もーりーのイギリス便り:ウィットビー ①ルイス・キャロル所縁の地


皆様こんにちは。本日からワタクシ、しばらく(かどうかは分からないけど・・・)このブログを使って【バーチャル英国旅行】へ行こうと思います。さっそく訪れましたのは、イングランド北東部の港町ウィットビー(Whitby)。

・・・って、なんのことかと申しますと、昨年の秋冬にイギリスへ長期出張に行っていたもーりーさんが、休みの度にいろいろなところの写真を撮ってきてくれたのです。それをここでご紹介したいなぁと。その節は週末の夜(私にとっては朝でしたが)になると、ビデオチャットでイギリスの写真を見せてもらいながら面白い話をいろいろ聞かせてもらいました。

2011年にはロンドンに程近いイングランドの真ん中辺りの地域に滞在していましたが、昨年の秋冬にもーりーさんが滞在していたのはスコットランドとの境目に近いイングランド北部。なので今回は、2011年とはまた違った場所へあちこち出かけたようでした。(エジンバラやヨーク、湖水地方など、同じところにも何度か行ったようですけど。)

というわけで、これらの写真を見ながら、私もいつか行きたいなぁと夢を膨らましつつ、【バーチャル英国旅行】へと出発しま~す♪ バーチャルツアーは題して、もーりーさんのイギリス便り。久しぶりのもーりー's eyeです。もっとも、文章を書くのはもーりーではなく、”そこには行っていない” バーチャル添乗員のワタクシですが(笑)。ま、あてにならなくてもご勘弁!それでも一緒に行きたいってな方がいらっしゃいましたら、どうぞお好きな飲み物やお菓子でも片手に、リラックスしながらお読みくださいませ~^0^ Ladies and gentlemen, are you ready? Let's go!!


さてと、先ほどもご紹介しましたが、本日訪れるのはイングランド北東部、ノース・ヨーク・ムーアズ国立公園のすぐ近くの港町、ウィットビーでございます。地方的にはヨークシャーになり、サイモン&ガーファンクルのスカボローフェアで有名なScarboroughから、海岸線を少し北上したあたりにある海沿いの町です。

日本語のガイドブックになんて載っているのかな?と思ったら、わが家にあるマップルの新個人旅行というシリーズのイギリスのガイドブックには、ちゃんと1ページだけ出てました。とても小さな町だそうですが、キャプテン・クック記念博物館というのがあったり、「ドラキュラ」の著者であるブラム・ストーカーがこの地でインスピレーションを得たと言われていたりするのだそうです。けっこう有名な人ゆかりの地なのですね~。

そんでもって、クリスマス前のお店のショーウィンドウには、こんなドラキュラバージョンのくるみ割り人形があったようです…(笑)。(ちなみに、わが家のクリスマスツリー用のナッツクラッカーのオーナメントはこんなのです⇒これ


ところで、実は私にとってもウィットビーは大変興味のある場所だったりします。何故ならここは、大好きなルイス・キャロル所縁の地。1854年から1871年にかけて、キャロルは何度も夏の休暇をウィットビーで過ごしているのです。いいな~、もーりー、ウィットビーに行っただなんて・・・。

もっとも、そんなことはつゆ知らずのもーりーは、キャロルがらみの写真などまったく撮ってきてはいなかったのではありますが。でも、いいの。どんな町か分かっただけでも嬉しいから。イギリスって、きっと100年やそこらじゃ町並みもあまり変わらなそうだし、あぁ、きっとキャロルも、こんな道を歩いたんだろうなぁ・・・。なーんてね。1854年といえば、日本は幕末の時代のようです。


失礼、タイムトラベルではありませんでしたね。バーチャル英国旅行、でした。で・・・でも、バーチャルだろうとリアルだろうと、イギリス観光は時折ふいにタイムトラベル的なことになったりするんですよ~。旅ってそういうものですよね?京都だって。・・・というわけで、この旅もたびたびタイムトラベル化するかもしれませんのでご承知おきを(笑)。たびたびだって^^;

それにしても、こんなかわいらしいキャンディー(?)屋さんみたいなお店まであるようだし、楽しそうな所だなぁ。しかもこのキャンディー(?)屋さんってば、民宿も兼ねているらしいのがこの写真から見て取れる。Bed & Breakfastって書いてありますよね。その下には空き室なしって書いてあるけど^^; 人気なのかも?!なかなか楽しそうな町♪

実は、キャロルがかつて常宿としていたホテルの建物も健在。当時はBarnard's Hotel という名前だったそうなのですが、今はLa Rosaというラブリーなホテルになっています。上の写真とは別ですよ~、念のため。それで、ルイスという名前の部屋もあるみたいなのですが・・・。うーん、ルイス・キャロルのイメージでしつらえたということですが、そうかなぁ。私の中のキャロルのイメージとはちょっと違うなぁ(笑)。

でも、建物の場所は彼が滞在したのと同じところなので、部屋が本当にその場所だったかは分かりませんが、窓から見える景色は100年以上も前にキャロルも見たものと、ひょっとしたら同じなのかもしれませんね。


キャロルの著作が印刷物に初めて掲載されたのもこの町での出来事だと言われています。その時に使ったペンネームはBBという何の略だかよく分からないもの。まさか、私の手芸ブログと同じ?!・・・というのは冗談としても、Whitby Gazetteに、The Lady of the ladle という詩を掲載してもらったそうです。レードルってお玉のことだよね?んでは、この邦題はお玉さん?!なんちゃって。

