イギリス世界遺産巡り④バース後編

 
さて、お待たせいたしました。イギリス世界遺産巡り④バース後編をお届けします。バースという街の名は、そのままBathと表記され、これは私たちが「お風呂」と習うそのままの意味を持っています。

ちなみにbathというこの英単語、bath=お風呂とばかり思っていた私は、昔働いていたお店でアメリカ人と思われる方に「バスルームはどこ?」と聞かれ、大変戸惑ったことがあります(笑)。「え?風呂場??」って(笑)。ハイ、bathroomというのは、実はトイレを指していたんですよね。あちらは一体型が多いですからバスルームとなるのでしょうか。ところで、その頃は英語は話せなかったにも関わらず、何故か聞き取れていたというのが我ながら不思議(爆)。どうやって対応したのか今もって謎ですが、今はなき大型インテリア店のテナントでの出来事なので、たぶん本当のお風呂関係のフロアーをご案内してしまったような記憶が・・・^^;ははは~。今さらながらゴメンナサイ!!

さてさて、話は最初から大きくそれてしまいましたが、ま、このバースという街のBathは「お風呂」という意味なんですね。で、ローマンバスというのはつまりは日本で言うところの温泉のようなもの、というわけです。紀元1世紀頃のものと思われるローマ遺跡のひとつとして、ここバースには今でも湧き出ている温泉があるのです。これは北部ヨーロッパでは最大のものだそうで、また、イギリスにおいては唯一の天然温泉なのだとか。 

そして、このバースにあるローマ人たちの温泉は、日本人が温泉と聞いて思い浮かべる野趣溢れる自然の中の温泉とは異なり、かなり計画的に建てられた現在のスパに近いような造りの建造物の中にあったようです。その様子がかなりの部分当時のままで見られるのが、このローマンバスです。

ローマンバスが世界遺産なのかな~と思っていたのですが、世界遺産として登録されているのはバース市街ということだそうで、これも含む街並み全体ということのようです。


1世紀頃のローマ遺跡・・・とは言うものの、エントランスはローマ時代のものではありません。こちらはローマンバスのサイトでも"the magnificent Victorian reception hall"(ザ・マグニフィセント・ヴィクトリアン・レセプション・ホール)と表現されておりますように、19世紀頃のものなのでしょうかね?

このエントランスホールに関する建築年数などは見当たらなかったのですが、公式サイトの文中にローマンバスは19世紀の後半までは発見されていなかった・・・云々とあるので、やはりその後の頃のものなのでしょう。チケットを買う列に並びながら写真を撮りました。


受付とチケット売り場は相当にハイテクで現代的(笑)。ミスマッチな感じが面白いです。お姉さんも大勢いて、テキパキと見学客をこなしていきます。(なぜかこの写真には誰一人写っていませんが・・・^^;)そういえば、イギリスのこういう観光スポットの受付の人は、けっこうみんな感じが良い様な気がします。丁寧だし。

ローマンバスの入場料は他の観光施設に比べるとかなり高めで、大人1人£12なり。でもこれ、全員にオーディオガイドが付いてきます。もちろん日本語もあり。オーディオガイドって初めて借りたのですが、これはなかなか良かったです。ただし最初から最後まで丁寧に聞くとそれ相応の時間がかかります。好きなところだけの解説を聞くことも出来ます。


まず最初に見学するのがこのグレイトバスと呼ばれる大浴場。上の回廊から下を見下ろします。回廊に飾られている古代ローマの英雄達の像もまた、後から付けられたものだそうです。1897年のローマンバスのオープンに合わせて、1984年に作られた彫刻なんだとか。ぐるりとカエサルやクラウディウスといったローマ帝国のリーダー達がいます。

【何年も経ってからの追記】

彫刻に関する年号をどうやら書き間違っているような…。1884年ではないのかと思うのですが、参考にした原文がどれだったかすぐには探せず、訂正しないままですみません(汗)


イングランド北部に長い城壁を築いたハドリアヌスもいましたよ~。ハドリアヌスの長城もイギリスにあるローマ遺跡で世界遺産に登録されているものです。この人が造らせたのですね。昨年の滞英中はその近くを通りながらも、スケジュール的に寄ることなくスルーしてしまったので、また次回チャンスがあったらぜひ訪れたい場所のひとつです。

さて、これら8体のローマ皇帝の彫刻は、ローマンバスで購入したガイドブックによると、だいたいがG.A.Lawsonという彫刻家の手によるものだそうです。


テラスから下を見るとご覧の通り。この下の部分一帯が長い間埋もれていたのだそうです。それが今ではこのような形で実際に降り立ってみることが出来るんです。この地下とも呼べる部分が広いこと!奥にもまだまだいろんな部屋(?)があり、様々な遺跡を見ることが出来ます。

ちなみに1番最初の写真もこの地下部分の一角にあったのですが、これは冷たいお水が循環させてあるもので、Frididariumと呼ばれていたそうです。ラテン語なのかな?この施設には脱衣所やサウナ(スチームルームと書かれています。床暖房的な設備のある部屋だった様子。)などなど本当に現代の温泉施設やスパにそっくりなものがいろいろ揃っていたようです。この1番最初の写真の水風呂もやっぱり、サウナの後に入るためのものなんだとか(驚)!いや~、なんか面白いですね~。


