スコットランドから湖水地方へ:Kirkstone Passを越えて

 8月2日(火)の午後、雨のエジンバラを出発し、再びスコットランドの田舎道をイングランドの湖水地方へ向けてドライブです。途中の道で見かけるスコットランドの家々は、上の写真のような色合い。イングランドでよく見かける赤レンガの家とも違いますし、コッツウォルズの蜂蜜色の家とも違いますね~。それに家の周りに木々のある風景もイングランドとはだいぶ異なります。どちらかと言うと日本の山間部の雰囲気に似ているような感じ。

 もっとも、私たちが通ったスコットランドだってイングランドとの境目の地域だけですから、「スコットランドの家」だなんて言ったって、もっと北部のHigh Landと言われる地域のことはまったく分かりません。同じような感じなのかな~?

 家のある場所は本当にまばらで、固まって建っている集落を出てしまうと、再びこのような牧草地帯が広がります。こうなるともう、360度この風景。

 私、こういう風景の中に身を置くの、かなり好きです。こういう道を車で走ってもらうのは楽しい。景色は変わらないのですが、その変わらなさの中に身を置くのが面白いのです。

 さて、そんな天国気分から、途中で高速にも乗ったりしつつ、サービスエリアで簡単なお昼も済ませたりなんかして、ようやく湖水地方らしきところに差し掛かって参りました!

 湖水地方と日本語で呼ばれる地域の英語名称はLake District(レイク・ディストリクト)です。そのままですわね。イングランド北西部に位置し、起伏の少ないといわれるイングランドでも「山」と呼べるような地形のある地域です。そしてその名の通り、大小いくつもの湖がある場所。日本ではピーターラビットの作者ゆかりの地として有名ですが、その場所まではまだもう少しドライブが必要。一番北にあるのかな?という、名前もわからない湖に休憩がてら降りてみました。

 ちょっと日本の風景に似てきましたよね~。ここで少し石投げなどして遊びました(笑)。

 ところで、ここにたどり着く前の木の一本も生えていないような、だけれども牧草の茂る緑の丘陵地帯を見て、私は「阿蘇みたいだな~」と思ったのですが、もーりーさんは木が増えて山道らしき雰囲気が濃くなるにつれ、「(大分の)九重を走ってるみたい」と嬉しそう。

 水辺も出てきたし、そろそろ到着なのかな~と思いきや、実はここからが湖水地方へ向かう道のクライマックス?!

 予約してあるB&Bは、湖水地方最大の湖ウィンダミア湖畔はボウネスという地域にあります。湖水地方はブリテン島のカンブリアという地域にあるのですが、カンブリアを北側(スコットランド側)からウィンダミアに行くには、A592という道路を通ります。その最後の難関(?)がKirkstone Passという細い山道です。

 日本の山道の”片側、崖”とはまた違った独特さ。難関というのもピッタリな表現ではないんですけど、なんて表現したらいいんだろう?別に通りにくいというわけでもないしね~。。。なにしろ、不思議な雰囲気を持った道、とでも言いましょうか。ちなみにこの道が、湖水地方の一番高い場所を通ることの出来る道なのだとか。

 どんな道か知りたい方は、ぜひぜひこの文中のKirkstone Passの文字をクリックしてみて下さい。Visit Cumbriaというサイトの、ダイナミックなカークストーン・パスの写真がご覧いただけます。(私たちの写真など、およびでない!のです・・・本当は^^;)

 いや~(汗)。車中から撮ったこんな写真じゃ、全然この道を伝えられませんよ~。本当に、本当に。もどかしい。道の両側には、写真のような石積みの柵が作られています。これは、羊が通りに出てこられないように・・・という目的のため。

 すこしずつ高いところへ登ってきましたよ~。

 この細っい山道を、皆さんけっこうなスピードで普通の道と同じように走るのですわ・・・。写真、撮れないー。石積みの柵も車のギリギリなのに。

 時折、いかにも清流といった風情の、細く長い水の流れも見られます。そして!標高も”それなり”に高い(と言っても、日本の山に比べれば低いけど)ので、外はかなーりの寒さです。窓開けていると、寒いッ!!

 牧草に混じって、石がごろごろしています。これらの石がカークストーンというのだとか。Kirkという言葉は教会という意味だそうですが、ウィキの解説によると、これは古いノルウェーの言葉なんだそうです。(手持ちの英和辞典と英英辞典では、ともにスコットランドの教会の意味と書かれていました。)

 カークストーン・パスを下るとウィンダミア湖の一番北端、アンブルサイドへ出ます。見えているのがその辺りでしょうか~?

