2011年7月31日日曜日

欧州産コシヒカリ”ゆめにしき”


本日はイギリスの日本食事情です。いろんな入手方法が地域によりあると思いますが、私たちの滞在する町には中国人の方の経営する大きなアジア食材店があり、そこに日本食材もかなり置いてあります。

初めはお醤油、みりん、お米、ごま、ごま油など、一般的なイギリスのスーパーのテスコやマークス&スペンサーなどで買えるものを使っていましたが、アジア食材店に連れて行っていただいてからは、お米はそちらで求めるようになりました。写真のものがそのお米。欧州産コシヒカリと書かれています。イタリアで栽培されているお米のようですが、これがもう、ほとんど日本で買うお米と変わりのない美味しさ。値段もほとんど同じくらいで、極端に高いということもありません。袋の裏にはご丁寧に鍋での炊き方まで日本語で書いてあったりします。イタリア在住の日本の方が作っているのではないかな?などと、勝手に想像している私たちです。

このお米が手に入ってからのもーりーさん、すっかり気持ちも落ち着いて、明るさを取り戻したような感じです。もうすでに5キロ入りを2回買っている我が家。もーりーさんは平日のお昼はどうしても会社でランチを食べるので、サンドイッチやパスタ、じゃがいもなどが多くなりますから、夜はなるべくお米を炊いてご飯を食べるようにしています。

その点ではアメリカの時は、ランチに外へ出て中華やアジア料理の食堂へ食べに行くことが出来たので、お昼ごはんはそっちの方が良かったみたいですね~。ちなみに今の会社の食堂では、木曜日はカレーの日なのだとか。もちろん、インドカレーです。聞いている分には楽しそうですけどね(笑)。


こちらがありがたいありがたいアジア食材屋さんの中興行。先日お店の案内ビラをいただいたら、英語名はCentral Oriental Superstoreと書かれておりました。Milton Keynes, Luton, Sandyと数箇所に支店があるようです。営業時間は変わりますが月曜日から日曜日まで毎日やっていて便利です。

時々店内で各国料理のデモンストレーションなどもやっていて面白いです。私たちが初めて連れて行っていただいたときにはインド料理のデモンストレーションをやっていました。写真の入り口と書かれた方から入ってすぐ左手のところでやっていましたよ。いただいたビラも「日本料理のデモをやるから来てね!」というものでした。

店内はかなり広く、調理器具や食器、お酒なども売っています。私たちはここで台湾製の中華鍋を£5で買いました。これもかなり使いやすくてお気に入りです。たいていのものはイギリスのスーパーで買う食材で間に合うのですが、私たちはここにお米と納豆、海苔、キューピーマヨネーズ、インスタントラーメン(味噌ラーメンととんこつ)、うどん(乾麺)、料理酒、出汁の素などを買いに来ています。

ほかにもクックドゥやカレーのルー、ドレッシング、干し椎茸、乾燥ワカメ、おでんの具、紅しょうが、梅干、お酢、などなどなどなど。けっこういろいろなものが買えます。連れて行ってくださった方はお豆腐を買っていました。煎茶や玄米茶などもありましたよ。中興行のサイトはこちらです☆

ゆめにしきを紹介したサイトもみつけましたので、こちらにリンクしてみますね~。どんなお米か気になる方は見てみてくださいませ♪ わが家はこのお米を鍋で炊いて食べています。とっても美味しいですよ~。


 

2011年7月30日土曜日

コルチェスターの街歩き

 コルチェスターの街中は車の通れない細い路地がたくさんあります。少し傾斜のある街は階段を上がったり降りたりとなかなか面白い。

 そんな路地の一角に、なにやらとても古そうなお宅を発見。イギリス人のおば様方もここはいったいなんだろうと覗き込んでいますが、特別に開放している施設というわけでもなく、ただの誰かのお家のようです。

 と思いきや、”ただの”お家ではなかった様子。こちら16世紀の建物で、ウィリアム・ギルバードという物理学者の生家だそうです。なんでも「電気(electricity)」という言葉を最初に使った人物なのだとか。

