《湖水地方での夕食》英国のイタリア料理屋で、スペイン人とスペイン語会話を楽しむ、の巻


ボウネスにはけっこういろいろなレストランがあります。

メイ・コテージのスーさんも「日本食は残念ながらないけれど、中華、イタリアン、フレンチ、スパニッシュ、それからイングリッシュパブと、何でも食べられるわよ!」と言っていたとおりで、少々迷ってしまうほどでした。

どこにしようかな~と少し通りをブラブラしつつ、表に出ているメニューを見て歩き、お客の入りもなかなかなルーモアズ(Rumores)というイタリアン・レストランに入りました。Rumoreって、「噂の」ってな意味ですかね(笑)。今写真をあらためて見るとピッツェリアと書いてありますね。レストランよりもやや気軽な感じ。

お店に入ってみると、一見してラテン系のかなり小柄な黒髪の女性が出迎えてくれました。「今すぐに席を用意しますから、2分待っててもらえますか?」と丁寧。

こぎれいなお店でちょっとドキドキでしたが、店内を見るとみんな気楽な感じで食事を楽しんでいるので安心しました。山や湖のある観光地なので、服装もみんなラフ。Tシャツ、半ズボン、サンダル、スニーカー、なんでもありといった雰囲気。

席に着くとすぐに、黒々眉毛のラテン系の男の子がオーダーを取りに来ました。でも・・・英語でのオーダーのやり取りがどうもおぼつかない。心の中で、「アレ?ひょっとしてイタリア語オーダーの方が通じるんだろうか?」などと考えつつ、つい"Are you Italian?"(イタリア人ですか?)と質問してしまいました。すると・・・・・。

"No, I am Spanish."(スペイン人だよ。)

わぁお~!スペイン人がここに!スペインとスペイン人のノリが大好きな私たち。もうびっくりしてしまいました。

ついでにその彼、ヴィンセントくんはバルセロナ出身だって言うもんだから、「私たちもバルセロナに暮らしていたことが少しあるよ~!」なんて盛り上がってしまい、結局その後しばらくオーダーそっちのけで、スペイン語・英語まじりのおしゃべりタイム(笑)。

最初たどたどしい英語でオーダーを取っていた彼も、急に生き生きしてきちゃって、カンツォーネ風(一応イタリア風に?)に両手を大きく広げて♪バルセロォォォォ~~~ナァァァァァ~~~と歌い出す始末(笑)。これには周りのお客さんも大笑い。


そのヴィンセントくん相手に無事オーダーも済み、こちらの写真のようなものを食べました。

もーりーさんはミートソーススパゲッティ。私はラザニア。それにサラダをひと皿。ちょっとサラダは多かったかなと思いましたが、旅行中ってなかなか野菜が思うように食べられないので、すっかり完食しました。

飲み物はもーりーはイタリアのビールPeroniというのと、私はイタリアの赤ワインをいただきました。(種類は忘れました。)

ワインを注いでくれる時のヴィンセント君がまた傑作。「これはイタリアワインだけど、味はまぁまぁいけるよ!」と(笑)。スペインもワインの国ですからね。やはり心の中にはお国のワインが一番美味しいという思いがあるのでしょう。

お料理はどれもなかなかの美味しさでした。ミートソースはちょっとアルデンテを過ぎてしまっていたけれど、まぁ、日本の昔の喫茶店のスパゲッティ的な美味しさ?!ラザニアはイギリスのレストランでけっこうよく見かけるメニューなので、食べてみたいと思っていたもの。普通に美味しかったです。見てのとおりかなりのボリュームでしたが、満足満足。

実はこのルーモアズの目の前にスパニッシュ・バールのお店があり、この日の夕食もそちらとどっちにしようか少々迷った私たち。なので思わずヴィンセント君に「なんで目の前にスパニッシュ・バールがあるのに、あなたイタリアン・レストランで働いているの?」と聞いてしまいました。

すると不意をつかれたような顔をして「僕にも分からないよ~!」と大げさに肩をすくめてみせるヴィンセント君。聞くと昼間は近くのホテルで働き、夜はこのレストランでまた働いているのだとか。

向こうのスパニッシュ・バールの店員は全員スペイン人だそうだけど、ま、そっちには空きがなかったということのようでした。そんでもってまた笑えるのが、「イタリア料理が好きなら、どこそこに友達のやっている店があるから明日はそっちに行ってみてよ!」と他店の宣伝まで。ちょっとそっちの店の名は忘れてしまいましたが・・・。

「味はいかがですか?」と食事の途中で尋ねてくれる台詞も英語なんて出ちゃ来ません。"Todo bien?"(トド・ビエン?)と聞いてくる彼に、"Si, muy bien!"(スィ、ムイ・ビエン!)と答える私たち(笑)。

