2011年6月29日水曜日

コッツウォルズのバイブリーへ

 6月26日(日)、もーりーの会社のKさんに案内していただき、CotswoldsのBiburyへ出かけました。コッツウォルズにはいくつもの村があるのですが、Kさんはその中でもこのバイブリーがお好きだとのこと。私たちはこのバイブリーという村については何の前知識もなかったので、行きの車の中でガイドブックを開いてみました。

 バイブリーはハイストリートを持たない静かな村だとのことで、自然が多く残り、かつてアーツ&クラフツ運動の中心人物であるウィリアム・モリスが、「イギリスで一番美しい」とこの村を讃えたのだとか。するとひょっとして、モリスの描く自然のモチーフは、このバイブリーの風景からインスピレーションを得たものなのでしょうかね?

 今も上の写真のような看板があり、ここがナショナルトラストによる自然保護区だということが分かります。

 小川のほとりには白鳥の親子がのんびり。白鳥の子供だ~!と喜ぶ私に、男性二人は「これはもうすでに子供ではない!」と冷たい返事。会社の敷地の中にある池(?湖?)で、2人は散々かわいらしい白鳥の子供を見ているようなのです。だから見慣れちゃって、あれはもう子供じゃないだなんて(笑)。

 光のコントラストが強すぎて見えにくいですが、分かりますか?左手の方に白鳥の子供が数羽いるのが・・・。ふわふわの毛がかわいいです。

 Kさんの趣味はカメラ。歩いていると急に話しかけられていました。Kさんの立派な一眼レフを見たとあるイギリス人(?)のおばさま、「ほら、白鳥がいるわよ!あの鳥の写真を撮ったらどう?」と思わず撮影ポイントのおすすめ(笑)。あの人懐こさはイギリス人じゃなくて、もしかしたら旅行中のアメリカ人かも・・・?!バイブリーは本当に写真を撮りたくなる風景がいっぱいです。

 小川には水草がびっしり。でも水はとても澄んでいてきれい。流れも意外と速いのです。サラサラと流れてるので濁らないのでしょうね。大小さまざまな大きさの鱒が、たくさん泳いでいる様子が見られます。鱒料理も名物なのだとか。カフェやお土産屋さんのある一角にもお魚屋さんがあり、とっても立派な鱒がありました。

 また、フィッシングポイントも用意されており、釣を楽しむことも出来るようでした。

 さて、バイブリーまでの少々長めのドライブの後、到着してすぐに、駐車場の目の前の土産物屋兼カフェをのぞきましたら、尋ねるまでもなく「トイレはありません」と”日本語で”貼紙がしてありました(笑)。日本人観光客が大勢訪ねてくるのでしょうね^^;そして皆きっとハンに押したように「トイレありますか?」とか聞くんでしょう(笑)。私も聞こうと思いましたから!

 そんな貼紙を見てもご安心を!公衆トイレがちゃんとあります。小川沿いの道にこのマークを見つけたらそこがお手洗いです。小銭の用意を忘れずに。そう、有料トイレなのですよ。

 有料かぁ!?だなんて思わないで下さいませ。そのおかげでトイレの中はきれいで安全です。

 中は広々としていて、車いすの方でももちろん利用できるようになっています。使用料は20ペンス。20ペンスという金額のちょっと小さめで少し角ばった形のコインがあります。それを1枚入れればOK!この写真の状態だと「只今使用中」。トイレの使用中という言葉がengagedだなんて面白いですよね。この言葉、一番耳にするのはほら、婚約指輪のエンゲージリング(笑)。なのにトイレの使用中もエンゲイジドだなんて。でもこれ、たぶん、有料トイレならでは、なのではないでしょうか。普通はoccupiedとでも言うのではないかな?どうなんでしょう?

 さて、一番上の赤いランプが点いていれば「空き」の印です。vacant(ヴェイカント)。 ただし「空き」ランプが点いていても、20ペンスを入れないと扉は開きません。トイレに入ったら入り口を閉めてから、"Lock"と書かれたボタンを押せば鍵がかかります。すると外側がこの写真のような状態になるという仕組み。出るときは"Open"のボタンを押すと鍵が開きます。運悪く真ん中のout of serviceのランプが点灯していたら、コインを入れずに隣のトイレに並びなおしましょう。真ん中のランプは故障中の印です。トイレは石塀の入り口の中に二つ。石塀の入り口も左右に二箇所ありました。

 しかしこのお手洗い、女性には少々ためらいがあるかも。というのも、洋式のスタイルですが便座がありません。(イタリアでも便座なしはけっこう見たけど、イギリスでは今回初めて遭遇・・・。)ペーパーでよーく拭いてから座りますが、それでもやや抵抗があるものですよね・・・^^;すごーく気になる!という方は、それ用のウェットティッシュなどを、ご旅行の際にはお持ちになるのが良いかもしれません。ほかにもどこで遭遇するか分かりませんので(笑)。でも、ウェットティッシュはくれぐれも流さずに、きちんとゴミ箱に捨てて下さいね~。外国のお手洗い、詰まると悲惨なことになりますから・・・。

 さて、美しいバイブリーなのに、美しくないお話が続いて失礼いたしました。話を戻しましょう!

 コッツウォルズの特徴のひとつは、なんと言っても「ハチミツ色のレンガの家」ですよね!ほかのイギリスの家々は赤いレンガ造りがとても多いので、ここに来るとやはりその色合いの違いに目を見張ります。ライムストーンと呼ばれる石灰質を多く含んだ石が産出されるのだそうで、白に近いけれど真っ白ではなく、とっても優しい色合いをしています。ハチミツ色とはよく言ったものですね。

 古い建物が多いのだろうな~と思うのは、窓ガラスを見たとき。古いガラスのはまっている窓がけっこうたくさん見られます。ソーダガラスというのでしょうか。現在のガラス窓のように曇りがなくてまっ平らということはなく、斜めからみると明らかに歪んでいるのが古いガラス。それもまた家に温かい印象を与えます。家具などでも時折見かけますが、一度も割れていないということが驚異的。どのくらい昔に作られたガラスなのだろう・・・と思わず見つめてしまいます。(写真だとそのゆがみ具合は残念ながら分かりにくいですね・・・。)

 セント・メアリー教会にも行ってみました。が、ちょうどお昼のミサの最中で、残念ながら教会の中に入ることは出来ず・・・。

 セントメアリー教会のステンドグラスは1927年にカール・パーソンズさんという方によってデザインされ、1992年にはロイヤルメールのクリスマス切手に採用されたと、バイブリーのサイトには書かれています。見たかったなぁ!その説明文には、教会の建てられた年代は書かれていませんでしたが、写真のような日時計が教会の入り口(裏口?)の壁にあり、これ、相当に古そうです。Kさんがおもむろに真ん中の穴の部分に指を差し入れ、出来た影を見てみると、ちょうど数字の「10」のあたりを指しました。時計の針は11時。そして今はサマータイム。3人で顔を見合わせ「時間、合っているみたいだね!」とここでもまたびっくり。いったいいつの時代に彫られた日時計なのでしょう。