 なんだかボケ~と歩いているだけなのに、いろいろと勉強になりますわね、この国は(笑)。この人の「De Magnete」という著書は、今でもペーパーバッグなどで読むことが出来るようです。

 教会かなと思いきや、こちらはコルチェスターのタウンホール。言わば、町役場ですね。コルチェスターのタウンホールは一番初めのものは1160年に建てられ、今でもMoot Hallと呼ばれているそうです。Moot Hallにはパイプオルガンがあり、こちらは結婚式などに利用されているそうです。

 現在のタウンホールは1897年の建築デザインコンペでJohn Belcherという人のバロック様式のデザインが選ばれ、翌年に工事が始まり、1902年にオープンしたのだそうです。また、この建物の中には1894年から続くコルチェスターで最初の図書館もあるのだとか。なんだか、これはかなりゴテゴテとした建物ですね~^^;

 それにしてもイギリスにいると年代の古いものばかり出てくるので、1900年代と年代を記す時、妙に最近の気がしてしまいます。一瞬書き間違えた気がしちゃうほど(笑)。百年前が最近に思えるというのもすごいですよね(笑)。

 郵便局もものすごく古そう。こういうティンバーフレームの木造の建物は、テューダー様式と言うそうで、15~16世紀くらいのもののようです。テューダー様式の建物がコルチェスターにはたくさん残っています。

 この建物もそうですね。こちらはハイストリートという大通りに面したホテルです。このレッドライオンホテルは、現在はBrook Hotelsというホテルチェーンの経営のようで、ものすごく古い建物ながら、ホテルのホームページを見ると中は綺麗そうですし、三ツ星の設備を備えているのだそうです。建物は1456年に建てられたもので、このあたりで最も古いホテルだそうです。

 中央のゲートを抜けると、この建物の裏はたくさんの路地になっており、そのうちの1本はLion Walkと名づけられていました。

 路地の写真は地味に見えますが・・・実はこの両脇の建物には小さなお店がびっしり。脇道もあって楽しいです。カフェやパブやティールーム、レストラン、雑貨屋さんにブティックなどなど。お店をのぞきながらの街歩きの好きな方には、けっこう楽しめる場所ではないでしょうか。

 楽しさのイマイチ伝わりにくい写真で申し訳ないのですが^^;何しろこの突き当たりもお店がいっぱい!大きなショッピングセンターより、こういう街中での散策&買い物が好きって人には本当に楽しいところだと思います。ローラ・アシュレーなどの有名店もちゃんとあって、町の人もお洒落。右手のレンガ造りの塔のようなものはLibrary(図書館)と書かれたプレートがついていました。

 おいしそうなパスティ屋さんも発見!ウィンドーからどんな種類があるのか見ることができます。繁盛しているのか次々に人が出たり入ったり。テイクアウェイのみのお店です。

 私たちもこちらのお店でおやつ。コーニッシュパスティも魅力的でしたが、帰ってから家でご飯を食べる予定にしていたので、今回はもう少し軽めのソーセージパイにしましたよ!ソーセージパイは私はオックスフォードのテイラーズで一度食べたことがあり、これもなかなか美味しかったのです。もーりーさんはまだ食べてないということだったので、初挑戦。

 ソーセージとは言っても日本のあらびきウィンナーのようなものではなく、朝マックのソーセージマフィンのソーセージに近いかな?ミスドの照り焼きチキンパイとかソーセージパイが好きな人には受けそうな気がします。(ミスドのソーセージはちゃんと形あるけど・・・。)味も塩気がきいていて美味しいです。飲み物は私は持参の水筒麦茶でしたが(笑)、もーりーさんは炭酸が合いそうと言って、ファンタオレンジを飲んでおりました。

 ガイドブックなどにはほとんど紹介されない町ですが、”イギリスで記録上最も古い町(Britain's Oldest Recorded Town)”とのことなので、興味のある方、ぜひぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。


 

