貴族の館 ケドルストン・ホール②レストランはかつての給仕場

 イギリスのナショナル・トラスト管理の貴族の館、ケドルストン・ホール見学記のその②です。日曜日の朝バッキンガムシャーを車で出発した私たち。もーりーさんの見積もりではケドルストンまでだいたい3時間くらい。途中1箇所レスターのBBCショップに寄りたいという希望もあり(残念ながらお休みでしたが…)、お昼頃の到着を目指しました。ナショナル・トラストの施設は夕方閉館も多いので、夏場の夜の長い時期と言っても、早めに行くほうが安全。見切れないって可能性もあるので。

 ちょうど着いたのは12時前。まず受付で入場料を支払いますが、そこには【本日はクレジットカードの機械が故障のため、現金のみでお願いします。】の貼紙が。先にお昼ご飯でも食べようとレストランへ向かうと、席を案内する人も開口一番、「今日はクレジットカードが使えないけど大丈夫?」と。「はいはい、受付にそう書いてあったのを見たので了解しております。」このレストランはナショナル・トラストがやっているものの様子。

 壁には古い写真がかけられており、ここがその昔は使用人たちが忙しく働く給仕場だったことが分かります。

 大きな暖炉の上にはなにやら標語らしき文字。Waste not. Want not. 「無駄にしない。欲しがらない。」ってな感じでしょうか(^^; 質実剛健的な感じが簡潔な文字によく現れています。

 なんじゃ、ありゃ?と言いつつも、この後で見学する超豪華なお屋敷とのギャップの予感がここにすでにあったとは、この時の私たちはつゆ知らず…。のん気に高い天井を眺めておりました。

 ところで、もうすぐ12時だというのにテーブルの上には食事らしきもののメニューがありません。尋ねると「ランチは12時過ぎるまでオーダーできません。今の時間はお茶だけです。」とのこと。あとたった10分足らずなのに~?!

 ハイ、ここで引き下がらないのが海外でのワタクシ。言ってみるとわりとどうにでもなるということを、少ない経験からも学んでいるので(笑)。(日本ではどうかな~^^;ま、だいたいどうにもならないでしょうね。)

 もういちど丁寧に要望を伝えてみました。「えーっと、私たちはお昼を食べたいと思っているのですが、どうすればいいですか?」するとウェイトレスの女の子(ボランティアさんの場合も多いのかも)、「まず12時まではティーを注文してもらって、12時過ぎたらランチメニューからお料理を注文して下さい。」と。「OK^^ そうします。ありがとう!」

 上の写真はその直後に私たちのテーブルの横にドンと置かれたこの日のランチメニューです。ランチメニューが書かれたものは広い店内でこれだけ(笑)。よかった、真横に置いてくれて。真横にあっても、解読するのに少々手間取る英語の手書き文字、ですから・・・。それに広いので、やっぱり席を立ってこれを読みにくるお客さんの姿も。

 女の子に言われたとおり、まずは珈琲と紅茶を注文しました。長いドライブの後で喉が乾いていたからちょうど良いといえばちょうど良いのよね。

 ちなみにイギリスでは運転しながら何か食べたり飲んだりは法律違反になるのです。だからけっこうマメに、何か飲み物を飲みたい時は、皆さん路肩に車を停めたりして飲んでいます。高速ならサービスもけっこうたくさんある。

 さて、10分後、お昼の時間になり注文を取りに来てくれました。もーりーさんはカレーを、私は再びコッテージパイを注文。注文してからお料理が出てくるまでは早かったです。付け合せはまたしてもジャガイモ(笑)。

 コッテージパイというのは、野菜と一緒に煮込んだひき肉の上にマッシュポテトを被せて、オープンで表面がカリッとなるくらいに焼いたお料理。ひき肉の種類が羊肉の場合はシャパーズパイと呼ばれます。イギリス料理の代表的なもののひとつ。食べやすい味だし当たり外れも少なくけっこう美味しいです。

 が、しかし…。その付けあわせまでは保証しません(爆)。ここでもまた、ジャガイモの料理と私には思えるものの付け合せにニューポテトのボイルがついてきました(笑)。でもまぁ、ニューポテト(小さい新じゃが)はそれ自体が美味しいからいいんですよ。ジャガイモじゃがいもになっちゃうことだけ目をつぶれば…。

 それ以外の部分…。ニンジンときゅうりのボイル…?うーむ。ニンジンはもう少し柔らかくボイルして欲しく、きゅうりは生のまま出して欲しかった…なぁ…(^^;; 茹できゅうりはどうしても食べられませんでした。硬いニンジンも。2005年のニューキャッスル再び、です(笑)。ここはダービーですが。そういえば、あの時の食事もナショナル・トラストの施設だったよなぁ…。

 ハイ、こちら。もーりーさんのたのんだチキンカレー。チャツネ付。あら、これは美味しそうじゃない?!ねー?

