貴族の館 ケドルストン・ホール⑤王様の泊まる部屋


イギリスのダービシャーにある、ナショナル・トラストが管理する貴族の館、ケドルストン・ホール見学記の続きです。

今回は、ベニシアさんがNHKの番組の中で、「ここは王様が泊まりに来た時に使う部屋」というように紹介していたお部屋。ケドルストン・ホールはベニシアさんのおじいさんの暮らしていた家(つまりはお母さんの実家)で、小さい頃はここでかくれんぼをしたのだそうです(笑)。どんだけ規模の大きな話!!まさかそんなことを思い出しながら見学している日本人がいるとは、ナショナル・トラストのガイドさんたちもさすがに気がつかないでしょうね(笑)。


地方の貴族の家にはこうして、ロイヤルファミリーの宿泊できる部屋が必ず用意されていたのだそうです。ちなみにこの部屋はひと部屋だけの造りではなくて、隣がドレッシングルーム(衣装部屋?)で、さらに公開されてはいませんでしたが、バスルームなどもあるようでした。それぞれの部屋はけっこうな広さです。現代のホテルのスイートルームなどもきっと、こういう伝統から発想されたものなのでしょうね。この部屋のある場所のことはState Apartmentと書かれておりました。


寝台のまわりには、王家の人々の肖像などががたくさん飾られていました。左の絵は次に紹介します。右の絵はST NATHANIEL CURZON, 4TH BT, AND FAMILY というタイトルが付けられています。Jonathan Richardson the Elder という人が描いたものなのだとか。


そしてこちらは、在位1727から1760年のイギリス国王、ジョージ2世の肖像画です。1674年のヨーク公Duke of York)の頃のもの。

Sir Peter Lely という人のスタジオで描かれたものだそうです。どういう意味かな?本人が描いたのか、それともその人お抱えの画家が描いたという意味か。後者かな…?この絵、ちょっとベルバラ系の漫画を連想してしまいます(笑)。けっこう好きです、この絵。日本の昔の十二単とかの着物も凄いけど、なんだか着ているものの布のボリュームが西洋も東洋も似ているような気がするのは気のせい?

ちなみに、イギリスの貴族の爵位の中ではDukeというのが最高位だそうで、日本語だと公爵と訳されているようです。王子さまなどにこれがつくことが多いみたいですね。そのお妃様がDuchessです。そうそう、ここケドルストン・ホールは映画Duchessの撮影にも使われたのだとか。それから、ここケドルストン・ホールの住民であるカーゾン家の歴代の方の中では、19世紀末のインド総督だったジョージ・カーゾンという方の爵位がMarquessとなっていて最も高いもののようです。日本語だと侯爵になるのかな。


ちょっと話がそれちゃいましたけど、再びお部屋の中に戻りましょう。ご覧の通り、なにからなにまで超豪華!部屋と部屋をつなぐところには、このような柱があったり。

壁紙は近年貼りかえられたものだそうですが、シルクの布が使われているのだそうです。


ドレッシングルームにあるこの豪華な鏡もロバート・アダムのデザインだそうです。これは国王ジョージ3世から、ケドルストン・ホールへ贈られたものなのだとか。王様はきっと、この鏡にご自分の姿を写して、うっとりとされていたのでしょうね?!

 時々こういった日本的なものが飾られていたりも。古伊万里ですかね?それとも中国のものなのでしょうか?


これも日本なのか中国なのか、そういう東洋の家具のようです。中国かな?蒔絵のような技法に見えます。…と思って後から調べてみましたら、日本のものを模倣してJohn Linnellという人が18世紀に造ったと考えられているキャビネットなのだそうです。この部屋はワードローブと紹介されていたのですが、そこにこのようなキャビネットを置き、中には陶磁器を飾っていたのだとか。ふーむ。ワードローブという言葉からイメージするものとかけ離れている…(笑)。ま、部屋もなにしろ広いんですよ、王様のワードローブですから。

さて、これ意外にもたくさん東洋の美術工芸品と思われるものがケドルストン・ホールにはたくさん。歴代のカーゾン家の人々の中には、なんと日本に来たことのある人もいらっしゃるようで、その時のことを書物に著していたりもするのだそうです。1階には東洋の美術工芸品のコレクションを展示してあるミュージアムもありました。そちらはまた後日ご紹介いたします。

それでは、次回も引き続き他のお部屋を見てみましょう~!いったい何部屋あるのかはわかりませんが、どうぞお楽しみに~♪



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