暗室体験2回目

Natsuko and Kazuya, May 2013
(Nikon FM10, Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D, Kodak T-MAX 100)
 
10月5日(土)に再び、東京の半蔵門駅近くにあるJCIIフォトサロンへ、黒白写真暗室基礎講座を受けに行ってきました。先生は写真家の池本さやか先生です。(1回目の体験談はこちらをご覧下さい⇒『暗室初体験!』)本日もさっそく、失敗談も交えながらの体験記をお送りいたします。(失敗談は書ききれないので、一部抜粋ですけど。)
 
さて、前回の講座の帰りに新宿のヨドバシカメラさんに立ち寄り、初めて印画紙を買いました。買ったのはフジフィルムのバリグレードWP(多階調)の六つ切り(8x10)です。お店の方にRCかRPという種類の印画紙が欲しいのですが・・・と尋ねて、教えていただきながら光沢の20枚入りのものを買い求めました。こちらは講座で使っているものと同じものでした。
 
印画紙はいろいろな種類のものが売っていたので、別のメーカーのものも追々試してみたいなと思っています。また、同じメーカーの同じ種類のものでも、光沢と半光沢では仕上がりの雰囲気が違うようなので、半光沢というのもそのうち試してみたいです。また、扱いがデリケートなバライタ紙は基礎講座では扱わないとのことでした。(JCIIにステップアップ講座というものがあるようです。ご興味ある方はJCIIフォトサロンのサイトをご覧下さい⇒日本カメラ博物館JCIIフォトサロン )
 
というわけで、今回は持参の印画紙でプリント作業をしました。持参した印画紙を使うということは、テストピース用のものも、自分でハサミで同じ印画紙を切って作らなければなりません。その作業も真っ暗な暗室の中で行いました。2回目の暗室体験も、最初はなんとなくまだドキドキしながらの作業でした。
 
お借りしたハサミをなぜか使用前に紛失してしまい、「え~?まだ使ってもないのになんでなくなったの~???」と、大慌てした・・・というのもドキドキの原因かも・・・^^; 終了後に確認しましたら、引き伸ばし機の土台の下にもぐっちゃってました・・・あ~、見つかってよかった~。
 
そんなおっちょこちょいもありましたが、それでも今回は前回の反省に基づいて(反省だらけ~・笑)、始まる前にしっかり小さいメモ帳を作業台の脇に用意しましたよ~^^ それで、暗い中でもせっせとメモをとりつつ進めましたので、1回間違ってしまったところをもう一回やる時にメモを見ながら振り返ることができて良かったです。メモをとっていると安心するのか、少しずつリラックスして作業が出来るようになりました^^ (それでも「あ~、またやっちゃった!」というミスも少なくなかったのですが・・・orz)


Man and a Tree, January 2013
(Nikon FM10, Zoom-Nikkor 35-70mm f/3.5-4.8, FUJIFILM NEOPAN 400 PRESTO)
 
主に私がメモっていたのは、テストピースの時も本番も、どんな条件で露光したのかというデータです。引き伸ばし機の絞り(F値)と露光時間(秒)、それからフィルターを使用した場合はその種類(何番フィルターか)と、最後は焼きこみの場所と秒数です。
 
例えば、1枚目のなつこともーりーさんの写真のプリントのメモはこんな感じです⇒【本番3:F11、フィルター2半、7秒、焼きこみ4辺 +左下角3.5秒】
 
「本番3」とメモした部分は六つ切り印画紙に全体をプリントしたものを指し、3枚目でやっと完成したことを表したメモです。テストピースについては「テスト1」「テスト2」とメモしました。こうしておくと先生に見ていただく時にも、フィルターの何番を使って何秒露光しました・・・と忘れることなく伝えることができます。
 
実際に作業してから先生に見ていただくまでの間にも現像液などにつける時間があるので、その間もまた頭の中では「現像液90秒・・・停止15~30秒・・・定着3分(テストピースは2分)・・・その後、水洗・・・」とタイマーの針を見ながらやっており、メモしていないと、いざ先生に見ていただくときに「あれ?このプリントは何秒で露光したんだったけ???」とわけがわからなくなってきます・・・それが作業前に1回メモしておくだけで、案外ラクに記憶しておけるようになったのは我ながら不思議なものです。
 