 このカレー、実はこのケドルストンに伝わるヴィクトリア時代のレシピなのだそうです。ここケドルストン・ホールの最初の侯爵さまは、なんとインド植民地時代のインド総督だった方なのだとか。ふーむ、そうなると、ここからイギリスにインドのカレーが伝わったと言ってもいいのかしらん?!(え?それはまた別?)

 パラパラのバティスマライスがけっこう好きな私には、このカレーはなかなかイケるものだったのですが、毎日平日に社食でイギリスのインドカレーを食べているもーりーさんにとっては、「日本のカレーが恋しいよぉう!」状態で、もはや無感動というか、アキラメ状態というか、美味しいと感じる許容量をとっくに超えちゃってるみたいなのでした(爆)。ちょっとかわいそう^^; ま、薄味傾向なのは否めませんが。

「ちょっとー、このカレー美味しいじゃん?!」
と私が言ってみても、
こーんな顔をしてみたりとか・・・・

「あー、美味しい、美味しいー」
と、ピースマークの指をくにくに折り曲げて
失礼なことをしてみたりするのでありました(笑)。

こらっ!その場でそれをしたらアカン!!

 イギリスのエッセイなどを読むと、11時にお茶の時間、そしてお昼は1時か2時なんて記述をよく目にしますが、ここで見てても本当にそんな感じなのかもなぁと思いました。12時過ぎで食事をしている人の姿はほとんどなし。私たちが引き上げるころ、ぼちぼちランチをしに来る人が増え始めました。

 私たちがお会計をしてもらおうとレジにいると、レジの前には席に案内されるのを待つイギリス人のおばちゃん達。レジ係さんが私たちに「20.95ポンドね!」と言うと、なぜか無意識に、これから食事をするはずのイギリス人おばちゃんがお財布からお札を取り出してトレイに置き、さらに小銭を探し始めました・・・。え?(驚)

 "It is not for you!" 「あなたじゃないわよ!あなたこれから食事するんでしょ?」とレジ人に言われて「ハッ!」と我にかえるイギリス人おばちゃん。思わずその人、レジの人、私、と、3人で顔を合わせて大爆笑してしまいました(笑)。先に店の外に出ていたもーりーさん、「なんで爆笑してたの?」

 さて、ケドルストン・ホールにはここ以外にもサンドイッチやスナックなどの買える売店もあります。広いお庭はピクニックもOKなので、そういうのを利用してもいいですね。その売店についてはまた後日の回でご紹介します。

 それでは、次回はいよいよ貴族の館の中に入ってみましょう!お楽しみに~♪


*本日は予約投稿です。コメント欄は開けてありますが、承認とお返事が遅くなるかもしれません。どうぞご了承ください。


コメント

lce2 さんの投稿…
どこの国にもそういうおばちゃんが居るんですねぇ。
イギリスでカレーライスとは、実に意外です。
Ziggy さんのコメント…
Sanaeさん、こんにちは!
さすが貴族の館。。。↓の記事の敷地の大きさもハンパじゃないですね。
かつての給仕場も銅製の道具なんかがさりげなくあったりしてかっこいい!
それにしても マッシュポテトのお食事にポテトがついてくるというのはスターチだらけで おもしろいですね~。 そしてもーりーさんもかなりおもしろい!!笑
Sana さんの投稿…
★lce2さん、こんにちは!
そそっかしいおばちゃんは万国共通なのかもしれません(笑)。明るい方でしたよ^^

イギリス人はカレーを日本人よりもしかしたら食べるのかも・・・とも思います。インドを植民地にしていた歴史もありますし、インド系住民もイギリス国内に現在も多いので、本格的なインド料理屋さんもたくさんあり、そういうところのものはとても美味しいです。スーパーのお惣菜コーナーにも必ずカレーはあります。(しかもライス付のものも!)わりと定番料理かもしれません。
Sana さんの投稿…
★Ziggyさん、こんにちは!
ものすご~~~~い広さに度肝を抜かれました(笑)。国土は日本とあまり変わらないのに不思議なくらいです。

ポテトにポテトの組合せもけっこうあるみたいなんですよね^^;まじめに食べ過ぎると苦しくなりそうです(笑)。

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