 バイブリーのサイトにはこの教会のことは、"A Saxon Church"という風に書かれています。きっとこれが時代の手がかりだろうと思い、Saxonってなんだろうと簡単に英和辞典で調べてみました。すると「サクソン人:5世紀以後北ドイツから英国に移住してきたゲルマン民族;アングル民族などとともに英国の基礎を築いた」(ジーニアス英和辞典より)とあります。よくアングロサクソンという言葉は聞きますが、一つの民族ではなく、もともとはアングル人とサクソン人だったのですね!知りませんでした。そのうちのサクソン人の建てた教会の一つ、というような意味でしょうか。また来るチャンスがあったら、ぜひ教会の中に入ってみたいです。もっと詳しい解説書(パンフレットなど)かなにかあるかもしれませんね。

 教会の周りにもたくさんのバラが植えられていました。裏側はずっと墓地になっており、こんな感じで隣接する家々の窓の目の前にもお墓が・・・。日本ではなかなかない光景なのではないでしょうか・・・。墓地に対する考え方や感覚もひょっとしたら日本とは全然違うのかもしれませんね。

 もう一度川沿いの通りへ戻ると、こんな看板を発見。ウィリアム・モリスという名のベッド&ブレックファスト。中は見ておりませんが、こんな名前なら、インテリアはもちろんウィリアム・モリス?!と勝手に期待してしまいますね?どうなのでしょうか。ちょっと気になります。

 そこでサイトをのぞいてみたら・・・壁紙にちょっとモリスが使われているのが見えましたよ^^見てみたい方はこちらをどうぞ。

 隣のお土産屋さんにもウィリアム・モリスのデザインを取り入れたグッズがたくさんありました。混んでいたので中にはいるのは遠慮して、窓越しに写真を一枚パチリ。ふた付きの小物入れやシンブル(指ぬき)など、かわいらしいものがたくさんありました。次に行った時には、お店の中にも入ってみたいな~。

 川沿いには鴨もたくさんいます。こちらの写真はもーりーさんの撮ったもの。(上から4枚目の川の流れの写真ももーりーです。)

 川の中央には、鳥の巣!ちょっとよく見えなかったのですが、この鳥はなんていう鳥でしょうか?鴨ともちょっと違いそうだし・・・?

 これ以外にももう一つ、この川の別の場所で卵を温めている同じ鳥を見ました。こんな丸見えのところに・・・と思うけれど、川の流れの真ん中なので案外安全なのかな?これももーりーさんに撮ってもらった写真です。イギリスでは本当に、さまざまな鳥の姿を見かけます。車の走る音よりも、鳥のさえずりを聞く時間のほうが長いかも。

 こちらは駐車場脇の家の壁。こんな風に壁にバラを這わすのも素敵だね~と話しつつ、さて帰ろうかと車に戻ると・・・なんと!大型バスに車のお尻をふさがれて出られない・・・(汗)。あと数メートルずれてくれれば出られるんですが・・・。どうしましょう。周りを見渡してみると運転手さんらしきおじさまが2人立ち話をしていました。きっとあの人たちに違いない。バスをずらしてくれるかお願いしてみましょう!

 「すみません、、、あのバスの運転手さんでいらっしゃいますか?私たちあの車の者なのですが、車を外に出したいのですけれど、お手数ですがバスを少し動かしていただくわけにはまいりませんでしょうか・・・?」

 バス、ものすご~く大きいんです。この小さい村の小さい駐車場にものすご~く大きいバス。おそらく最初の駐車だって、けっこう大変だったはず。。。案の定、最初のひと言は「え?どの車だい?バスを動かすっていってもなぁ・・・。後ろの木の枝がぶつかりそうだから、これ以上下がれないんだよ。ぶつぶつ・・・。」

 難しそうだと分かっていたので、最初から(自分的には)最大限丁寧な物言いでお願いしたのですが、さらに。「おっしゃるとおりですよね。あの木の枝がありますもんね。後ろにバイクも停まっているし・・・。お手を煩わせたくはないのですが、でもそこをなんとかお願いできませんか?」などなど。

 おじさま2人、ここは腕の見せ所。ぶつぶつ言いながらも「じゃ、やってみるか!」とそろりそろりと大型バスを後ろへ動かしてくださいました。木の枝よりも心配だったのはむしろ、真後ろに停まっていたバイク・・・^^;それの本当にギリギリまで!相方の運転手さん、最後は大声で叫びましたよ。"Oh! STOP!!" 「そこまでー!」ヒヤッとした一瞬でした。

 車を出すこちらの方も空いたスペースはギリギリの幅。さっきまでバスを誘導してくれていた方のおじさまが、今度はわたし達の車を誘導してくれました。「どっちに出るんだい?」「右です!」「了解!」と。最後は全員笑顔でありがとうのごあいさつ^^無事に駐車場を出ることができました。運転手さんたち、どうもありがとう!!

 明日は、この後、私の本命ガーデンのひとつに出かけたときのお話をお送りします!どうぞお楽しみに♪



 

2011年6月28日火曜日

オープンガーデンに行ってきました②Stony Open Gardens 2011


毛糸を買うために訪れたStony Startfordの街ですが、なんとここ、前の週に新聞に紹介されていたオープンガーデンの、会場となっている街でした。記事を読んで「行きたいな」と思いはしたものの、2週連続となってしまうし、もーりーさんはそんなに興味ないかも・・・なんて考えて、「まぁ、これはいいか・・・」とそれ以上の詳細は調べずにいたのです。

なのに、車を停めた駐車場の目の前が、このオープンガーデンの入場受付&ティールームとなる会場だったんです!もうびっくり。この街だったんだ!と。すでに夕方の16時。オープンガーデンの時間は17時まで。どうしようかなと悩んでいると、もーりーが1時間あれば充分見られるんじゃない?と言ってくれました。そうだよね!と入場券を買うことに。

今回はひとり£5です。前回が£2だったのに比べると少々高いなと思いつつも、これもドネーション(寄付)のひとつだし、今回のは個人のお庭でなく(と思っていた)、なにやら受け付けも大掛かりだから・・・などと考えながら、2人分の入場券をいただきました。

ところが・・・


高いなんてとんでもない誤解で、このオープンガーデンは”たったの£5”で、なんと”街中のお庭が見られる”という仕組みになっておりました(驚)!!

