じゃがいも料理のつけ合せ、選択肢は全てじゃがいも(笑)

 7月23日(土)のコッツォルズでの出来事です。コッツォルズは私たちの住んでいる町からだと、車でだいたい2時間もあれば行くことが出来る日帰り圏内。夏の旅行で行くことも考えていたのですが、人気エリアなので思うように宿も取れず、まぁ、近いんだしということで、日帰りで出かけることにしました。この日に訪れたのはBourton-on-the-water(ボートン・オン・ザ・ウォーター)という街。街の観光の様子はまたあらためてアップするとして、本日はその時の食事のエピソードをひとつ。

 ボートン・オン・ザ・ウォーターはこじんまりと小さな街ですが、とても賑やかで、訪れる人の数も多いのか、レストランやティールームもたくさんありました。とてもお天気の良い日だったので、外にテーブルと椅子を出して食事のできるレストランもたくさん。そのうちの1つVernes Restaurant & Tea Roomsというお店に、私たちはランチをしに入ってみました。外で食事をしている人々の食べているものが、とっても美味しそうだったからです。

 テラス席(屋外)はもういっぱいでしたので、私たちは屋内の席に案内されました。うっかりして店内の写真を撮り忘れてしまいましたが、コッツォルズの建物の特徴であるハチミツ色のレンガで出来た、趣のある建物のレストランでした。

 食事のメニューはいろいろありましたが、私がこの日ここで食べたいと思ったのはイギリス料理のコッテージパイ。挽肉の炒めたものの上にマッシュポテトを被せて、オーブンでこんがりと焼いたお料理です。以前ベニシアさんがシェパーパーズパイという名前で「猫のしっぽカエルの手」の番組の中で紹介していたお料理で、私も真似をして作ったことがあるものです。NHK BSでやっていたコッツォルズの特番でも、チッピングカムデンに住む職人さん(銀職人のデイビッド・ハートさん)の家の夕食にも、このお料理が登場していました。(その時はどっちの名で呼ばれていたか今はちょっと思い出せないのですが・・・。)

 シェパーズパイと呼ばれる場合には、本来は羊の肉が使われるそうですが、ベニシアさんは牛肉を使っており、私も合いびき肉を使って作りました。そして現在のイギリスのレストランでは、羊肉を使った場合はシャパーズパイと表記し、牛肉などの場合にはコッテージパイと書かれていることが多いようです。このコッテージパイ、コストコのフードコートのメニューにもあるイギリス料理の定番のようです。パイという名前がついていますが、パイ生地は使わずにマッシュポテトが使われるのが特徴です。

 その、じゃがいも料理とも言えるコッテージパイを食べたいと思っているのに、ここのメニューでは、付け合せのバリエーションがチップスかジャケットポテトと書かれています(笑)。芋料理のつけあわせに再びおなじ芋・・・。うーん。一瞬違うものにしようかなと思ったのですが、そんなにしょっちゅう外食するわけではないのでコッテージパイを次にどこで食べられるか分からず、ちょっと迷ったのですが、そのまま注文することに。(家の近所のパブにはコッテージパイはメニューにないので。)付け合せは悩んで、チップスにしました(笑)。(後日どなたかがイギリスの食事のことを「芋を主食に芋を食う国」と書いておられ・・・この日のことが思い出され、思わずツボにハマって笑ってしまいました。その通りですわ~・・・。)

 ジャケットポテトじゃ多すぎるかなと思ったのですが、これが失敗!チップスの方が明らかに多い(笑)。じゃがいも二つ分くらいのチップスがどーんと見事に盛られてきました。なんでサラダじゃないんだろう???素敵なレストランなのに、この組合せだけは今もって不可解(笑)。これではお料理の4分の3がじゃがいもです。オムライス頼んだら白ご飯も付いてきた、ってな感じですかね^^;(これに似たことが実は中華料理屋でももう一度あるんですが、その話はまた後ほど。)

 今でも、ジャケットポテトだったら油を使っていないので、その方がよかったかな?とも思うけれど、ジャケットポテトだったらきっと、美味しすぎて苦しくても全部食べちゃったかもな、、、などと思うと、残しやすいチップスにしたのは正解だったか、、、とか(笑)。いまだにそんなことをつらつらと考える私です。

  しかし、このコッテージパイは人気がありましたよ!後から私の右隣に座ったイギリス人ご夫婦もこのコッテージパイを注文していましたし、その後に左側に座ったイギリス人ご夫婦も、同じくコッテージパイを注文していました。そしてそのどちらのテーブルの人々も、ちょっと躊躇しつつ、みなチップスをつけあわせにチョイス。私とまったく同じ(笑)。そっか、この組合せには、やはり地元民も躊躇するんだ。

 そして右隣のおばさまは、私にコッテージパイの本当の食べ方を、無言で伝授して下さいました。テーブルにお料理が運ばれてくるやいなや、パイの入った耐熱皿をよその小皿の上に置き、中身を全部メインのお皿によそい出してしまいました。それからおもむろに好きなだけの塩胡椒を振り振りし、マッシュポテトと挽肉や野菜をフォークで適当に混ぜ合わせ、それを食べ始めました。なるほど~、本来そうやって食べるものなのかも。だってそういえば、ベニシアさんもチッピングカムデンのハートさんのお宅でも、大きい耐熱皿で焼いたものを、各自のお皿に取り分けて食べていたんです。取り分けるとマッシュポテトもお肉もどうしても混ざってしまいますけど、その方が肉のうま味がじゃがいもにも染み込んで美味しい。さっそく私も真似してみました。

