使えなかったり、ヨークのような都市では駐車場が確保できないところも多いので、今回のヨークではB&Bは探しませんでしたが、湖水地方ではしっかりとB&Bを利用しましたのでお楽しみに!

 さて、可愛らしい住宅街から、ブラックベリーの茂みを抜けると・・・

 ウーズ川の河岸に出ました!やった~!抜け出せた。見たことのある景色の場所に出るとホッとしますね~(笑)。

 ウーズ川沿いはずーっと遊歩道になっていて、遊覧船に乗らなくてもこの川沿いをゆっくりと歩き、散歩を楽しむことも出来ます。途中の芝生の土手でピクニックをしている人の姿もちらほらありましたよ。

 ウーズ川クルーズの遊覧船に乗ったレンダル橋の袂から少し歩いたところに、ヨークシャー博物館があります。そのガーデンの入り口でアイスクリーム屋さんを発見!わー、食べよう、食べよう!

 この日は小雨もぱらついたりしつつも日差しは強く、暑い一日でした。そんな日(=暑いと感じる日)はそれほど多くないんです。なのでこれはもう、絶好のアイスクリーム日和に違いない!

 シングルコーンを二つ買いましたよ~ん。え?小さいって?う、うーん、、、そうかもね!でもこのくらいがちょうどいいってもんですよ。(と言いつつ、食べ終わった瞬間、ダブルにすればよかったと思いましたが。)

 私はブラックベリー、もーりーはストロベリーです。ブラックベリーのアイスクリームって初めてたべましたが、酸味のある味で、さっぱりとなかなか美味しかったです。他人の買うのを見ていると、ストロベリーが圧倒的に多かったのですが、もーりーにちょっともらって食べてみたら、これがものすごく美味しい!!自然な苺の味がする~。人気のあるわけが分かりました。次は私もストロベリーにしようと思ったほど(笑)。

 日差しが強くて歩いているとアイスがどんどん溶けてしまうので、広いミュージアム・ガーデンの、大きな木の下に座って食べました。みんな芝生にごろごろと寝転がっております。

 10エーカーという広さのこのガーデンには、植物もいろいろ植えられております。日本庭園をイメージしたコーナーなどもありましたよ。ただ、この日は日差しが本当に強かったので、お花の写真はここでは撮りませんでした。

 その代わり(?)、ジャーン!ガーデンの中にはこんな廃墟跡があるんです。

 これは1088年に最初に建てられた聖メリー修道院(St.Mary's Abbey)の廃墟跡だそうで、イングランドでもっとも裕福で力のあったベネディクト会修道院のひとつなのだそうです。しかし1530年代のヘンリー8世の時代にベネディクト会が禁止されると、聖メリー修道院はお払い箱となり、王がヨークに来た時に滞在するためだけの場所となったのだそうです。

 ハイ、どれだけ大きいか分かりますか~?!

 とくに何かで破壊されたということでもなく、"Gradually they fell into ruins"とヨークシャー博物館のサイトには書かれているので、長い年月をかけて自然に風化していったということのようです。こんな大きな石の建物でも、使われなくなるとこのような姿になってしまうのですね。

 ちなみにこのときすでに夕方の5時近く。よって、ヨークシャー博物館は見ておりません。(博物館の閉館時間は夕方の5時まで。)この後、ホテルにチェックインをして、再び街に繰り出します!長くなっちゃったので街歩き昼間編は①と②に分けることにしますね。それではまた後ほど~。

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