受付で写真のようなパンフレットを渡され、「ティールームで珈琲や紅茶も飲めますよ」と説明を受けたのですが、どうも庭への入り口が分からない。もーりーさんが「庭への入り口はどこですか?」と尋ねると、受付をしてくれた年配の女性がびっくりしつつもにっこりと笑いながら、「このプログラムの地図を見ながら街に出て、どれでも好きな庭を見ることができますよ。一番近いのはこの道の先の角を左に曲がったところにあるわよ。」と教えてくれました。

街中の庭?!ありゃ~~~。しもうた!それじゃ1時間じゃ足りないよ~。私たちの気持ちを察したのか、受付の女性はこう続けます。「明日もやっているから大丈夫よ。このプログラムを持ってまたいらっしゃいな。」なるほど、それで二日間あるんですね。でも翌日は他の予定が・・・などと心の中で思いつつ、1時間で見られるだけのものを見られれば、それでも充分と思いなおし、お礼を言って街へふたたび繰り出しました。


ここでもオープンガーデンの目印は風船です。オープンガーデンの入場料は、この風船に書かれているWillen Hospis(ウィレン・ホスピス)と、オープンガーデンを主催しているこの街のStony in Bloomという団体に寄付されます。

Stony Stratfordの街は、2010年にRHS(英国王立園芸協会)からゴールドメダルを授与されたそうで、地図には個人のお宅の庭とは別にStony in Bloom Projectというマークもつけられ、そのポイントポイントも見られるようになっていました。それらのほとんどはハイストリートから離れた場所にあったので今回は行きませんでしたが、こちらは普通の通り沿いの植え込みなどのようなので、また機会があったらぜひ見に行ってみたいと思います。


それではさっそく、私たちの見せていただいたお庭の写真を皆さんにも少し・・・。(写真はクリックしていただくと少し大きくなります。)

まずは受付会場から程近い、奥に細長い裏庭をお持ちのお宅へ。「こんにちは!お庭を見せて下さい。」と言って、入り口に座っていた女性にプログラムを見せると、にっこり笑って「ようこそ!」と言ってくださいました。「写真をとってもいいですか?」と聞くと「もちろん大歓迎よ!」とのこと。

隣家との境の細い通路を通って裏庭へ。もうすでにたくさんの人がいました。通路の壁にも可愛らしいハンギングがさりげなくかかり、そこをぬけると左手にガラス張りのサマーハウスがあり、ソファーやイスに座って寛いでいる方が数人いらっしゃいました。庭は2段階に段差のあるスペースが作られており、その傾斜を利用して小さな水の流れが演出されていました。流れの上には木が植えられ、小さな木陰ができていてとても涼しげな雰囲気でした。(実際、木陰に入るととても涼しくて気持ちが良かったです!)

傾斜にそってのぼっていくと(階段状になっている)、突き当りにも小さな屋根つきの小屋があり、その中にもイスが二つ。中央の円形にレンガの敷かれたスペースにはこれまた丸いテーブルとイスがいくつか置かれ、猫と一緒に人々が寛いでいました。(見学者達も自由にしている。)


猫ともーりーさんの図。もーりー、なんだか手つきと表情がお坊さんみたい(笑)。手当て中?!猫はとても気持ちが良さそう。かわいかったです!そして、かなり大きい猫ちゃんでした。

プログラムには1軒1軒2~3行の説明がついており、おそらく庭の持ち主のコメントなのでしょうが、こちらのお宅のお庭は「とてもカジュアルな庭で、”庭園”ではありません。たくさんの植物と、二層のウォールガーデン、それからサマーハウスと小さな水の流れがあります。」という感じのことが書かれていました。

サイズとしては、日本でもこの位のサイズのお庭ならわりとあるかも・・・という規模でしたが、その作りはやはりイギリスらしさに溢れ、同じようなお庭はあまり日本では見たことがないような気がしました。庭の中でも”散策”が出来るようなデザインになっています。小さな水の流れは山の中のせせらぎのようで、日本の風景にも通じるものを感じました。こういう自然の表現を、決して大きな庭とはいえない場所でもさらりと作ってしまうことに驚き、またそれがとても素敵なことだな~と思いました。

サマーハウスや屋根つきの小屋も、こんなに可愛らしい大きさの庭でも造ることが可能なのだな~と分かり、そのあたりもとても面白かったです。


さて、そのお隣さん。こちらは男性の作ったお庭なのでしょうか?受付に男の方がいましたが、どなたと話すでもなく、椅子にすわって眠っているように見えました。(もーりーは後から「本を読んでいたよ」と言っていましたが。)

こちらはまた今まで見たお庭とはまったく異なり、花よりも葉を主役にしているような感じのお庭でした。お花はところどころに効果的に華やかなコンテナがどーんと置かれ、素敵なアクセントになっていました。家々の間を細長~い通路を通って入っていくような感じになっており(裏口なのかな?)、ひょっとしたら日の当たる時間が少なめなのかもしれません。足元にはわが家で育てているのとおなじヒューケラや、ギボウシなどのシェードガーデン向けのカラーリーフがたくさん植えられており、花がなくても彩りは豊か。

暑い日に訪れましたが、ここへくるとスーッと風が吹きぬけて心地良かったです。なんだか京都などで見る日本庭園の雰囲気にも通じる静けさがあり、派手さはありませんが、心のとても落ち着く空間でした。プログラムの説明文にも「グラス(芝や葉物)を中心に珍しい植物を植えています。日陰の狭くて細い庭ですが、森林の感じを表現しています。」といったことが書かれていました。


2軒見て、まだもう少し見られそう。オープンガーデンの終了時刻まではあと30分。結婚式のあった教会の先にも2軒お庭を公開している家がありそうだと分かり、そちらへ戻ってみることにしました。

すると、今度は先ほどとはうってかわって大きなお宅!扉付きのガレージが車4台分くらいはあるのでは?というようなところで、そのガレージの扉も自宅側を向いています。(つまり、自分の家のゲートを、車から降りずにくぐるというわけ。)だけれども、パッと見ると植物の姿はなし?!いままでのどの庭とも違います。いったい植物はどこに???このお宅のプログラムの説明を見ると・・・「ここは古い皮なめし工場だったところです。外から遮断された塀に囲まれた庭を作っています。(後略)」遮断された、というのは「隠遁」を意味する単語が使われていました。

家の建物のあるほうへまわると、その答えが分かりました。植物はほとんどすべて、家の中から見えるように植えられており、ゲート側から入ってきてもそのほとんどは見えません。いくつかのバラや花壇のお花、パーゴラの様子が見えるのみ。しかしその裏側には、驚くべき世界が広がっていました。

最初の写真は盆栽と金魚のいる池と、盆栽の松のように剪定されたローズマリー(笑)。年配のご夫婦2人が出迎えてくれ、いろいろと説明をしてくれました。「盆栽はもっとたくさんあったのよ。いまは減ってしまったけれど。他の木も盆栽風に育てているわ。」


盆栽の渋さとは対照的に、植えられている花々はとっても華やかな色合い。ゲート側から見えるレンガの壁には大輪のバラやクレマチス。色の好みもわりとハッキリしているのか、赤や濃いピンク、紫のお花が多かったです。ゲートの両脇には、このイベントのためのアレンジメントが飾られ、それもとってもキレイ。どうやっているのでしょうね、この丸い形は?