 エジンバラではけっこうな量だった雨もここではもうすっかり小雨になり、向きによっては雲の隙間から顔を出す太陽の光が眩しいです。写真も白っぽくなっちゃっているし・・・。

 前の車の姿が見え、とうとうストップするかしないか位のスピードに。あれ?こんなところでいきなり渋滞?!と思いきや、石積みの柵を乗り越えた羊さんが数頭・・・(驚)。か・・・かわいい。平地で見る羊さんたちと、毛の色が違います。

 それにしても・・・。柵の向こう側に、有り余るほどエサとなる草は茂っているのですけどね・・・(笑)。自由だわ、自由だわ、この国って羊さんだって自由だわ、すごく。(羊の方が、、、だったりして、、、?)

 やっと羊さんの横を通り過ぎた、とスピードを戻したら、またあんなところに!あれも柵の外ですわ~。危ないって、危ないって。

 てなわけで、なんだかカルチャーショックな面白い道でしたなぁ。。。スコットランドから湖水地方の道、このカークストーン・パス以外も含めて全部、私の今回のイギリス滞在でのNo.1の場所です~。あー、またこのルートを通ってみたい。何度でも。ある意味、広大なパワースポットだって気がしますね~。まぁ、アメリカの大地などに比べれば規模は小さいんでしょうけれども。それでも個人的には皆様にすごーくおすすめしたい道です。

 スコットランドから湖水地方への道を通る間に何度も「あれー?私いったいどこにいるんだぁ~???」って、ずっとそんな気分でした。ここじゃないどこかにいるような感覚。これ、曇っていたのも良かったのかも。あまりピッカピカの晴天では、空を見上げるのはちょっと難しかったかもしれないと思うから。地上と空のつながりの感じが、またすごく不思議というか、神秘的な感じでした。映画「トゥルーマン・ショー」の空の感じ。自分がああいう限りのある世界にいる、すごーく小さい存在に思えたのですね。小さなセットの中で私たちの日常は動いていて、実はそれを見守るもっともっと大きい存在がある・・・っていうようなイメージとでも言いましょうか(笑)。大きな存在っていうのは、多分、自然とか地球とか宇宙とか、そういうものかもしれません。(映画自体はそれとはちょっと違うオチなんですけど・・・。)

 明日は帰国って日の晩、もーりーさんが「今回のイギリスでどこが一番好きだった?」と聞きました。私の答えは「空!」だったんですけど、それはNGだってんで、その次に選んだのがこのルートです。ちなみにもーりーは、この道というよりも、ウィンダミア湖畔のボウネス周辺が良かったみたい。その界隈の様子はこれから少しずつご紹介いたしますね!

 本日もお読みいただいてありがとうございました♪

 (ここも見て、ここも!と、再びリンク先出しちゃいます。⇒Kirkstone Pass(笑)。しつこいけど、本当に凄い風景なんだもの~。ぜひ見てね!ところでその写真を見ると、「Moor」ってやっぱり「荒野」なのかもと納得です。ま、わが家の英和辞典には「荒野」って訳語は出てきませんが・・・。)


  

コメント

lce2 さんの投稿…
なんか、コロッとして可愛いヒツジですね。
ウサギもそうですけど、茶色い方が可愛いく見えます。

リンク貼らせて頂きました!
Sana さんの投稿…
★lce2さん、こんにちは!
ここの羊は毛を刈られていないみたいで、ふわふわしててかわいかったですね~。夏場はたいていの羊は毛を刈られていて、一見すると痩せてる山羊みたいでした。

リンクありがとうございます。わたしもまた何かの時にはトラバさせていただきます~(^0^)
LiLA管理人 さんの投稿…
スコットランドの羊は毛の色が違うですって!!!
数学者ならこう言うのです.
「スコットランドには,少なくとも一頭,少なくとも片面が黒く見える羊が存在する」

結構有名な数学者ジョークでした.
Sana さんの投稿…
★数学者あるいは物理学者LiLAさま、
ふふふ(笑)。片面ってウケますね(笑)。たしかに裏側は見ておりませぬ。ちなみにひと言も「スコットランドの羊は」などと断定などしておりませんことよ。だいたい正直のところ、平地の羊達だって毛を刈られた姿しか見られなかったので、毛が伸びると何色になるのかは分かりませぬ・・・。

どうです?数学者になれずとも、数学者の話相手くらいにはなれますかね?!

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