2011年7月29日金曜日

コルチェスターのキャッスル・パーク

前回のコルチェスター城は
キャッスルパークという公園の中にあります。

私たちが訪れた日はここがお祭りの会場になっており、
コンサートがあったり、出店が出たりと賑やかでした。

公園の中にもお花がたくさん咲いていたので、
少しこちらでその様子をご紹介します。

日中かなりたくさんの雨が降りましたが、
お祭りはそれでも中止になどならなかった様子です。
夕方にはすっかり雨も上がりました。

お城の裏手にあった面白いデザインの植栽です。
この花壇に沿って、長い遊歩道があります。

バラもまだまだたくさん咲いていました。

ちょっと見えにくいんですが、
中央にくまのトピアリーがあるの、分かりますか?

かわいいです!

レンガの塀につるバラ。

塀のデザインも変わっていて素敵ですね。

ベゴニアでしょうか?

バラのような花の形をしています。

紫陽花も発見。
やっぱり紫陽花は大好きです。

どれを見ても、日本より花が小ぶりな感じがしますね。


 

コルチェスター・キャッスル・ミュージアム

 ベス・チャトー・ガーデンを後にした私たちは、コルチェスターの街へ行ってみることにしました。コルチェスターはイギリスの中で最も古い記録の残っている町なのだそうです。町の紹介にはBritain's Oldest Recorded Townと書かれています。

 イギリスの最も初期の人類の記録は500,000年前の石器として残っているそうで、このコルチェスターのあるエセックス州からも何百という数が発掘されたいるのだとか。

 写真はコルチェスター城というもので、こちらは1076年にデューク・ウィリアムというノルマン人によって建設が開始されました。城は主にローマ人の遺跡の廃墟から持ってきた石材を用いて建てられたとのことです。数年の歳月を経て建てられ、最終的には1125年に3~4階建ての形に仕上がったそうです。

 城は何百年もの間に様々な人の手に渡り、時には牢屋として使われた時期があったり、天井が崩れ落ちたりと、多くの時を経て今もこのような形で残っています。その間もちろん修復や改築なども繰り返され、1860年にはすでにミュージアムとして一般市民にも公開されていたそうです。

 現在のコルチェスター・キャッスル・ミュージアムは、中は大きな吹き抜けの形になっており、鉄筋などで多少手が加えられ、回廊のような感じでフロアーが上下に分けられています。このスタイルになったのは1934年から1935年とのこと。通常は大人一人£6の入場料が必要ですが、私たちの訪れた日は何やらお祭りの日だったようで、ひとり£2の入場料で見学することが出来ました。

 このコルチェスター・キャッスルは、現存するノルマン人の建てた城のうちで最も大きく、そのミュージアムとしてのローマ人に関する考古学的なコレクションは、イギリス国内で最も優れた展示と言われているそうです。

 ミュージアムの展示は時代ごとにコーナー分けがされており、石器時代⇒鉄器時代⇒ローマ人の侵入⇒ローマ人の暮らし⇒サクソン人とノルマン人の町⇒中世とチューダー朝時代などなどといったテーマの展示を見ることができます。

 こちらの暖炉は15~16世紀のテューダー朝の頃のものなのだとか。相当に大きいです。中に大人が何人も入れるくらい・・・と言ったらその大きさが分かりますでしょうか。

 と、ここまではミュージアムで買ってきたガイドブックを参照しながら書いたのですが、以下の展示品の詳細は申し訳ありません、メモってこなかったので分からなくなってしまいました^^;

 ここから写真4枚は同じコーナーにあったので、18世紀頃のほかのヨーロッパ諸国(フランスなど)との貿易でやり取りした品物だと思います。ワイン用のピッチャーや壺、コップなどの焼き物が現在でも使えそうなデザインで可愛らしいなと思い、写真を撮りました。

 ウールのブランケットも、とても保存状態よく残っていますね。ほとんど虫食いなどもなく、いろも綺麗なままです。細い糸で薄手に織ってあり、柔らかくて温かそうですよね。

 もっと古い時代のコーナーには、日本の縄文土器に似たような模様のついた素朴なものもたくさんありました。

 こちらは18世紀頃のものとあり、かなり現代のデザインに近いですよね。今でも十分に使えそうな感じです。

 割れてしまっていますが、模様も色も素敵な陶器のピッチャーです。

 こちらは時代が分かりませんが、革製品に模様をつけるための道具のようです。

 同じく時代が分かりませんが、ブラス(?)で出来た装飾付のカップです。もち手の部分に赤い石がはめ込まれています。かなり傷んでいますが、最初はおそらくかなり豪華なものだったのではないでしょうか?何を飲むためのものだったのか・・・気になりますね!