先週訪ねたタワーハウスガーデンでも感じていたことなのですが、イギリスと日本では同じ植物でも開花時期や姿かたちがだいぶ違うものがあります。そのひとつがコスモス。「コスモスは日本では秋に咲く花なんですが、イギリスでは春から夏にも咲くのですね?それに日本より花色も濃くて花も大きい気がします。日本ではひょろひょろと上に大きく伸び、もう少し花は小さめで、色も淡いものが多いです。」と話すと、「それはとても面白い話ね!イギリスでは今が一番たくさんの花が咲く時期で、とっても華やかになるのよ!」と興味津々といった様子で聞いてくれました。


こちらのお宅のテーマはロックガーデン。2つの異なるスペースがあり、なんだか箱庭のような感じ。家のなかから見たら、ジオラマというか絵画というか、そういうアート的な見え方をするのではないでしょうか。ハーブや多肉植物などが様々に組み合わせてあります。

片方のロックガーデンの上には、ぶとうとフジ、バラやクレマチスの絡ませてあるパーゴラがありました。フジは英語で何というのだろうと気になり質問してみると、「Wisteria(ウィステリア)というのよ。幹の部分は主人がこの木の若い頃にツイストに編みました。面白いでしょう!イギリスでは花は4~5月に咲くけれど、この冬は寒さが厳しかったから少し開花が遅れて、今、ほら、これが最後の花よ。」といって、ひとつだけついていた花を見せてくれました。

パーゴラの下は石畳になっており、その間から花をつけたクリーピングタイムがところどころのぞいていました。カモミールやタイムは踏まれるほどによく育つと聞きますが、こんな風にグランドカバーとして使ってあるのは本当に素敵。でも、やっぱり避けて歩いてしまいます(笑)。


日陰のスペースも美しい植え込みがされていて、壁面への木の這わせ方も丁寧です。(ギボウシの上なんだろう?クランベリーかな?)ロックガーデンの中心のシンボルツリー的なものも、盆栽風の剪定をしているのだとか。

ご夫婦ともとても静かな話し方をする方でしたが、とてもフレンドリーで親切で、いろいろとお話をし、とても楽しいひと時でした。日本でも植物を育てていますか?と聞かれ、小さなベランダで鉢植えの植物を育てていますと答えると、「私の日本人の友人も、あなたと同じようなスペースを使ってガーデニングを楽しんでいると手紙に書いてくるわよ。」とおっしゃっていました。盆栽好きのご夫婦、やっぱり日本人のご友人がいらっしゃるようです(^^)。

「このイベントは毎年あるのですか?」と尋ねると、「2009年に始まって2年に1回。次は2013年の予定だよ。」と無口だったご主人が答えてくれました。お花は明るくフレンドリーな奥様、盆栽は寡黙なご主人の担当かな?なんて勝手に想像したりして(笑)。それにしても2年に1度のイベントに出くわすなんて、私たちはなんてラッキー!そう言うと「本当にそうね!ぜひ他の庭も楽しんで行ってね!」と送りだしてくれました。


残り時間は15分。最後は上の庭のお隣さんのおうちへ。こちらはDonald Goughさんという彫刻家の方の作品を配したお庭。コレクションをされているのでしょうか。たくさんいろいろな彫刻が庭のあちこちにありました。

家主さんはほかのお客様とお話されていたので、私たちはサーッとお庭を見学させていただいたのみ。今までと違うのは、見通しがよく開けた感じのガーデンデザインだったこと。右手が彫刻を配した池と植え込みのスペース。左手は芝生と果樹の広々としたスペースに椅子が二つ置かれていました。その椅子に腰掛けると、池サイドの花々や彫刻作品がよく見えるのかもしれません。家の建物のそばには、立ったままで手入れを出来るような高さの大きめの花壇に、なにやら野菜が植えられているようでした。気になったけれどそこまでは足をのばせず。。。(人が多くて入れなかったのです。)遠目から眺めるのみ。どんなものが植わっていたのだろう?気になりますね(笑)。

と、まぁ、こんな感じで、なんと1時間に4軒ものお宅のお庭を見学させていただくことが出来ました!すごい!どのお庭も確固としたテーマがあり、個性的。ひとつひとつが本当にどれも素敵で、これ!と決まったスタイルなどないのだな~と思いました。狭いスペースは狭いスペースならではの工夫をし、日陰は日陰ならではの植物を植え、広いスペースには寛ぎの空間を造り、生活の中に庭が大切な憩いの場を与えてくれる・・・。そんなことを感じました。

花だけでなくカラーリーフを植えているお宅もとても多く、寒く暗い冬の時期の長いイギリスで、カラーリーフはきっと花のないそんな時期にも、窓越しに見る庭を素敵に彩り楽しませてくれるのだろうなぁと、そんなことも思いました。花の最もキレイなこの季節にイギリスの庭を見られることはこの上ない幸せですが、秋冬の庭の表情も見てみたいだなんて、なんだか欲のでてきてしまう私です。

ロンドンから電車で1時間ほどの小さな街。ガイドブックには載っていないこんな街へ、2年後の2013年、花を見にいらしてみるのはいかがでしょうか?


