庭園訪問記:アカオ ハーブ&ローズガーデン⑤ ピンク系のバラⅡ(フレンチローズ)

 
François Juranville (Barbier 1906, France)
 
 5月24日に訪れたアカオ ハーブ&ローズガーデンの続きです。本日はピンク系のバラの香りの良いものを、フレンチローズを中心にご紹介いたします。(はそれぞれこちらです。)
 
 まずはオールドローズのフランソワーズ・ジュランビルというランブラーローズです。花の大きさは中輪で、アカオでもアーチ仕立てになっていました。香りはアップル香と書かれているのを見かけます。枝が細く棘も少ないのだそうで、扱いやすいみたいです。華奢に見えるけど丈夫なんだそうですよ。かわいいバラですね ^^ (1)
 
La Rose de Molinard (Delbard, 2008, France)
 
 今日はまだ書き始めたばかりですが、ちょっと休憩(?)してもーりーさんの写真入りを1枚(笑)。
 
 と言いますのは、面白い名前のバラを見つけたので、先にずんずん進んでいたもーりーを呼び止めて、並んで写ってもらったのです。だって、このバラの名前はラ・ローズ・ドゥ・モリナールというのです(笑)。(2)
 
 こんな写真を撮っておくと、けっこう記憶に残るものなんですよね~。実際はネームプレートも可能な限り写真に収めて、後で見返せるようにしているのですが…。(でないとやっぱり、とてもとても覚え切れません ^^;)
 
La Rose de Molinard (Delbard, 2008, France)
 
 バラにピントを合わせると…こんな感じで~す。 花びらがわしゃ~っとあるタイプ。豪華で華やかなバラですね。モリナールってなんだろうと調べてみると、どうやらフランスの老舗香水ブランドの名前のようです。 バラもよい香りがします。(3)
 
Sonia Rykiel (Guillot 1995, France)
 
 バラアイスを食べた白いパラソルを抜けた辺りには、香りの良いフランスのバラが集められており、上のラ・ローズ・ドゥ・モリナールも同じ場所にありました。赤いバラのギー・サヴォワなどもこの辺りに。
 
 そしてこちらはギヨー・ローズのソニア・リキエル。ソニア・リキエルというのは、言わずと知れたフランスの有名ファッションデザイナーの名前ですよね。ほとんどご縁がありませんが、バラの花はかわいいです^^ けっこう大きな花なのですが、房咲きのようになっている様子が、そのままブーケみたいですよね。(4)
 
Yolande d'Aragon (Jean-Pierre Vibert 1843, France)
 
 お次はヨランド・ダラゴンという面白い名前のオールド・ローズです。ポートランド・ローズという系統で、返り咲きをするタイプだそうです。(5)
 
 名前の由来はやっぱり人物名。ヨランド・ダラゴンというのは、スペインのサラゴサを州都とする地方、フランスとの国境にあるアラゴン州に昔あったアラゴン王国の、フアン1世王の娘の名前のようです。14世紀のお話。(*1)
 
 特別に世界史に興味があるわけではないので全然知らない名前だったのですが、英仏の百年戦争の頃にフランス側に関わりのあった人だそうで、15世紀のフランス王、シャルル7世の義理の母でもあります。(*2) そんなわけで、ジャンヌ・ダルクの登場にも一枚噛んでいるとかいないとか… 謎も多い人物のようです。
 
 そんな高貴でミステリアスな歴史上の人物の名を持つオールドローズは、色もちょっと濃いめのピンク。ころんと丸いつぼみから、深めのカップになり、次第に周りが反り返ってきて、中心の黄色いしべが顔を出すようです。一番奥に写っている花が、ややカップ型を残していますね。葉の色も濃いめで、とても印象的な色合いのバラです。香りも豊か。
 
