バスに乗ってエジンバラの旧市街へ

 ホテルへのチェックインを済ませて一息ついた後、さっそくエジンバラの中心部へ出かけてみることにしました。

 イアンさんに教えていただいたとおり、ホテルの目の前のバス停から11番というバスに乗ります。バス停の名前は忘れてしまいましたが、そのバス停には11番以外のバスは停まらないとのことなので安心。バスも10分おきに来るとのことで非常に便利です。

 運賃は大人片道で£1.30でした。"Two single tickets, please." と運転手さんに言って、前払いで2人分の片道運賃分を払うと、レシートのような切符をもらえます。運転席の脇に専用のゴミ箱もあり、支払い後はそのチケット(というかレシート)は捨ててしまっても良いようでした。

 バスに乗ると驚いたのがその座席。さすがはスコットランドのバスですね!座席もタータンチェックになっています。なんだかとてもお洒落なバス。

 こちらがその11番のバスです。後姿ですが・・・。二階建てバスでしたが、降りるのに手間取ると嫌なので、小心者は下のフロアーに座りました(笑)。プリンセス通りの適当なところで下車。

 ちなみに、日本のバスのように「お次はプリンセス通り~、プリンセス通りに停まります」などとは言ってはくれません(笑)。バスの車内アナウンスはないことが多いので、地図で道をよ~く確認しておくことや、心配なら運転手さんに「どこどこへ着いたら教えて下さい」と予めお願いしておくと良いと思います。

 台詞としては例えば、ウェイバリー駅付近に行きたいなら、"We want to go to the Waverly Station. Please tell us when the bus gets to there." (私たちはウェイバリー駅に行きたいのですが、バスがそこへ着いたら教えてください)とか言えばいいかな・・・?

 私たちはイアンさんに地図でバスルートを教えてもらい、わりと簡単なルートでしたので、地図を片手に目的地近くの賑やかな辺りで降りました。降りるときには乗った時と同じドアから降りるので、運転手さんにサンキューとでも言えば、"Have a nice day!"と言ってもらえるかもしれません。

 さて、バスを降りるとちょうど良い具合にスコット・モニュメントの近くでした。

 スコット・モニュメントというのは、スコットランドを代表する作家サー・ウォルター・スコットの石造のあるモニュメントです。この尖塔の下にプリンセス通りの方を向いて石造があるのですが、ちょっと見えませんね。この人はとくに王様とかそういうわけでもなく、いち作家をたたえる石造としては世界一の大きさを誇るのだとか。ちなみに尖塔の上には登ることも出来るのだそうです。

 明るいけれどもう夜でしたので、残念ながら私たちは登っておりません。食事やショッピング以外の”観光”は、日の長い夏でもやっぱり午前中から夕方までに行動しないとですね~。これは今回の旅で痛感したことのひとつ。昼間の時間を移動に当ててしまったので・・・^^;(ま、でも、その代わり、移動時間に自然の風景は満喫しました。)

 このスコッツ・モニュメントの写真の左側がプリンセス通りを挟んで新市街。そして右側に旧市街の傾斜があります。そしてその間がウェイバリー駅とその線路。

 エジンバラの新市街と旧市街は、その街並みが丸ごと世界遺産になっています。平坦で規則正しい新市街と、エジンバラ城を抱き急斜面に広がる迷路のような旧市街の対比が非常に面白く、これは写真ではなかなか表現しきれない風景ではないかなと思います。

 その新旧2つの街並みの間に、まるで谷間のように鉄道の線路が走っています。そこを境にまったく異なる時間が流れているかのような錯覚に陥りそうなくらい。

 写真はエジンバラの玄関口とも言えるウェイバリー駅と、その近くにあるランドマーク的な建物のバルモラルホテルです。バルモラルホテルは夜もライトアップされてとても美しく、つい、ただのホテルではなく何か歴史的な建物なのかなと思ってしまいます。実際に他の国からの観光客の女性に、「あの建物はいったいなんですか?」と聞かれたのですが、私たちもホテルということ以上には知らず、一緒になって地元の人に尋ねたところ結局「昔何かだったということはなく、ただのホテルです。」とのことでした(笑)。後で調べてみると、受賞歴などもある高級ホテルだということです。

 さて、ウェイバリー駅の線路の上に架かる橋を渡り、小高い丘のような斜面になった旧市街へと登って行きましょう!こちらの写真の右端にちょっとだけ見えるのがエジンバラ城です。この斜面を登りきって、向こう側に出たところに、エジンバラのハイストリートがあります。

 ハイストリートと名のつく通りはたいていが繁華街になっており、いろいろなお店が軒を連ねます。そんな場所がここでは、なんとも面白い場所にあるんです。たどり着くまでの道もかなり独特。

 ほうら、出た出た(笑)。ここはもう急斜面の中腹あたり。道はこれ以外にも、緩やかで幅広の自動車も通れる迂回路もありますが、歩行者用には昔から使われていたであろうこんな階段があるのです。しかも建物をトンネル状に突っ切る格好で。

 私、こういうところ、大好き。誰が迂回路なんて通るもんですか(笑)!この階段の上がどうなっているのか、建物の向こう側がどうなっているのか、見たいというものではないですか?なんちゃって。ま、正直のところ階段はけっこう急なので、迂回路を通るのも悪くはないと思いますが。

 こういうヨーロッパの迷路のような街並みはヴェネツィアとバルセロナの旧市街を思い出しますが、ここエジンバラの旧市街もとても味わい深いです。世界遺産というのも納得。

 階段を途中まで上がると、このような中庭のような広場がありました。生活の場をちょっとのぞいて見たという雰囲気。とは言っても、空はまだ明るいけれどもう夜の7時を回っているので、誰も外にはおらず静か。昼間はここはどういう感じの場所なのでしょうね。

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 ところで、私たちは参加しておりませんが、このエジンバラの旧市街の斜面の”下”には、実は地下都市とも言うべき空間が広がっているのだそうです!長い間その場所は非公開だったようですが、現在ではガイドツアー(ゴーストツアーだったりします)で見学することも出来るのだとか。

 地下部での生活は、当然太陽の光も入らず風も思うように通らず、そして今のような下水などの設備のなかった時代のことなので、現在では想像するのも難しいくらいに不衛生で、生活するには決して良い環境とはとても言えなかったのだそうです。富裕層は地上生活、あるいは新市街が出来てからはそちらへ移動。貧しい人々や移民は、この旧市街の地下生活という図式だったのだそうです。

 先ほどは無邪気に「私こういう場所大好き」だなんて書きましたけれども、当時のそういう生活環境を考えちゃうと、とても大好きだなんて言えなくなってしまいますね。実際、うろうろしていて一度だけヘンテコリンな地下道めいたところ(実際は地下ではありません。外と通じているけれど、壁と壁の間の細~い狭~い通路。)を通ったのですが、レストランの厨房と思われるところの下を通る半地下のような細い道で、変なところに迷い込んでしまった!と少々焦りました(汗)。人の大勢いる広い通りに出られたときは心からホッとしました。こういう細い道はClose(クローズ)と呼ばれているようです。

 というわけで、エジンバラ旧市街のこの独特な街の様子は、歴史的なさまざまな背景から出来上がったもの・・・なんだな、と帰って来てからあらためて思うのでありました。こうして「興味深い」という気持ちで眺められる「現代」の私たちは幸せですね。


 ・・・と、本日はここまで。この広場からさらに上に上がって行った先については、また明日お送りいたします。(今度は本当に本当に明日、です。)それでは、お楽しみに~。


 

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