2011年6月27日月曜日

思いがけず古い街へ: Stony Stratford 散策

 この街に来たのはほんの偶然です。日本から、平日の家事の合間の暇つぶしにと編み針や簡単な手芸道具を持ってきたのですが、材料は現地調達しようとまずはネット検索をしておりました。イギリスは羊毛の国なので、素敵なウールの毛糸でもないものかな~と。最初はオンラインショップばかりを見ていたのですが、ふと、滞在している町にも毛糸屋さんがあるかしらと思い、地名を指定して探してみたところ、このStony Stratfordのハイストリートのお店が見つかりました。

 新しい町だと聞いていた(そしてそのように見える)わが滞在中のこの町にも、このように古い街並もあるのだと知りびっくり。車でたどり着いたとき、もーりーと2人顔を見合わせ「この街、古そう・・・」と(笑)。街の歴史を書いたものを簡単に読んでみると、1192年リチャード1世国王の頃に作られた街・・・うんぬんかんぬんと書かれておりました。(詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。)

 上の写真のホテル、バー&レストランThe Old George Inn は、見るからに古そうだな~と写真に納めたものなのですが、後から調べてみると、なんと16世紀の建物だそう。今が21世紀だから、えーと、400年以上前の建物!!ひゃ~(驚)。出た!イギリス!!出た!ヨーロッパ!!何、このさり気なさは一体?!(笑)けっこうたくさんお客さんが入って賑わっていたので、今度チャンスがあったら、ここでも何か食べてみたいな~なんて思ったり。どんなものが食べられるのかはこちらで見ることができます(文字だけですが)。

 と、ひとしきり驚いたわけですが、街を歩いていた時はそんなことはつゆ知らず。私の目当てはこちらのHCS Craftsという名の手芸店。幸いすぐにみつかり、目当ての毛糸と手縫い用の糸も買えました。こじんまりとしたお店で、ミシンは売っているけど布類はなく、毛糸と刺繍用品、それからドールハウス関係のものが中心のお店でした。お店の人も素朴で親切。いかにも手作りの好きそうな、ほんわか~とした人たちでした。

 お店のサイトの中にある「行き方」を説明した部分にも"Our Stony Stratford shop is located on the high street of this busy market town, often described as the 'Jewel' of Milton Keynes.”(私たちのストーニー・ストラトフォードにあるお店は、賑やかなお店の連なるハイストリートに位置し、ここはしばしばミルトンキーンズの「宝石」と呼ばれています。)と書かれていたので、なんだか賑やかそうな商店街の一角にあるのだな~と思っていましたが、まさかこんなに素敵なところにあるとは。町の宝石と称されるエリアなのですね!なるほど!

 Stony Stratfordのハイストリートはこんな感じ。と言っても、両脇に車がずらりで、雰囲気がイマイチ伝わりませんね^^;この道の左右に小さなお店がずらりと並んでおり、脇道に入るとこれまた小さなアーケードなどがあったりして、こじんまりとしつつも楽しいエリアでした。

 伝統的なイギリス料理を出すお店もあれば、インドやタイなど外国のお料理を出すレストランがあったり、お肉屋さんや家具屋さん、金物屋さん的な雑貨屋さんや、女性の好きなものは万国共通!と思わず言ってしまいそうなファンシー雑貨のお店があったり、エキゾチックなアジア雑貨のお店があったり、本格的なアウトドアショップがあったり。

 アメリカではこんな感じでお店の並ぶ賑やかなあたりは、ダウンタウンと呼ばれていることが多かった気がするのですが、どうやらここイギリスではハイストリートと呼ばれている様子です。住所もそのようになっていました。ところ変われば表現もいろいろと違って面白いものです。こんな風にたわいのないものをひとつひとつ見るたびに、いちいち面白がっている私です。

 さて、午後から出かけたので、そろそろお腹が空いてきました。時計の針はもう15時を指しております。ランチには遅いけれど、何かサンドイッチでも食べようよと、手芸屋さんの隣のカフェ"Mangetout!"に入ってみることにしました。隣にカフェがあることは前出の「行き方」案内に書かれていたので行く前から知っていたのですが、実際とても良い匂いがしたので、そのままそこで食事をすることにしました。ウインドーからのぞくとお客さんがたくさん。

 写真右の黄色い入り口をくぐると、じつはそこは建物の入り口ではなく、ちょっとしたアーケードになっており、その奥に店の入り口がありました。アーケードの通路にもテーブルとイスがあり、また、テイクアウト用の長いサンドイッチカウンターもありました。時間的にもうお昼をだいぶ過ぎていたので、テイクアウト用のカウンターの中に残っていたのは、数種類のケーキだけでした。(今、急に発見!このお店そういえば、持ち帰りのことをtake awayと書いてなく、take-outと書いていました。どっちでもいいんだね。)

 その細長いアーケードにこのカフェの他にもいくつかお店が並んでおり、mangetout!のさらに奥には、床屋さんがありました。ちょろっと覗いてみたらお客さんが三人も座っていて、皆すっきり刈上げヘアーにしてもらっていました。写真も撮りたかったけど・・・さすがに遠慮(笑)。床屋さんもとても雰囲気のある、素敵な感じのお店でした。もーりーに「この店であの刈上げヘアーにしてもらうのはどう?」と聞くと、即答で「嫌だ」とのこと。もーりーがこの床屋で髪の毛を切ってくれれば、一緒について行って写真撮らせてもうのになぁ!(笑)なーんて。

 話は戻って、カフェmangetout!の中です。なんだかちょっと面白いインテリア。左右の壁にずらりと小さな引き出しのついた棚。これはひょっとして・・・!分かった人いますか~?イギリスのアンティーク家具の好きな方ならすぐにピンとくるかも。そうです、ここ、元は薬屋さん。天井の上の方をよーく見てみると、"Drugs and Chemicals”などなど書かれています。

 現在は、素敵なんだかやる気ないんだか分からない微妙さで、ジャムやマスタードの瓶などが飾られていました(笑)。これは売り物なのか、ディスプレーなのか、はたまたただのお店の在庫なのか?

 このmangetout!というカフェで私たちが注文したのは「イギリスの朝ごはん」。もうすぐ夕方になろうという午後15時。それでもイギリスの朝ごはんは注文することが出来るのです。All Day Full English Breakfastと書かれていれば、1日中イングリッシュ・ブレックファストが食べられますよ、という意味。そしてこの"Full"というのは、ちょっとひとりで食べるには多すぎるくらいのボリュームです。卵2個、ソーセージ2本、ベーコン2枚などなど。だけどここであきらめることなかれ。2人で出かけたなら、これを半分こするということが可能です。

 というわけで、もーりーと2人で、このフル・イングリッシュ・ブレックファストをシェアしたいと注文しました。まぁこれは、お店の人にとっては「ハーフ・イングリッシュ・ブレックファストを二つ」という感じになるみたいなので、メニューに書いてなくても、ひとりの食事の場合などは「ハーフ(半分)に出来ますか?」と尋ねてみると良いのかもしれませんね。

 「イギリスでは朝ごはんが一番美味しい!」と言われるそのままに、ここのイングリッシュ・ブレックファストも、とっても美味しいものでした☆目玉焼き、ベーコン、ベークドビーンズ、焼きトマト、マッシュルーム、ソーセージ。パンは例のごとく白か茶色かを選びますので、今回はいろいろ混ざった雑穀パンの茶色の方をお願いしました。