 と書いておきながら、ちゃんと解説を読んでメモって来なかったことが今さら悔やまれます~^^;ミュージアムのサイトではコインなども見られますので、興味のある方はそちらもぜひぜひ見てみて下さい。小さい博物館でしたが、その内容はかなり濃く、とても面白かったです。

 

2011年7月28日木曜日

ベス・チャトー・ガーデン③

 本日もベス・チャトー・ガーデンの続きです。

 ご自宅の裏側のスペースには多肉植物や背丈の低い草花の植えられている花壇がいくつもありました。ガイドブックの裏面に印刷されているガーデン・マップを見ると、その場所には【scree】という文字が書かれていました。screeというのは「がれ場」という意味のようです。広辞苑で「がれ」という言葉を引いてみると、「谷川ぞいの路、あるいは山崩れで崖になった、石塊のがらがらした急斜面」とあります。おそらくそういう環境に適した植物を植えている場所、という意味なのでしょうね。ガイドブックのthe scree bedというページを読んでみると、アルプスという言葉が出てきます。高山植物などを植えているスペースのようです。

 ロックガーデンのようには作らず、いくつかに区分けして、写真のように植えられています。この円形のパターンはガーデンのほかのコーナーでも取り入れられており、360度どの位置から見ても美しく見えるような工夫がされています。

 ベス・チャトーさんはお若い頃はフラワーアレンジメントを各地で教える活動もされていたとのことですし、日本のいけばなの本を大事にされているそうで、庭造りにもいけばなの天地人の形を取り入れているとテレビで話しているのを見ました。天地人を heaven, earth & man shapeと呼び、ガーデニングのゴールデンルールだと話していました。ひとつひとつのサークルに天地人の目線は取り入れられています。

 写真のサークルの中央にあるJudas Treeという木は、45年前に植えたものだそうです。今は花が咲いていませんが、ガイドブックの中では濃い桃色の花を咲かせた写真が載っていました。和名はセイヨウハナズオウというそうです。

 前の回にも少し書きましたが、ベスさんのご主人のアンドリューさんは、生涯を通じて植物の生育地域や環境についての研究をなさった方で、実際の庭仕事はいっさいしなかったようですが、ベスさんの作る庭にはアンドリューさんの研究の成果が反映されています。

 スイスのアルプスへの調査旅行の話などもテレビで紹介されていましたが、いわば、アンドリューさんの研究の成果を、ベスさんが形に仕上げていったという感じなのではないでしょうか。植物はそれが育ったのと同じ環境で育てられるべき、というのがベスさんの庭造りの基本です。

 アンドリューさんはベスさんよりもひとまわり以上年の上の方でした。このスクリーガーデンは自宅の寝室から一番よく見える位置にあり、アンドリューさんはこの庭を見ながら1999年に90歳で人生の幕を閉じたとのことです。

 ひとつのことを毎日コツコツとやり続けることは、大変なことだとかよく飽きることがないねなどと言われたりもするものですが、案外やっている本人にとっては大変でも飽きたりもしないことで、それは毎日同じに見えても同じではなく、新しい発見の連続であることでしょう。

 庭を公開しているところでは花の盛りの夏だけというところも多くありますが、このベス・チャトー・ガーデンやコッツォルズのキフツゲートコートなどのように、シーズンチケットを用意しているところもあります。植物は一年中同じ顔をしてはいません。花の咲く時期もあれば葉だけになる時もあり、また地上部は枯れ果てる時期もあります。

