ボウネスの楽しいB&B:メイ・コテージ

 カークストーン・パスを越えてウィンダミア湖の周りを4分の1ほど走ったところ、ちょうど湖の北と南の中間地点にボウネス(Bowness)と呼ばれる地域があります。ボウネスはウィンダミア駅のあるところでもあり、列車で湖水地方入りした場合にも訪れやすい土地です。私たちはそのボウネスにあるメイ・コテージ(May Cottage)というB&Bを予約していました。今回も英国政府官公庁のホームページで探し、Late Roomsを通して2泊分の部屋を予約をしました。

 たいていはLate Roomsから予約完了のメールが届いて、そこにある予約番号をメモればOKなんですが、こちらのメイ・コテージからもすぐに直接メールが届きました。それを見たもーりーさん、キッチンで洗い物をしていた私に呼びかけます。「さなえさん、ちょっとこれ見て!このB&B、すっごく面白そうなところだよ!」

 「ん?」何だろうと、もーりーの指差すメールの文章を見てみると、〆の言葉に日本語が…【一緒に素敵な日を過ごす】とありました(笑)。Let's have a nice dayとかの日本語訳かな?!

 ついでに「デポジットが必要なので事前に電話を1本下さい」というのと、また「ご予約いただいた宿泊日の前後にも1日ずつ部屋が空いています。4連泊いただけましたら宿泊費を割引させていただきます」とのこと。うーむ。とっても嬉しいオファーだし、それにやっぱり湖水地方は数日ゆっくりと滞在するものなのかも~なんて思ったりもしましたが、予約日の1日前はエジンバラにいるし、後ろに1日足すと、もーりーさんの夏休みをギリギリ全部旅行に使うようなことになってしまう…ものねぇ…。

 とりあえずさっそく電話をかけてみると、とても優しそうな女性の声。デポジットの件ですが、と切り出し手続きを済ませ、連泊のご提案についてはお礼を言いつつもスケジュール的に残念ながら難しいと断り、当日は夕方にチェックイン出来ると思うと伝えました。

 そうして着いたメイ・コテージが本日の1枚目の写真です。石積みのすごーく素敵なB&B!普通の住宅用の建物をB&Bにしているらしく、駐車場はバックヤードを利用するというものでした。

 出迎えてくれたのは電話の声の主、スーさん。イメージしていたよりもスリムな女性で、一見ちょっと気難しそうにも見えたりして。とてもキチンとした格好をしているし、学校の先生みたいな印象。あれ?と一瞬思ったのですが、"Are you customers?"(予約の方ですか?)と聞かれ、"Yes"と答えると、"Good!"と言いながら名前も聞かずに2階の1番の部屋に私たちを招き入れました。ここで突然「イチ!」と日本語が(笑)。ちょっと和んだ瞬間でした。

 キルトを使った素朴なインテリアがこのB&Bを予約した決め手だったんですが、通された部屋もその通りで感激していると、そのままスーさんはペラペラペラペラとひとしきりボウネスのことや部屋の鍵こと、バススールのこと、翌朝の朝食の時間などを説明し始めました。それからおもむろに、紅茶か珈琲を用意するがどちらがいいかと私たちに尋ね、私が紅茶、もーりーが珈琲というと、にこにことそのまま部屋を出て行きました。

 「ここのB&B、宿泊カードとかそういうのに名前書いたりしないんだねぇ。」と私たち。今から思えば自分たちから名乗ればよかったんですが、スーさんの勢いに押され、言い出すタイミングを逃していました(笑)。スーさんが話し出すとすぐに、最初の「気難しそう」という印象は消えうせ、なんとサバサバと明るい人だろうとイメージは180度転換しました。どうもこの人イギリス人的ではないなぁ・・・。かといってアメリカ人というような人懐こさとも違うし・・・。ハテナ?

 私たちはまだ自分たちが何者なのかも明かさないまま、今夜泊まる部屋で、荷物を解くでもなく立ったまま待っておりました。

 スーさん、紅茶と珈琲を持って再び登場。「ハイ、こっちが紅茶。そしてこっちがイングリッシュ珈琲!」とスーさん。やっと私たちも名前を名乗り、けっきょく宿泊カードなどはなにも記入もせず、「イラッシャイマーセー!」という元気なスーさんの日本語に迎えられたのでした。私たちは思わず大笑い。日本に来たことがあるのかと尋ねると、ないけど”日本の母”がいるというお返事。その方に簡単な日本語を習ったのだとか。おそらく常連さんのことかな?