 飲み物はもーりーが珈琲、私が紅茶。Mangetout!のフル・イングリッシュ・ブレックファストは、飲み物がひとつ付いて£6弱でした。もうひとり分の飲み物は追加注文で、大体紅茶がどれも£1.40だったので、2人でこれだけ食べてもたったの£8弱。日本円にしたら、今ならだいたいひとり500円くらいの食事という感じでしょうか。

 ちなみに紅茶はブレンドをはじめ数種類がメニューに載っておりました。(注文後に気付いて残念!)ブレンドが£1.30で、それ以外はダージリンでもラプサン・スーチョンでもセイロンでも、すべて£1.40でした。10pしか差をつけていないのにもなんだか驚き。日本だったらブレンドティーとストレートティーと、もっとあからさまな値段差をつけそうなものなのに。

 セットで頼んだ紅茶なので、私が飲んだのはおそらくブレンドティーではありますが、それでもさすがにポットで出てきたものを飲むと美味しいです。このポットも可愛らしい。インド系の店員さんが対応してくれたのですが、気のせいかカップの色の組合せがインドの国旗色?!カラフルで楽しいお店でした。

 食事を終えて外へ出ると、あたり一帯に鐘の音が響き渡っています。あれ?今何時??と思い時計を見てもなんだか中途半端な時間。なんだろう?教会はどこにあるのだろう?と思いながら歩いていると・・・。結婚式に遭遇しました♪ちょうど式が終って、人々が外へ出てくるところだったようです。その祝福の鐘の音でした。遠目から写真を一枚。写真では鐘の音がお聞かせできず、残念!すごく素敵な音でした。そしてちょっと独特なリズムです。 

 教会の隣は可愛らしい図書館がありました。でも日曜日はお休み。

 窓から中をのぞいて見ると・・・ここは児童書のコーナーですね。かわいい箱に本が入れられています。

 もう少しハイストリートを歩いて、キッチン道具のお店に入りました。いろいろな道具が所狭しと置かれています。店の看板にOdell'sと書かれておりますが、後から街のサイトを見てみると、このOdell companyという会社も、この辺りの老舗のひとつのようでした。

 スコーンを焼いてみたいなぁと思い、スコーン型をひとつ購入。手に取ったものを「これはスコーンを焼く時につかう型ですよね?」と尋ねると、「そうそう。(3個セットのうち)その一番大きい型がスコーンにはぴったりよ!」と教えてくれました。

 最後はこの街での私のお買い物。毛糸をふた玉と、手縫い用の白糸を一つ。それからスコーン型を1セット。〆てちょうど£10也。さっそく、靴下を編み始めております。きれいなグラデーションになりそうで楽しみです。

 この、思いがけずの「Stony Stratford 散策」は、実はこれで終わりではないのでありました。まだまだ嬉しい驚きの連続です(^^)続きはまた明日!お楽しみに~☆


 

2011年6月26日日曜日

ゴルフでトロフィーいただきました?!

 イギリスと言えばゴルフ発祥の地。私が乗った行きの飛行機にも、ゴルフを目的としたツアーの方たちが大勢乗っておりました。やはり日本でやるよりも、だいぶお安く出来るのだそうです。コースを1回周るのにも、£30くらいなのだとか。

 もーりーもこちらに来てさっそくお誘いを受け、道具をお借りして何度か打ちっぱなしに行っていた様子。10回券が£40で、1回は90球とのこと。打ちっぱなしは会社の近くにあるのだそうで、日の長いこの季節、私が合流する前には、会社帰りの息抜きに寄って帰ってきたりしていたようです。

 そんな中、金曜日の午後に社内のゴルフ大会(日本人のみ)があるとのことで、それにも参加させていただいたもーりーさん。金曜日のお仕事は毎週13時まで。これが本当の花金ですね?!でもまぁその代わりに、平日の月~木曜日は昼休みが30分なのだそうですが。そして、実際には日本人の方々は、金曜日も仕事があれば13時には帰らずに、お仕事をされているようです。

 さて、その金曜日、さすがにゴルフ大会の日は皆さん13時きっかりにお仕事終了?!13時半に帰ってくるとものすごい勢いで着替え、14時には出かけると言います。「お昼は~?」と聞くと、ポテチでも持って行くとのこと。そんなんじゃゴルフコースを周れないよ~と、無理やりサンドイッチを急いで作って持たせました。(車の中で食べたらしい。)果たして、帰ってきたのは夜21時!!やっぱりたっぷり半日はかかるものなのですね~(驚)。私はもちろん、もーりーも普段ゴルフをしないので、こんなにも時間がかかるスポーツなのかと驚きました(笑)。ゴルフ場は近いので、移動時間はそれほど含まれておりません。

 そんなもーりーさん、これまたなんと、小さなトロフィーを持って帰って来ました。3位だったとか。何人いたのか知りませんが、ビギナーズラックでしょうか(笑)。参加した方の中にクラブ会員になっている方がいたらしく、その方のチケット(?)を譲っていただき、今回は£20で周れたそうです。なかなかツイておるよの、おぬし☆

 ところがそんなもーりーさん、「疲れた~!」と悲鳴をあげて帰って来ました(笑)。そりゃそうだ。日ごろ運動不足だもの。それに前半は清々しく気持ちのよいいいお天気だったのに、後半は最後まで雨の中。自分でゴルフバッグを引いて移動せねばならず、しかもコースは上り坂、と、何重にも”試練”が待ち構えていたのだそうです。ゴルフは優雅なスポーツかと思いきや、案外過酷なものなのね?!

 ・・・と言うと、「うまい人は打つ回数も少なくて済むからそんなに疲れないんだよ。打ち損じると無駄な動きが増えて疲れる、疲れる・・・。はぁ~。」だって。イギリスのお天気は本当に気まぐれ。見事にお天気にはしてやられて格好です。皆さん風邪など引かないといいのですけれど。慣れたものかな?

 こちらの写真はスコアカードと、いただいた3位の賞品とのこと。賞品もゴルフ用品。そう言えば、参加する前の日にグローブとピン、ゴルフボールをテスコのスポーツ用品売り場で買いました。ボールはリサイクルボールを。この3点を買っても£10でお釣がきたとのこと。道具なども気軽に安く手に入るようですね。 

 最後はお昼にもーりーさんに持たせたサンドイッチの写真。これは私が食べたお昼。これ1個と林檎ジュースだけで、よくもまぁ6時間も周ったものですね。

 この日は私は家に居たので早々とカレーを仕込み、きっと一緒に参加したKさんもうちでご飯を食べるかな?と3人分用意しておきました。案の状、帰るコールの時に「ご飯ひとり分追加して!」とのリクエスト。「もう3人分炊いてあるよ~♪」と、イギリスの夜更けに、S&Bゴールデンカレーをつつく私たちでありました(笑)。インドカレーもいいけど、やっぱり日本のカレーは美味しい!