ちょっと分かりにくいかもしれませんが、今でもこのようにお湯がこんこんと湧き出ております。入らないなんてもったいない!と思ってしまうのは、やはり私が日本人だからでしょうか~(笑)。

源泉の温度は46度だそうです。後から見たら「危ないので触らないで!」と書かれていましたが、私はついついちょっぴり触ってしまいました(苦笑)。ほんわりと暖かかったです。日本の温泉のは本当に熱いので絶対に触りませんけど・・・ここの、温そうに見えたんですもの・・・。

(もしかしたら日や時間によって温度は違うかもなので、皆さんは真似しないで下さいね~。Don't と書かれていますので・・・^^;)


こんな風にお湯の湧き出てくる場所も見ることが出来ました。こっちは屋内ですしちょっと熱そうですね・・・。

そういえば温泉大好きのはずのもーりーは最初まったくこのローマンバスに興味を示さず、拝み倒して連れてきてもらったのですが、曰く「外国の温泉には興味がない」ンだそうです(^^;でもまぁ実際に見学に来たら、そりゃ面白そうにしてましたけどね♪ その証拠に、写真もほとんどもーりーさんが撮っております(笑)。


もーりーさん、ローマ人たちが湯上りの休憩をしたかもしれない場所で記念撮影。ひょっとしてここ、あかすりの場所だったりして(笑)。いろいろ想像が広がりますね!首から提げているのが貸してもらえるオーディオガイドです。


こちらは4世紀頃のローマンバスの模型だそうです。300年かけてこういった形に変化してきた、とガイドブックには書かれています。

ここは温泉施設だけというよりも、スリス・ミネルウァという神を祭った神殿として、多くの人々の集まる場所だったそうで、巡礼というか、今で言う湯治のような目的の人々も沢山やってきたようです。それからこの建物はとてもカラフルだったのだそうですよ~!


これがスリス・ミネルウァの彫刻の頭部です。神様に等身大という表現も変な感じがしますが、一応ガイドブックの表記どおり”等身大”の彫刻です、と書いておきます。つまりは、人間サイズということですね。ブロンズで出来ているそうです。1727年に発掘されたものなのだとか。体の部分はまだ見つかっていないのだそう。いつかみつかるでしょうか・・・。

スリス・ミネルウァという呼び名は、ミネルウァというローマの神様に、ブリテン島の知恵の女神スリスとが合わさったものだそうです。(ウィキ参照)


このほかローマンバスの敷地の中には太陽神や月の女神を祀ったとされる彫刻も見られ、このふたつは中庭で向かい合うように配置されていたと考えられているそうです。


順路に沿って進んで行き、最後にオーディオガイドを返して、辿り着くのはお土産物屋さん(笑)。なんだかタイムマシンに乗って2000年前に行き、ここローマンバス・ショップへ抜け出た瞬間に現代へ戻って来たような気分。なかなかステキなバスグッズ(石鹸やコロンなどなど)が沢山売っているお店です。

また、隣はその名もポンプルーム(Pump Room)というちょっと洒落たレストランでした。私たちは寄りませんでしたが、ここでは温泉のお湯が飲めるそうですよ。ローマンバスと同じ建物にあります。この写真で見ると左側になるのかな、たしか。


見学が終ってから入り口に戻って記念撮影~♪ もうかなり遅い時間なのですが、8月のイギリスは20時過ぎてもまだまだ明るいです。6月から8月はローマンバスは夜10時まで見学が出来るんですよ^^それ以外の季節はまた時間帯が違うようなので、行かれる方は事前に確認をお忘れなく!

ローマンバスの公式サイトはこちらです⇒The Roman Bath

そうそう、バースで本当に温泉に入りたい!って方にはこちら⇒Thermae Bath Spa  実際に入ることの出来るスパがバース市内で営業しているのだそうですよん♪ 遺跡ではなく、現代的な新しい施設のようです。

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コメント

lce2 さんの投稿…
うーん、勿体無い・・・。
せめて温泉玉子だけでも作ればいいのに!
Sana さんの投稿…
★lce2さん、こんにちは!
本当ですね、温泉玉子なんて発想自体がないのかも(笑)。日本の温泉では温泉玉子、お饅頭、地獄蒸しなどなどなど・・・温泉とローカルグルメは切り離せませんよね~。ここにはそういう気配はなかったです(^^;飲泉くらいか・・・。
アン さんの投稿…
Sanaeちゃん、こんばんは~☆
私も温泉好きなんですが、海外では躊躇って
しまうかも?
この中って、やはり硫黄の匂いがするのですか?
Sana さんの投稿…
★アンさん、こんにちは!
そうですよね~(笑)。私ももし入れたとしても、本当に入ったかどうかは「ハテナ」です~^^;

そういえば硫黄の匂いは感じませんでしたね。成分が違うのでしょうか・・・?でもなんとなく温泉場のもわ~んとした感じはありました。

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