 ちなみにこのバラの作出者であるジャン・ピエール・ヴィベール(*3) という人は、ナポレオン艦隊で戦っていた経験を持ち、そこから退いた後で園芸資材を売る仕事を始めたのだそうですが、その時に、ナポレオンの妻であるジョセフィーヌの元でバラを作っていたアンドレ・デュポンのナーサリーの近くに仕事場を構えたことからバラへの興味を持ち、資材倉庫を売り払って農地を買い求め、育種家への道を歩み始めたのだそうです。
 
 バラを調べるだけでジャンヌ・ダルクやナポレオン、ジョセフィーヌ(はバラと縁が深いけど)などなどものすごい名前が出てくるので面白いですね。やはりバラと西洋史は切っても切り離せないものなのかもしれません。
 
Elisa Boelle (Guillot 1869, France)
 
 お次もフランス生まれのオールドローズです。ギヨーの創設者ジャン・バプティスト・ギヨー(Jean-Baptiste Guillot)が作ったエリザ・ボエルという名のバラ。中輪で淡いピンク色をしています。ハイブリッド・パーペチュアルという、交配種をさらに掛け合わせて作られた系統のものだそうです。(6)
 
Madame Figaro (Delbard 2000, France)
 
 お次は現代バラのマダム・フィガロ。同名の雑誌の創刊20周年を記念したバラなのだそうです。大輪ですが優しいピンク色で軽やかに見えますね。形も愛らしいです。(7)
 
Saint-Exupéry (Delbard 1961, France)
 
 本日の最後は、星の王子さまの作者サンテグジュペリの名前を冠したこちらのバラです。ちょっと後ろ側からの写真で申し訳ないのですが…^^; しかも全体にモヤってしまっているし…。40mm のレンズでは背の低い私には花に届かず、レンズ交換するべきでした(反省…かなりトリミングしています)。
 
 さて、この濃いめのピンクのバラ、すらっと直立の樹形で大輪の花を支えています。香りも強めのようですし、サンテグジュペリという名前を持っているとなると、ひょっとして”あのバラ”のイメージなのかしら?と、きっと誰もが思うのではないでしょうか。ね?星の王子さまを悩ます、あのバラ。きっとこんなバラなのかもしれませんね ^^
 
 あ~、いっぱいバラを見られて幸せ~♪ 写真から香りも漂ってきたらいいのになぁ。それにしても、ピンクのバラってものすごくたくさんありますね~。まだ続きがあるのですが、そろそろ飽きてもくる頃でしょうから、明日からしばらくはバラ以外の話題をお送りいたします。続きはまた来週あたりにしようかなと思っています。
 
 
(*1) Wikipedia ヨランド・ダラゴン(日本語)(英語 Yolande of Aragon
(*2) Wikipedia シャルル7世(フランス王)(日本語
(*3) Wikipedia ジャン・ピエール・ヴィベール(英語 Jean-Pierre Vibert )この人の作ったバラの名前のリストが見られます。
 
*写真はすべてニコンD3100に40mmのマクロレンズをつけて撮っています。
 

コメント

アン さんの投稿…
Sanaeちゃん、こんばんは~☆
Sanaeちゃんの記事を拝読するまで、「凄いなぁ~!」と
思っていたんです。
こんなに沢山の種類、それもカタカナ(爆)をよく覚えて
いらっしゃる!!!と。
私なんか、たった7鉢のヤマアジサイの名も覚えられず、
必ず最後にネームプレートも撮っているんです。
納得しました。

モーリーさんも、忘れられない名前のバラになりましたね。
Sana さんの投稿…
★アンさん、こんばんは!
ははは~(^^; びっくりしちゃいましたか?
無理です、無理です、覚えていられません(笑)。
似た感じのもたくさんありますし。

でも今回は後で名前と一致させるぞ~と思いながら写真を撮ったので、
けっこうな種類が特定できました♪

次に買い足したいバラを選ぶのにも
自分で参考になるようにと思っています。
どれにしようかな~^^

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