 お米は欧州産新コシヒカリの”ゆめにしき”。おいしい日本のお米で、イタリアで作られているそうです。中華食材屋さんに先週末連れて行っていただき、そちらで購入しました。日本食パラダイスでしたよ!お米も本当に美味しくて、これさえあればきっと、ずっとここでも生きていかれるかも・・・などと、密かに思ったりする私です(笑)。中華食材屋さんのお話は、また今度ご紹介いたしますね!

2011年6月25日土曜日

家具つきアパートメント②キッチン(と、ローストピーマン)

 先日、備え付けのオーブングリルを使って、ローストピーマン(roasted pepper)を作りました。このオーブングリルはSTOVESというメーカーのものだそうで、電気とガスの両方を使うスタイル。加熱自体はすべてガス(=火)です。ガスの元栓を開け締めする代わりに、壁面についている電気のスイッチをオン・オフします。オーブングリルだけでなく、ガスコンロの方もすべて、調理をするときにはその電源をオンにしてから、つまみをひねって火をつけます。

 グリルはオーブンと庫内が一体になっており、食材の大きさによって天板の高さを自由に調節できます。グリルの場合は炎は上から。オーブンは下からです。ローストピーマンは表面を真っ黒焦げに焼いてから皮を剥くので、上からの直火のグリルを使って焼きました。

 説明書によると『グリルを使用する際には扉を完全に開けておくこと』とのこと。"Important: The door must be fully opened when the grill is used." と、取説のグリルの項の一番初めに【重要事項】として書かれていおりました。取説が一式用意されていたので、使う前に一応ひと通り読んでみました。見慣れないつまみやらがいろいろ付いていたので・・・。

 さて、そのオーブンはどんな形をしてるのかと申しますと、このような感じでございます。こういうビルトインタイプのオーブンは庫内も広くて邪魔にもならず、パワーもあるので個人的には憧れのオーブン。コンロもすべて一体型となっていて、取説にはインストールに関しても付いていたので、自分でキッチンの施工などをする人もこちらでは多いのかもしれません。

 コンロの口火は大きさ別に4つ付いています。つまみの火力調整はちょっと面白くて、つまみを全部回しきったところが一番弱火。オフの直前が一番強火となっております。温度センサーなどは付いていませんが、これも一種の安全設計なのでしょうね。弱火にしすぎて火が消えちゃう、、、ということなく火の調節がしやすく使いやすいです。表面もでこぼこの少ないデザインでお掃除がしやすくなかなか快適。日本でもこれを使いたいなぁ!と思うほど、いい感じです。

 換気扇はまた別のメーカーで、一番弱いものでも、日本のわが家の換気扇の一番強いものと同じくらいの音の大きさです^^;換気扇を付けたら、同じ部屋にいても怒鳴りあわないと会話が出来ないほど・・・。お鍋でごはんを炊くときは、お米のはぜる音なんてもちろんかき消されてしまうので、換気扇は止めています。もう少し静音設計とか、、、あればいいのに。この点は日本の製品は優秀ですよね。

 備え付けの家電は電子レンジと湯沸しポットとトースターの三点のみ。電子レンジはデロンギで、あとの二つはよくわからないメーカーのものでした。炊飯器は買おうと思えばテスコなどでも£12くらいで買えそうです。ただし炊飯器の機能のみのシンプルなもの。今のところお鍋でうまいこと炊けているので、今回は炊飯器は買わなくても良さそうではありますが。

 冷蔵庫は写真左端の上下2つの木の扉の中です。冷凍食品が下で、全部引き出し式になっていて使いやすいです。好きなタイプ。でも、上の冷蔵室は背の低い私では届かないところが多々あり・・・(笑)これが一番苦戦しております。

 お見苦しいのですが、キッチンの反対側はこんな感じ。これだけ収納がたくさんあるように見えるのに、なんで作業台の上に調味料などあれこれ置いてあるのかと申しますと、下側の扉の中には、すでにいろいろの機器(?)が納まっているのです。洗濯機や食器洗い機、生ごみ用のバケツ、その他のごみ用のバケツなどなど。あとは上の扉の上段の棚は、背か低く届かないからしまいたくない、という個人的理由もあります(笑)。

 食器洗い機は一番右端の木の扉の中。これもまた音も相当に大きいです。時間もかなりかかるので、最初の数回使ってみましたが、なんだかお水がもったいない気がするという貧乏性で、結局今は使っていません。その代わり洗い上げるためのカゴを買ってきて、全部手洗いすることにしました。もともと手洗い用には出来ていないのか、シンクが日本の半分くらいしかないのが難点ですが、慣れれば大丈夫。洗剤も無香料のものを見つけました。

 洗濯機はオーブンから2番目の扉の中。これもものすごい音と振動です(笑)。写真はお洗濯中の時に撮ったので、右端にランドリーケースも写っていますが、いつもはバスルームに置いています。お洗濯をするときにだけキッチンに。乾燥機はありませんでした。でも部屋干しでも、空気が乾燥しているからかすぐに乾きますし、案外加湿の役わりをしていいのかもしれません。

 最後は、出来上がったローストピーマンです。一番最初の写真のように焼いたピーマンを、しばらくふた付きの容器に入れてスチーム状態に保ってから皮を剥きます。そうすると焦がした皮がするりと剥けるのです。それから種を取って好みの大きさに切り、にんにくやハーブ、塩、胡椒などを混ぜたオリーブオイルに浸けました。

 出来上がったロースとピーマンは冷蔵庫で数日持ちます。本当はふた付きの瓶やタッパーなどに入れると良いのですが、ないので備え付けのスープボウルに入れて、ラップをかけて冷蔵庫へ。出来立てよりも数時間おくと味がなじんで美味しいかもしれません。食器やカトラリー、調理器具などは、基本のものが数組(皿大小各3枚、ボウル4つ、カップ5つ、グラス3つ、ワイングラス2種類各2つ、ビール用グラス2つなどなど)と、今までの住人が足していったと思われるバラバラのテイストのものが少しある・・・といった感じです。

 鍋やフライパン、調理用ボウル、ざる、包丁、まな板などはIKEAのもの。鍋のふたがないのが残念~。炊飯には、アルミホイルで代用しております。これが案外吹きこぼれなくて好都合。アルミホイルはリサイクルゴミ扱いです。それからIKEAの包丁は思いのほか切りやすく、自分の分も欲しいかも・・・と思ってしまいました。鍋は小さいものしかなかったので、パスタを茹でるためのふた付き大鍋と中華鍋を、それぞれ£7、£5で買い足しました。