 葉の色も一年中同じでないのは日本人こそ一番よく知っていることでしょう。そしてその色は、どこにあっても同じ変化をするものもあれば、その場所によって色合いや美しさの異なるものもあります。

 また、植物は一年前と今年とではその姿も変わります。1年や2年では変化のないように見えるものも、時が10年20年、そしてこのベス・チャトー・ガーデンのように50年も経つと、若い苗だった小さな木も、他の植物を見下ろし、風雨や強すぎる日差しを遮る大きな傘となります。

 同じ名前で呼ばれているものが、こことあそことではまったく違うもののように見えるというのは、よくあることです。この花はカモミールと同じAnthemisという名前がついていますが、大きさも違えば色も違います。でも、なんとなくカモミールの仲間なのかな?ということは、その姿形から想像できますよね。

 ガーデン巡りが面白いのは、小さな庭であれば、人間の自由な発想や工夫を見ることができることと、大きな庭であれば、植物そのものの自由で伸びやかな姿を見ることができることだと思います。

 適した環境で育てることは成功への大きなポイントではありますが、型にはめずに試してみることもまた、大切なポイントの一つなのだと、ここへ来ると知ることが出来ます。クレマチスは壁や支柱に這わせるだけではないのですね。グラベルガーデンでは、こんな風に地を這うクレマチスがのびのびと綺麗に花を咲かせていました。

 後でベスさんの著書を確認すると、このグラベルガーデンのクレマチスについては、「クレマチス・・・意外なことに」というタイトルで述べられていました。やはり最初はクレマチスは支柱の必要なものと思われていたようで、これはベスさんにとっても他の方からのアイデアで試してみたことのようです。

 ちなみにこのグラベルガーデンは、雨以外の水分を人工的にはいっさい与えないで育てるという、いわば実験的な庭のコーナーです。雨の降らない日の続く時には、ガーデナーも植物もじっと我慢しなければなりません。刈り込みや剪定を強めにして、植物の体力の消耗を防ぎ、植物の必要な水分を少なくする工夫をするとテレビでは紹介されていました。

 また、このようにグランドカバー系の植物がよく育てば、それ自体が地表を覆い乾燥しすぎを防いでくれるようになるそうです。やはりそれにはタイムの仲間がいろいろと利用されてるようで、プランツリストにも17種類ものタイムが掲載されていました。この赤シソに似た葉色のものもタイムの仲間でしょうか???

 私たちの訪ねた日はちょうど雨降りの日。自然からの水遣りの日に出かけたというわけですね。全ての植物がとても生き生きとしていたのは、そんな雨降りの日だったからかもしれません。

 写真右の黄色い花のついた植物は乾燥にとてもつよいユーフォルビアのひとつだそうです。ユーフォルビアはベス・チャトー・ガーデンの環境にとてもよく合う植物だそうで、プランツリストにも21種類も掲載されていました。著書にもこの植物についてたくさんの記述が見られます。

 そしてまた驚くのは、このグラベルガーデンがもともと肥沃な土壌を持った場所だったのではないという事実です。ここは石と砂利だらけの植物など育つはずもないと思われた不毛の土地だった場所なのだそうです。実際長年の間にはずっと駐車場として使われてきました。

 Gravelというのは砂利という意味の言葉で、最初この土地を掘り返したときには、本当にごろごろとした石や砂利ばかりが出てきたようです。それらの石や砂利は、その後も他の部分の水はけの改良などに利用されているようです。

 池のあるウォーターガーデンにしてもそう。最初はドロドロにぬかるんだ沼地だったところを、このような美しい様子に少しずつ変えていったのだそうです。

 もともとあった森のようみ見えるところも、いくつかの古い自生の木をのぞけば、そのほとんどが1本1本、日陰の好きな植物を植えて育てた結果できあがったもの。このあたりは早春に訪れると、クリスマスローズや球根の花などが見られるのだそうです。ヒューケラもたくさん植えられていました。

 グラベルガーデンでは今でも新しい試みが続けられています。古い土を取り除き、新しい土とコンポストを入れ、新しい植物が植えられます。根付くまでは水遣りをして、様子を見ているようですね。

 ベスさんの本を読むと、この下は深さ6メートルに達するほど、砂と石、砂利の土壌が続いていたのだそうで、今もそれを全て入れ替えたわけではもちろんなく、保水に関する工夫は小さな砂利で上から覆うことなどさまざまに工夫されているようです。

 その横のスペースにはこんな植物達が植えられていましたよ。ここでうまく育つことが出来るでしょうか?楽しみですね!