2枚目のもーりーさんと樹木の写真のメモは、【本番4:F8、8秒、焼きこみ右6秒、下4秒】と書かれています。これは、本番4枚目、引き伸ばし機の絞りはF8、露光時間は8秒、それから右6秒、下4秒の焼きこみをした・・・という意味のメモです。
 
町のスピードプリントのお店で、同じネガからカラー用の用紙にプリントしてもらったものを、An Ordinary Life (without any words)にアップしてあります。よかったらそちらも見ていただいて、ぜひ今回のプリントと比べてみてください^^ お店のプリントでは黒くシルエットになっていたもーりーさんの後姿が、今回のプリントではコートやストラップのディテールまでちゃ~んと表現されています。プリントの仕方によって全然変わってくるのだな~と驚きました。(仕上げの好みで自由に変えられるということです。)
 
もーりーさんと樹木の写真は、今年の1月に大室山に行った時のものです。とても気に入っていて、機会があれば大きめのプリントにしたいなと思っていたので、暗室講座にネガと小さいプリントを持って行きました。この写真を撮った時にはまさか、こんなに早く暗室作業を体験できる日がくるとは夢にも思っていませんでしたが、この写真の引き伸ばしに挑戦できてとても嬉しいです。
 
今回は焼きこみのやり方も先生に教えていただき、場所と露光時間をアドバイスいただきながら自分で挑戦しました。焼き込みはいったん写真全体を露光してベースを作った後に、さらに部分的に追加露光をしていく作業です。その際、引き伸ばし機のレンズの真下で黒い紙を目的の位置ごとにシャシャシャーと動かすのですが、なんだかその動きにガスコンロの上で海苔をあぶる時の動きを思い出し、ちょっと懐かしい気持ちになりました。あぶりたてのいい香りの焼き海苔を最近食べてないな・・・と(笑)。
 
覆い焼きは今回プリントした写真ではしませんでした。
 
Smoking in a Basement Cafe, May 2013
(Nikon FM10, Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D, Kodak T-MAX 100)
 
もう一枚、先生に相談してOKが出たらぜひ自分でプリントに挑戦したかったのが、こちらの地下の喫茶店でのもーりーさんの写真です。これも以前、お店で同時プリントをお願いしたことのあったものです。
 
もともと撮影時に自分が露出設定をミスってしまって、同時プリントであがってきた写真はいかにも「ぼや~~~~ん」としていました。なので、 暗室講座に参加する前はすっかり「こりゃ~失敗写真だな・・・」とアキラメテいたのですが、もしや?と思い、今回これもネガと小さいプリントを持って行ってみました。
 
そのネガとL判プリントを先生に見ていただきながら、「こんな風になっているものでも引き伸ばしに挑戦できますか?」と尋ねました。すると、「1枚1枚丁寧に焼けば仕上がりはいくらでも変わるから、ぜひやってみましょう!」とおっしゃってくださいました。どんな風に仕上がるのか、ワクワクしながらの作業です♪
 
作業中のメモを見るとこの写真は本番2枚目のもので、3番フィルターを使い引き伸ばし機の絞りはF8、露光時間は3秒で、その後に左右と下の3ヶ所にそれぞれ2秒間ずつ焼きこみをしました。
 
ちなみにお店でプリントしてもらった時のものはこちらです。
↓  ↓  ↓
 
 
こんなに変わるのですね~!これも思い切って挑戦してよかったです。暗室でのプリントは本当に面白いです!!
 
また、先生にこの時の撮影状況をお話し、撮影に関するアドバイスもいただきました。機会があったら似た状況を作ってみて、教えていただいた方法で撮影に挑戦してみたいです。(よく行く喫茶店なので、そう遠からずチャンスはあるのではないかなと思っています。)


Rocky Reef of Jogashima, August 2013
(Nikon FM10, Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D, FUJIFILM NEOPAN 400 PRESTO)
 