 イギリスだから~♪と勝手に期待したティーポットはなし。残念!そして珈琲メーカーもやっぱりなし!あとはオーブン用の耐熱皿が欲しいところ。なにか安くて良さそうなものはないかと検討しているところです。

 以上、イギリスで滞在しているわが家具つきアパートメントのキッチンでございました。次回はバスルームなどをご紹介します。


 

2011年6月24日金曜日

これ、人間が作った湖なんだそうです

 オープンガーデンにお邪魔した日の夕方に、もーりーが帰宅してから、一緒に近くの湖まで散歩に出ました。サマータイムの現在、日が沈むのは夜の10時近くになってから。まだまだたっぷり時間があります。(こちらの写真はもーりーの撮影したものです。)

 湖には白鳥や鴨、アヒル、ガチョウなどがいました。Feeding Area(餌付け場)も用意されていて、そちらに行くと間近で鳥たちを見ることができます。写真の白鳥は向こう岸のFeeding Areaからはだいぶ離れたところで優雅にたたずんでいたもの。他にも数羽が泳いでいました。

 もーりーの会社の敷地の中にも池(湖?)があるらしく、「白鳥は甘やかされている。」と彼は言います(笑)。なんで?と聞くと、「(会社の)英人たちは白鳥ばかりにエサをやって、他の鳥にはあげないんだ。」とのこと。そうなの~?でも、他の小さい鳥たちが食べるエサは人間が与えるまでもなく、いたるところたくさん木の上にあるのですけれど。

 ちなみに会社の敷地内には、野生の孔雀までいるのだそうです。会社の中では写真が撮れないので、孔雀の写真は見ることができず、残念!(餌付けエリアの写真も、途中でバッテリー切れになってしまったので、残念ながらまた今度。オープンガーデンでカメラを散々使った後だったので・・・^^;)

 さて、こちらのWillen Lake(ウィレン湖)は町の地図で見てもけっこう大きく、滞在先から近そうだとあり、渡英前から行ってみたいと思っていました。真ん中を幹線道路が横切り、駅へ行くバスに乗っていても両側に大きく広がる湖の風景が見えます。

 今回は片側のみに行ってみたのですが、ぐるりと周りを1周するとけっこう時間がかかりそうな大きさ。左手の方にクラブハウスらしきものが見えたので、4分の1くらいを湖沿いに歩いてみました。

 車に自転車を積んでサイクリングに来ている人や、トレーニングウェアに着替えて走っている人(スポーツクラブが湖の脇にあった)、Fishing Areaにテントを張って釣り糸を垂れる人などなど、いろいろな楽しみ方をしている人の姿がありました。私たちのようにただ散歩を楽しむ人の姿もたくさん。

 クラブハウスに見えたところはパブ&レストランになっているようで、湖を眺めながら食事やお茶を楽しむ人もたくさん。その隣がスポーツクラブで、ウィンドサーフィンやカヌー、カヤックなどのウォータースポーツも楽しめるようです。芝生の上でヨガをしている写真もありました。気持ち良さそう!昼間に来たら、そういう人々の姿も見られるのかもしれませんね♪

 背丈の低い木の茂みでは、ピーターラビットに出てきそうな小さな小さなねずみを見ました。街中で見たらぎょっとしそうですが、赤い花びらを両手で抱えて食べている姿はなんともかわいい!ねずみが花を食べることを初めて知りました。ねずみもカラスも、最初から街中にいたわけではないんだな~なんて、改めて思ったりする今日この頃です。もとは自然の中にいたんですよね。

 ところで、自然自然と申しますが、この大きな湖は、なんと人工的に作られたものなのだそうです。ダム?と思いましたが、別にそういう目的というわけでもなく、この町全体が新しく作られた町だそうで、その中の一つの景観として・・・ということなのでしょうか?レジャー目的なのかな?もちろん貯水などの生活面での目的もあるのでしょうが、でも、これ以外にも湖は町中のいたるところに大小けっこうあるんですよね。どれが自然のもので、どれが人工的に作られたものなのか・・・?なにしろウィレン湖はその中でもかなり大きい湖です。

 もともとイギリスのイングリッシュガーデンの歴史みたいなものを見てみると、昔の貴族の間にはランドスケープガーデンという考え方や流行があったようなので、「自然の風景を作る」という考え方は、ある意味イギリスの伝統のひとつなのかぁなんて思ったりしています。オープンガーデンでお邪魔した庭ももちろん人工的な庭だったわけですが、それの何千倍という大きさの土地を相手にしてもなお、そのように作ってしまうという情熱(?)は、すごいものだなぁと思います。自然のそのままを楽しもうとする日本の感覚とはだいぶ違いますね。

 でも、そしてそれが決して、人間だけのための空間にはなっていないところもすごいところではないでしょうか?小さな動物達が暮らし、渡り鳥も来る。そしてその様子を人も眺めて楽しみます。これはこれで、なかなか素敵なことだな~と思います。(ただ、手付かずだった時はどのような地形だったんだろう?とふと思ってはしまいますが・・・。)

 帰り道の街路にこんなバラを発見。一重のこのバラはひょっとして、ドッグローズ、Rosa caninaかな?

 ありました、ありました。かなり大きなローズヒップがたくさん!どれもこれもミニトマト大の大きさです。ローズヒップってこんなに大きいものなんだ!!(驚)。それともよく見るものとは別の種類なのでしょうか?

 見上げると今度はさくらんぼ?街路樹に実のなる木がたくさん植えられているんです。これ、このさくらんぼのようなものも、ローズヒップも、両方ともけっこう車の通る道の脇。住宅街ではないです。幹線道路から森に入る途中とでも言いますか、そういう辺りの街路樹。時速100キロ超えの自動車がバンバン走る道の脇に、こんな果物の木が植わってるとは驚きです。

 テスコへ行く途中にもさくらんぼの実がなっている木を見つけたのですが、そういうときに限ってカメラを持っておらず・・・。また次に行った時に実は残っているかなぁ。

 これはそちらで見たものより、少し実が小さいみたいです。さくらんぼとは違うのかな?それとも色づいてから大きくなるのでしょか?そもそもさくらんぼのなっているところを、今まで一度も見たことがないので分からないのです^^;

 足元に落ちていた実で潰れていないものを拾ってきました。干からびてきちゃうのは分かっているんですが・・・。それでも拾いたくなってしまいます(笑)。食べる勇気は、ありません(笑)。

 こういう街路樹となっている果樹やバラなども、人間が1本1本植えたものなのでしょうね~。

 Willen Lake(ウィレン湖)のサイトはこちらです。