挙句の果てに「君たちスペイン語の発音がすごくいいね!」と褒められたり。そ、そうかな。でも、英語の発音より、ローマ字読みすればほとんどOKのスペイン語の発音の方が日本人には楽だし、反対に英語圏の人にとっては、母音を常に使うスペイン語の発音はちょっと難しいのかもしれません。(こころなしかもーりーさんは、スペイン語を使う時のほうが楽しそうだったりもします。)

たくさんのワインで酔っ払った隣の席のおじ様たちも、「コモエスタス!」とか知っているスペイン語を使い出して、ここはいったい何料理屋だっけ?!という雰囲気になってしまったのでした(笑)。


とうとう最後のデザートや珈琲のオーダーも"Cafe o postre?"(カッフェ・オ・ポストレ?)と完全なるスペイン語になってしまい、答えるこちらも"Cafe solo, por favor."(カフェ・ソロ、ポルファボル)と・・・。

デザートは、もう別腹も持ち合わせないほどお腹いっぱいでしたので、パスしました。

カフェ・ソロはエスプレッソのことなんですが、これを持ってきてくれたのは、最初に入り口で出迎えてくれた小柄の女性。この人もニコニコしながら「カフェ・ソロよ!」と言って、私もスペイン人なのよ、と。そ・・・そうではないかと思っておりました(笑)。だって、その身長、その黒髪、その黒い瞳。素敵なお姉さん。

聞くとこのルーモアズには4人のスペイン人が働いているのだとか。

ここでもまた"Quatro Españoles!"(クアトロ・エスパニョレス!スペイン人四人!)とスペイン語(笑)。みんな仲良しで楽しくやっている様子。

そういえば小さくかかっている店内の音楽も、注意して聞いているとフラメンコのカンタ。"Es musica española?"(エス・ムジカ・エスパニョーラ?)と音のするほうを指差すと、彼女もまた "Si,Si."(スィ、スィ)と嬉しそうに返事をしてくれるのでした。

思いがけずものすごく楽しい夕べを過ごした私たち。ルーモアズの明るいスペイン人達に感謝感謝。どうもイギリスでの旅は、毎回スペイン人と縁があるなぁ~(笑)。

もーりー曰く、「スペインもなかなか思うように仕事がないのかもしれないね。だからきっとこういうところに出稼ぎに来ている人が多いのかもなぁ。」と。そうなのかもね。

メイ・コテージに帰ると、部屋着に着替えた昼間とは違ってラフなスーさんが玄関の鍵を開けてくれ、「夕食はどこに行ってきたの?」と。「ルーモアズでイタリアンを食べたよ。」と私たち。

"Good!"とにこにこ顔のスーさんに、「でもルーモアズの店員さんはスペイン人ばかりだった!」と言ったら、ニコニコ顔が一転"Oh no!"と驚いていました(笑)。「でもとっても楽しかったのよ。」と言って、おやすみなさいをし、部屋に引き上げた私たちでした。



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Rumours Pizzeria
St. Martins Square,
Bowness-on-Windermere
LA23 3EF
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コメント

lce2 さんの投稿…
凄い!スペイン語も話せるんですか!

毒蜘蛛を教えてくれたメキシカンのおじいちゃんも言ってました。スペイン語の発音は日本語に似てるよって。

愉快な食事ができましたね♪
それでは、アスタ マニアーナ。
LiLA管理人 さんの投稿…
美味しい料理以上に楽しい夕食だったようですね.
さすがスパニッシュレストラン...じゃなかった,イタリアンだ.イタリアンって外れが少ないので,僕もよく海外で利用させてもらってます.
和食レストランがあったりすると気になりませんか? 怖いもの見たさ,みたいな.
Sana さんの投稿…
★lce2さん、こんにちは!
スペイン語は独身の時に少し習っていたことがあるのと、もーりーさんの仕事で少しバルセロナにいたことがあるんです。話せるのはもっぱら買い物や食事にまつわる会話だけですけど(笑)。もう忘れかけているし・・・。でも、あのノリが大好きなんです♪

メキシコ系の人と話すのも楽しそうですね!そういえば、昔働いていた会社に米西海岸で引越し業やってたって日本人の方がいたんですけど、英語よりスペイン語の方がよく使っていたと言っていたような・・・。
Sana さんの投稿…
★LiLAさん、こんにちは!
もうびっくり仰天なイタリアンでしたよ(笑)。しかも眉毛君はちょっとおネェがかっていたと私は思ったんですけど・・・。

イタリアンはハズレが少ないのかもですね。実はロンドンでももう1軒イタリアン行ったんですけど、それはそのうちまたアップします。でも”本物の”イタリア人のいる所ってあるんだろうか?

外国の日本食興味あるんですけど、今回は滞在先の近くにもあったのに、結局試せずじまいで残念。”本物の”日本人はいないかもしれませんが・・・(笑)。

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