また、後の「鏡の国のアリス」に収録されているThe Walrus and the Carpenterという詩も、この町の浜辺で思いついたというエピソードがあります。これはセイウチと大工と牡蠣が出てくる可笑しいナンセンスな詩なのですけど、キャロルはウィットビーで牡蠣でも食べたのかしら?(でも、夏に滞在しているはずだから食べないか・・・な?)秋冬にイングランド北部に滞在していたもーりー曰く、「ムール貝は安いけど、牡蠣はけっこういい値段がするから食べない」だそうです(笑)。


そういうもーりーさん達がウィットビーでお昼を食べたお店がこちらのRobertson's Fish Restaurantだそうです。何を食べたの?と聞くと、フィッシュ・アンド・チップスとの返事。

ここのフィッシュ・アンド・チップスはFish&Chips Quarity Awardというので5つ★をとっているようです。海辺の町で食べるフィッシュ&チップス、なかなか美味しかったみたいです。トリップアドヴァイザーでもかなりの星の数をゲットしているようですね。あ~、食べてない私は、これ書いていたらお腹が空いてきました!!


さて、話をもう一度ルイス・キャロルに戻します。ルイス・キャロルという名前も実はペンネームで、彼の本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンと言います。本業はオックフフォード大学の数学の講師で、また熱心なアマチュア写真家でもありました。

これが彼の写真集に収められている彼自身が撮影したウィットビーの写真。画像がぼや~んとしているのは、私がさらにそれを写真に撮ったからで、キャロルの撮った写真自体はけっこう鮮明に写っています。1860年の夏に撮影されたもの。

撮った写真はすべて現像もプリントも彼自身が行い、オーバルにカットしたりキャプションを書いたりして、きれいにアルバムに収めていたようです。主にポートレートを中心に撮っていたようなので、これは数少ない風景写真のひとつなのではないでしょうか。ウィットビー・アビーは、キャロルの時代にはすでに廃墟だったようですね。(写真右上)

キャロルの使っていたカメラはThomas Ottewill &Co. というロンドンのメーカーが作ったダブルファールディングカメラというもの。当時としては小型と呼べるサイズで、しかも名前からも分かるようにたたんで持ち運びができるという優れもの。⇒こんなのです。

このカメラは日本では湿板と呼ばれているWet Collodion Processという技法で撮るものだそうで、彼がそのカメラを手に入れたのは、このスタイルがイギリスで発明されたすぐ後のことだったようです。また、キャロルの使っていたカメラは、さまざまなサイズの写真を撮ることが可能だったり、湿板で撮影したものはプリントが1枚きりでなく何度も出来たりしたようで(焼き増しみたいなこと?)、非常に画期的なモデルとして賞を受けたりもしたカメラなのだとか。

上の文中の湿板についてのリンク先はウィキですが、そちらには露光時間が5~15秒と書かれていますけれども、キャロルのカメラでは晴れた日に屋外で撮るのでも、だいたい45秒程度の露光時間が必要だったようです。ちなみにレンズのF値はf/20と上のリンク先のカメラの紹介には書かれていますが、Simon Winchester氏の"The Alice Behind Wonderland”という本の中には、キャロルはf/2.0のレンズをつけていたと書かれています(p49 Chapter 4 The Rude Mechanicals)。そんな明るいレンズ?!誤植かなとは思いますけど、もうちょっと調べてみたい箇所ですね、ここの辺りのことは。

また、彼は記録魔でもあったので、残された写真の撮影地や日時などが今でも大部分かなりハッキリと分かるのですが、上の写真以外にもウィットビーで撮られたものが数多く残されています。(それでも現存するのは撮影されたはずの写真の、わずか50%程度なんだとか。)


The Lady of the ladleにhill, moutain, up and down, alley, stair, narrow grew the ways, must climb...などと出てくるのですが、キャロルの写真で見ても傾斜がありそうだし、もーりーもこんな急な階段と坂道の写真を撮ってきています。ウィットビーはまさに坂と階段の町のようですね。

坂の多い港町だなんて、もしかしたら猫もいそうな感じがしませんか?!ますます行ってみたい。


本日の最後はこちら。これはキャプテン・クックの船でしょうか?観光用の遊覧船みたいですね。こういうのも大好き。乗りたいな~。Bark Endeavour Whitby と船に書かれています。

ウィットビーの町は、農場で育ったキャプテン・クックことジェームス・クックが、初めて船関係の仕事に従事し訓練を受けた、まさに「始めの一歩の町」なんだそうです。ルイス・キャロルよりさかのぼることさらに100年前、18世紀の人です。

それでは、明日はキャロルの写真にも写っていた、高台にあるウィットビー・アビーを訪ねてみましょう!!お楽しみに~♪


参考図書:
Lewis Carroll, Photographer: The Princeton University Library Albums
Alice's Adventures in Wonderland and Through the Looking-Glass and What Alice Found There (Oxford World's Classics)
The Alice Behind Wonderland/Simon Winchester


★写真は7枚目をのぞき、全てもーりーさんがD7000&18-105mmで撮ったものです。

 

コメント

人気の投稿