 最初は多少見栄えがしなくても、保水と多少の養分のために藁で上から土を覆っておく工夫もしているのだそうです。藁は植物が育つ頃にはすっかり見えなくなりますし、藁自体が次第に分解されて目立たなくなってくるのだと著書に書かれていました。

 こちらはサンジャクバーベナというバーベナのようです。三尺というくらい長さのあるもの、というわけですね!南米原産だそうで、調べてみると日本でも道路わきやコンクリートの隙間から生えていることもあるとのことですので、とても強い植物のようです。

 ベス・チャトー・ガーデンに来ることが出来て幸せです。また何度でも来たくなるほど素敵なところでした。春、夏、秋、冬と、異なる庭の姿を見てみたいです。

 いろいろな方の庭を見て思うことは、与えられた、手に入れた場所がそのまま、今私たちが見ているような美しさを最初から提供してくれていたわけではないということです。素晴らしい場所、素晴らしい景色、素晴らしい人生の後ろには、必ず様々な試行錯誤があり、人々はみな、その試行錯誤を嘆くことなく楽しんできたのだということを知りました。日々の小さな積み重ねが、必ずや人々を想像も出来なかったくらい遠くへと、運んできてくれるのです。初めと終わりをひとっ飛びにすることは出来ませんが、それは必ずや一本の線でつながっています。こことあそことは、ひと続きのものなのです。どんなに別世界に見えたとしても。

 ベス・チャトーさんの著書はたくさん出ていますが、昨年「奇跡の庭」というものが清流出版より翻訳されました。日本語訳の「奇跡の庭」はベス・チャトー・ガーデンのショップにも置いてあり、£20でしたので、レート次第では、日本で買うよりもかなりお安く求めることが出来ます。




 

2011年7月27日水曜日

ベス・チャトー・ガーデンへ②

 ベス・チャトー・ガーデンの続きです。こちらはナーサリー。入場券を買うときにプランツリストをいただくのですが、そこに掲載されている苗をこちらで買うことが出来ます。この日は雨でしたが、それでも買いに来ているお客さんも見かけました。(後姿で写っているのはもーりーですが・・・。)

 苗は適する環境ごとに分けて売られています。ちょうど写真の左側に見えるプレートにはドライガーデンプランツと書かれていますね。乾燥した場所を好む植物の苗があるコーナーです。

 こんな風に屋根つきのコーナーもあり、かなりの広さです。今は夏なので、屋根つきのコーナーにはシェードガーデン(日陰の庭)用の植物が置かれていました。苗の値段はリストを見てみると£2.95~となっているようです。雨だったのと、自分たちは今回は買うことが出来ないのとで、値段はほとんど見ないでしまったのですが、ひょっとしたらナーサリーに直接出かければ、リストとは別の安いお値段でも買える苗もあるのかもしれません。

 とてもカラフルなスイートピーの花が切花としてたくさん売られていました。それも欲しいと思ったけれど、3時間ドライブコースなのでちょっとかわいそうかな~と断念。寄り道などしたら、それこそ萎れてしまいますものね。

 昨日の投稿を見たもーりーさん、「僕の力作写真がない」と言うではありませんか。この日はけっこうたくさんもーりーさんに写真を撮ってもらったのですが、後から見ても自分のか自分のではないかすぐに分かるみたいです(笑)。私は無意識のうちに自分で撮ったものをブログに使っているみたいで(笑)。(もーりーに撮ってもらった写真も昨日のにはたくさんあります。とくに花のアップなど。)

 それで、彼が「僕の力作」と言っているのはどれだろう?と思ったのですが、たぶん、これ。そういえば写真を撮りながら、「後ろをぼかして撮ってみた」と言っていたような気がします。というわけで、いかがでしょうか(笑)。