 そうしてみると耐熱皿の下のほうにはちゃんと野菜も入っていることが分かりましたし、そのままつついて食べてた時よりもずっとずっと美味しいことが分かりました。熱々だったものもちょうど良い温度になって食べやすかったです。

 それに右隣のおばさまは、もうひとつ私に教えてくれましたよ。(それもまたとくに言葉では言いませんでしたけれど。)付け合せのチップスは、無理して全部食べることなんてありません(笑)。そのおばさま、ほとんどを残しておられました(笑)。そりゃそうですよね。だって、コッテージパイのじゃがいもだって、そりゃもう充分ってくらいなんですから。じゃがいも料理のつけあわせに、さらにじゃがいもだなんてことは、いくらイギリス人でも、やっぱりおかしいとお思いになるってことなんでしょうね(笑)。それを見て安心しました。いや、本当に、申し訳ないけれどさすがにこのチップスは、私も残させていただきましたです、ハイ。

 その代わりと言ってはなんですが、コッテージパイは本当に美味しくて、これはもーりーさんも横から少しつっついて食べ、美味しいと申しておりましたよ。これでつけあわせがサラダだったらねぇ・・・。(もちろんそういう組合せのメニューも他にちゃんとありましたよ。キッシュなどにはサラダがついてくるようでした。)

 こちらはもーりーさんの注文したソーセージサンド。パンがいろいろ選べるようになっていて、見慣れない名前のバップというパンを選んでいました。注文する時に"What is Bap?"(バップって何ですか?)と尋ねると、"It is like a hamburger buns .”(ハンバーガーバンズみたいなものだよ。)とのお返事。後で家に帰ってから英語の辞書を確認してみると、スコットランドの方の柔らかい小型のロールパンという記述がなされていました。なるほど~。

 で、届いたサンドイッチは写真のものです。ここにもまた大量のチップス(笑)。ちょっと日にちがだいぶ経っちゃったんでサンドイッチの中身の詳しいことは記憶のかなたなのですが、味は美味しかったみたいです。もーりーさんもチップスは残しちゃったんですが、それは味の問題ではなく、飽きの問題。会社の食堂でもさんざん食べているので、ね。そして、なんだか青い野菜のない食事になっちゃったんですけど、それは普段の食事で食べてるから・・・と自ら言い訳し、じゃがいも尽くしのブリティッシュキュイジーヌを堪能いたしました(笑)。

 重ねて言いますけど、付けあわせがじゃがいもではないメニューもちゃんとありましたからね。食べたかったのがたまたま付け合せもじゃがいもだった、というだけの話です。

 じゃがいもでかなりお腹が膨れたのでデザートまではいかれず、〆はいつもどおり珈琲と紅茶。紅茶にはちゃんとホットウォータージャグも付いてきました。ここのお店はちょっと小さめのティーポットだったので、たくさん飲みたい私にはこのお湯はありがたかったです。濃くなり過ぎた紅茶を割るための、エキストラ(追加)の熱々のお湯。これは付いてくるところと付いてこないところとありますが、イギリスのミルクティー用の紅茶はすぐに濃くなるので、今回のようにポットが小さい場合には、付いてくると嬉しいものの1つです。

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Vernes Restaurant & Tea Rooms
Riverside, Bourton-On-The-Water,
Cheltenham, Gloucestershire
GL54 2DP
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 *お店のホームページは見つかりませんでしたが、ツイッターがありましたので一応リンクしておきますね。臨時休業などのお知らせが書かれているようです。

 お店はボートン・オン・ザ・ウォーターに行けば、小川沿いなのですぐに見つかると思います。いろいろなレストランガイドのレーティングなどを見ると、お客さんからの評判はとても良さそうです。イギリス料理とクリームティーなどの出来るお店です。中もゆったりと落ち着いて食事が出来、素敵なお店でした。

 *ベニシアさんの「猫のしっぽカエルの手」はNHK WORLDでも見ることができます。国ごとに放送曜日や時間が違うようですが、2011年の8月は、イギリスでは毎週火曜日に放送されています。NHK WORLDの番組表はこちらからダウンロードできます。



 

コメント

lce2 さんの投稿…
ジャガイモ料理の付け合わせがポテト・・・。
コロッケだったら許しますが、それ以外はボツですね。

会社の近くにあるハワイアンのレストランで、サイミン(うどんのようなラーメン)とスパムむすびのコンボを頼んだら、ライスが付いて来たのを思い出しました。
Sana さんの投稿…
★lce2さん、おはようございます。
おむすび+ライス・・・ですか、、、。それもちょっと戸惑いますね(笑)。

コロッケ!そういえばこれだけジャガイモ食なのに、コロッケって食べていません。あ~、食べたくなってきました!
アン さんの投稿…
私も、コロッケの付け合せに、フライドポテトと
ポテトサラダ?と、連想しちゃいました(爆)。

コッテージパイ、何だか美味しそうですね。
お芋が沢山あるので今度作ってみますね。

ベニシアさんの生き方って憧れます。
Sana さんの投稿…
★アンさん、こんにちは。
コロッケにポテトサラダ・・・。揚げるか揚げないかって感じですかね~(笑)。

コッテージパイ、日本にある材料で簡単に作ることが出来ますので、ぜひ作ってみて下さい。でもオーブン料理なので夏は暑いかも・・・。グラタンなどのように、秋、冬に美味しく食べられるのではないかなと思います。

ベニシアさんにお会いしてみたいです♪

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