 メールの日本語といい、"This is english coffee!"といい、スーさんはとてもノリが良くて面白い。「これはイギリス珈琲よ!」と楽しそうに言うスーさんを見て、もーりーさんは心の中で「それじゃアメリカンより薄いんだな・・・」と密かに突っ込みを入れたとか入れないとか・・・(笑)。

 たっぷりのマグに入った熱々のウェルカムドリンクはとても美味しく、一気に私たちの緊張を解きほぐしてくれました。

 こちらはメイ・コテージのバスルーム。明るく広々として気持ちがいい~♪

 と思いきや、採光を調節できるタイプのブラインドではなくロールカーテンが付けられているので、カーテンは閉めるか閉めないかのオール・オア・ナッシング(笑)。いくら気持ちよく晴れた日でもそれを閉めないと、男性はとくにお隣さんのほうを向いて用を足すことになるので、この大きな窓から丸見えになってしまいます(笑)。スーさんも「カーテンを閉めるのを忘れないように!」"It is very important!"(これはすごく大事なことよ!)と(笑)。

↑ オットマン付きの一人掛け用ソファーがあるのも気に入りました。
たくさん歩く湖水地方の観光後には嬉しいオットマン!↑


 「ウィンダミア湖にも歩いて5分せずに行かれるし、近くのジャグジーのある施設も利用できるし、レストランも周りにたくさんあるし、買い物にも便利。全部ここから5分以内の場所にあるわ。(部屋やトイレの窓から、アッチ、コッチ、と、説明しながらその場所の方角を示してくれる。)

 もし必要なら明日・明後日の格安の観光ツアーも手配できるわよ。車で半日と1日コースがあって、湖水地方の湖を全部周ってくれるというものよ。あなた(私のこと)はきっとヒルトップが目当てのひとつだと思っているんだけど、違う?当たりでしょう!そう思っていたわ!そのツアーでもピーター・ラビットのヒルトップにももちろん行きます。あ、でも、あなた達は車で来たからツアー予約は要らないわね。でも、まぁ、この辺りの観光について知りたいことがあれば、遠慮なく何でも聞いてちょうだいね。必要ならインターネットを使っての手配などもお手伝いするわよ。

 もし自分のパソコンを持ってきていたら無料でWi-Fiも使えるけど、持ってきているかしら?No? Good! それはいい休暇の過ごし方だわね。テレビはこのリモコンを使います。リモコンをテレビのほうへ向けてスイッチを押して、1・2・3秒・・・しばらく待ってちょうだいね。そうすると点くから。(と言ってやって見せる。)

 部屋の鍵は”かくかくしかじか”の理由で今手元にないんだけど、夜までには部屋のドアの内側にかけて置きます。今夜は表の玄関はチャイムを鳴らしてくれれば私が開けるわ。他に何か必要なものある?石鹸やシャンプー、歯ブラシは持ってきた?OK,持ってきたわね。ドライヤーはあるかって?あるわよ。はい、どうぞ。これは帰るまで部屋に置きっぱなしでいいわ。(そう言って、かなり立派なヘアスタイリング用のセットを貸してくれる。)

 そうそう、明日の朝食は何か特別なオーダーはあるかしら?何もない?それじゃフル・イングリッシュ・ブレックファストでいいわね!Good!それじゃ、よい滞在を!」

 ふふふ。サービス精神旺盛なスーさんの説明はご覧の通り。話を聞きながら、私はふと気がつきました。この人やっぱり、イギリス人じゃないな。知ってる人に似てるんだよなぁ…。もしかして…。"Are you Australian?"(スーさんはオーストラリア人ですか?)"Yes!"(そうよ!)やっぱり(^^)。スーさんの返事を聞きながら私は、独身の頃働いていた会社でお世話になったスチュワートさんと、イトコの友達で数年間日本で翻訳の仕事をしていたエマの、2人のオーストラリア人を思い出しておりました。この2人にスーさん似てたんだ。

 というわけで、メイ・コテージはオーストラリア出身のスーさんと、そのイギリス人の旦那様のレンさんが2人で運営しているB&Bなのでした。私たちはこのメイ・コテージに2泊お世話になり、スーさんととっても楽しい時を過ごしました♪ 料金は2泊2朝食付きで£191.20でした。(料金はいろいろの条件で変化します。)朝食の様子はまた後日ご紹介いたしますね。

 メイ・コテージのホームページはこちらです☆⇒May Cottage

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May Cottage
Kendal Road, Bowness on Windermere,
Cumbria, England, LA23 3EW
Tel: + 44 (0)1539 446478
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