 後ろぼかしちゃったから、この花が何かを調べるのが困難(笑)。葉の形が確認できない。プリムラかな~と思うのですが。花の形って、大小いろいろありますが、案外似たものもたくさんあり。サイズや葉の形、茎の形や質感などなどで、少しずつ違ったりしますよね。

 グランドカバーの植物も素敵なものがたくさんありました。これはタイムの仲間なのかな?ふわふわとうっすら毛の生えたような白っぽい葉をしています。

 それとも全然別のものかな?上の植物をアップで撮ったものがこちらです。植物の名前をパッと分かるようになりたいけれど、まだまだ全然分かりません。図鑑でも買おうかな。(買いたいとずっと思っているんですが・・・。)

 ご自宅の周辺にはこのような感じで多肉植物や背丈の低い草花を植えた花壇がありました。このコーナーの一角がとても良い香がするんです。なんとも言えない清涼感ある香りというんでしょうか。スーッと爽やかで気持ちの良い香りです。なんども深呼吸してしまいました。

 シダのような香りかな?風に乗って、向こうの木立のあるコーナーから香りが運ばれてくるのかもしれません。それとも良い香りのするほかの植物がこの一角にあるのかな?

 自宅のまわりも立ち入り禁止のロープの張ってあるところ以外は見ることができます。壁に這わせてあったのはBuddleja crispaとプレートのついた花木。淡い紫がかった色のお花が咲いてとても綺麗。バラもいいけれど、こんな素朴なお花の咲く木もいいものですね~。真似したいです。

 こちらは実はメモ的にもーりーに撮ってもらった写真です。この植物が気に入ってしまったので。このすぐ脇に窓があるので、そこが写りこまないように角度をつけてもらいました。ちょっと植物の形が見えにくいのですが・・・。

 というわけで、遠目からだと分かりにくいのでもう1枚。こちらがBuddleja crispaのお花のアップです。ひとつひとつを見ると、紫色というよりもピンクに見えますが、これが全体だと、淡い紫色のように見えました。

 こちらは白に少しだけピンクっぽい色の混じった花びらのカスミソウです。この写真では分かりにくいかもしれませんが、白い花の淵の部分、レースっぽく縮れた部分に色がついているんです。カスミソウは白だと思い込んでいたのですが、これ、切花でもよく見かけます。最初は色がつけてあるのかと思ったのですが、ここで咲いていたので自然の色なのだと分かりました。

 カスミソウはGypsophilaというようですが、プランツリストには同じ項目に5種類も載っていて、そのページに使われている写真はカスミソウではなくナデシコでした。同じ仲間なのですね。なのでこのうっすら色のついたカスミソウの正式な名前は分かりません。(後でネットで調べてみたら、ピンク色のものはGypsophila repensというようですね。そのなかでも数種あるようでした。)

 下を見たり上を見たりとキョロキョロ忙しいです(笑)。見上げると野鳥の姿を発見。鳥はますます種類も名前も分かりません。野鳥図鑑も欲しくなる今日この頃。本当にいろんな種類の鳥を見かけるのです。この鳥さん、色は地味だけれど、お腹の部分が豹柄のようになっていてお洒落(笑)。かわいいです。

 濃い紫色の綺麗な、おなじみのクレマチス。この色、イギリスに来てからよく見かけます。人気のある色なのかもしれません。

 最後はこれまたおなじみの朝顔。朝顔を見るとホッとしますね~。素朴な感じで。家のまわりに植えられているというのもいい感じ。普通の生活をしていらっしゃるのだなぁと、なんとなくそんなことを感じます。

 朝顔やクレマチスはプランツリストには載っておらず、ご自宅のまわりにひっそりと咲いておりましたので、これは個人的な楽しみの植物なのかな~なんて思ったり。特別なものではなく、どこのナーサリーでも手に入りやすいものなのかもしれません。

 それでは今回はこの辺で。次回は多肉植物とグラベルガーデンをお届けしますね。