前半はもーりーさんの写真ばっかりプリントしてしまったので、お昼休憩の後は風景写真も1枚プリントしました。夏に三浦半島の城ヶ島公園に行った時の写真です。これはネガも前回の暗室講座の時に自分で現像したものです。2種類のフィルムを持って行き、前回はそのうちのKodakのTri-X400のネガからなつこの写真を引き伸ばしプリントしたので、今回はもう一方のフジフィルムのネオパン400プレストからのものを選びました。
 
この城ヶ島の写真の時は、最初のテストプリントの際に、自分のプリントしたいと思っていたものと違うコマ(目当てのものの隣のコマ)を引き伸ばし機にセットしてしまう・・・という失敗をしました。ありゃま~^^;;
 
テストピースを現像液に浸けてみて、まったく岩のディテールが浮かび上がって来ないので「あれれ?別なのをプリントしてしまったかな?!」とびっくり。すると、一緒に暗室に入っていた先輩方が、「あ、それ、よくやりますよ。似たようなカットが続くと隣のコマと間違えちゃうんだよね」と言ってくださいました。そういえば、同じ位置で撮影した海のカットが3連続していました・・・orz
 
フィルムをイチからセットしなおして、テストピースを2枚作り、本番の3枚目で完成しました。引き伸ばし機の絞りはF8、露光時間は5秒、その後に左サイドと左上からの斜め下方向(空の部分)へとそれぞれ5秒の焼きこみをしました。スキャナーで読み込んでブログに使っているこの画像では、空の上のラインが上手く出ていませんが、実際のプリントでは上のラインもきちんと出せたので、「お!上手にできましたね!上のラインもきれいに出たし、波もハッキリ出せましたね」と先生にも褒めていただけて嬉しかったです ^^
 
文中には「引き伸ばし機の露光時間は何秒」と書いていますが、この辺はまだまだ先生のアドバイスを頼りに、忘れないように何秒何秒とぶつぶつつぶやきつつメモをして、カチカチと引き伸ばし機のタイマーのダイヤルを回してセットするのが精一杯です。
 
頭の中の理解と実際の作業、そして仕上がりの様子とが、スル~っと一致するにはかなりの時間がかかりそうですが、それでも2回目の暗室作業もとても楽しく、最後の1枚を完成してもまだ、もっとプリントしたいな~と思ってしまいました。これはハマってしまいそうな感じです(笑)。身体と頭はくたくたになるのですけれど・・・不思議な爽快感があります。これを、充実感、というのかな?
 
今後も講座に空席があってお財布にも余裕がある時には、JCIIの暗室講座にせっせと参加したいと思います。池本先生、二日間どうもありがとうございました ^^
 
 
*池本さやか先生のオフィシャルサイトはこちらです。
 

コメント

アン さんの投稿…
Sanaeちゃん、こんばんは~☆
2枚目のもーりーさんと樹木のお写真、さすが気に
入っていらっしゃるだけあって素晴らしいですね。
段々レベルアップされているのでは?

昔、会社にいた頃は全てフィルムカメラで、部室には
暗室もあり、上司と同僚がモグラみたく籠っていました。
神殿の写真(挙式の様子)と暗室の仕事は、閉所恐怖症
だからと断っていたのですが、少しでも経験しておけば
良かった…と、Sanaeちゃんの画像を拝見して後悔です。
*実は挙式の様子は撮り直し出来ないでしょう?って事は
挙式のやり直しになってしまいますものね。それで怖くて
引き受けられなかったんですよ。意気地なしの私…。
Sana さんの投稿…
★アンさん、こんばんは!
見てくださってありがとうございます^^嬉しいです。

アンさん、閉所恐怖症だったんですか~?!
確かにお仕事でされるのと趣味でやるのでは全然違いますよね^^;

ところで、私も暗室って狭いイメージを勝手に持っていたのですが、
お邪魔したところは以外と広々としていました。
引き伸ばし機もいっぱいあって驚きました。
暗い中でも思ったより圧迫感はなかったです。

それにたまたまかもしれませんが、
私が参加した日は意外と年配の方が多く、
写真は長く続けられる趣味だな~と感じました。

名古屋にもきっと暗室体験できるところがあると思うので、
チャンスがあったら今からでもぜひやってみてください♪
昔のネガでプリントされる方もいらっしゃるそうですよ~^^
実家にも何か眠ってないか探してみたくなります。

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