モノクロ暗室にて(5)‐ 2:コンタクトシート6枚、プリント3枚

(Nikon FM10, Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D, Kodak Tri X 400)
 
昨年8月に撮影したフィルムのコンタクトシート。(現像はお店で。)
パーフォレーション部分が白くなっていて光漏れの様子が分かる。
カメラはすでに修理済みです。
 
3月1日のJCIIでの黒白写真暗室基礎講座の続きです。講師は写真家の池本さやか先生です。私は今回で5回目の受講となりました。1期2回セットの講座ですが、リピーターは1回ずつの参加が認められているので、今回も初回のみ参加させていただきました。フィルム現像はせず、1月の時と同様に、手持ちの現像済みネガのコンタクトシート作りを進めました。
 
コンタクトシートはまたの名を「ベタ焼」とか「密着」といい、スポンジとガラス板の上に印画紙とネガシートを挟み、べたっと密着させてプリントします。ネガはスリーブに入れたまま印画紙に重ねれば良いので簡単です。ただ、以前近所のお店で現像して頂いていたものは半透明のスリーブに入っていたので、それらは市販の透明のスリーブに自宅で入れ替えてから持って行きました。暗室に通うようになってからは、お店で現像してもらう場合もビックカメラさん経由で堀内カラーさんに出しているので、これはそのまま透明のスリーブに入って仕上がってきますから入れ替えの必要がありません。市販のスリーブも堀内カラーさんのものを買い求めました。
 
本日1枚目の写真のものは、24枚撮りのネガを六切り印画紙にベタ焼したものです。(注:これの現像は堀内カラーさんではありません。)新宿のエルタワーの地下でお昼を食べて、渋谷のヒカリエで岩合さんのねこ展を見て、8月の暑さにへとへとになって何故かNHKを見学し、代々木公園を散歩中に雨が降ってきたので原宿駅から早々に帰宅した・・・という日でした(笑)。う~ん、ここまで思い出せるのってすごくない?!エルタワーでランチしてるからにはニコンプラザにも寄っているだろうな・・・などなど(笑)。それから最後の方は自宅でのなっちゃんの様子と、城ヶ島の海です。
 
思い返せば1番最初に暗室講座に参加した日には、この城ヶ島の続きを撮ったフィルムを現像したのでありました。それでカメラの光漏れを先生からご指摘いただいたのですが、このコンタクトシートを見てもやっぱり、パーフォレーション部分がところどころ白くなっていますね~。暗室に来なかったら、たぶん(というか絶対に)、いつまでも気がつかずに見逃していたと思います。 

(Nikon FM10, Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D, Kodak T-MAX 400)
 
明治神宮御苑の野生のタヌキ
(2014年2月1日撮影)
 
午前中はこのほかに、四切印画紙に36枚撮りのベタ焼を5枚作りました。これで現在のところの、撮影済みネガのコンタクトシート作りは終了。これからはモノクロの場合は、撮影→現像→コンタクトシート作り→引き伸ばしプリントというサイクルをしっかり繰り返そうと思います。
 
そして午後は、その日に焼いたコンタクトシートを確認しつつ、一番新しい撮影ネガから3種類の引き伸ばしプリントを作りました。プリントはすべて六切りで、使った印画紙は暗室で用意されているフジフイルムの多階調のRCペーパーです。
 
作業はいつもどおりテストプリントから。(コンタクトシート作りの時にもテストプリントしてから本番に入ります。)残り2時間半の間で何をプリントしたいかを考え、2月1日に明治神宮で撮影したタヌキとヤマガラの写真がうまく撮れていたのか確認したく、その2種類をプリントすることにしました。
 
まずタヌキの顔の部分でテストピースを作り、露光時間を割り出します。その後、本番を4秒ストレートに1枚焼いて、それを見ながら顔の部分のみ覆い焼きをしました。覆い焼き2秒+ストレート2秒の計4秒で完成です。
 
ストレートに4秒だけでプリントしたものはタヌキの顔の輪郭が前足と重なって黒くなってしまっていましたが、半分の2秒間に顔の部分のみ覆い焼きをしたことで輪郭がハッキリし、主題が小さくてもタヌキの写真というのをしっかりと主張できる1枚になりました。
 
(Nikon FM10, Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D, Kodak T-MAX 400)
 
明治神宮の人懐こいヤマガラ
(2014年2月1日撮影)
 
お次はヤマガラの写真をプリント。これもコンタクトシートを見るまでは、全部ピンボケかなぁ・・・と半信半疑だったものですが、4カットあるなかで1カットだけ、ピントも露出も良さそうなものがありました。それがこちらの1枚。これはかなり嬉しい!かわいい顔をしています。
 
プリントはタヌキの時と同様に、テストピースをまずヤマガラの顔の部分で作って本番の秒数を割り出し、本番は6秒をストレートで1枚焼いた後、もう1枚は先生に手伝ってもらって焼き込みをしました。
 
手前の手のひらの部分と底辺部が明るすぎたので、引き伸ばし機のレンズを覆いつつ必要な箇所だけに光を当てて、6秒を3回追加しました。4辺のトーンが揃い、バランスの良いプリントになり嬉しいです。手焼はこういう微調整ができるのも面白いですよね。
 
(Nikon FM10, Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D, Kodak T-MAX 100)
 
日本橋の屋形船
(2013年12月28日撮影)

最後は日本橋の屋形船の写真をプリント。残り時間30分での作業です。これも同じく、まずは主題の部分(この場合は屋形船)でテストピースを作りました。そして、本番1枚目は6秒ストレートで焼き、少し全体的に暗かったので、2枚目は5秒にして一応この日はこれで終了。こちらにアップしたものは5秒でプリントしたものです。

左下に橋の欄干部分がうっすら写りこんで白くなってしまっていたので、ここを本当は焼きこんで目立たなくしたいところですが、時間的に講座の終了時刻が迫っていたので、”どうすればよいか”が自分でわかっているからいいかな・・・と思い、このプリントはこれでOKとしました。(白くなることは、ネガやコンタクトシートで分かっていました。それでもこれをこの日の最後にプリントしてみたかったのです。)

この日お隣で作業をしていた年配の男性受講者さんが、「あぁ、夕方のいい風景ですね~」とおっしゃってくださり、モノクロでも夜ではなくて夕方だってことまで分かるのか~と、なんとなくちょっと驚きつつ、嬉しい気持ちになりました。まさに、冬の夕方に撮った1枚です。(あとから考えてみれば、フィルムだと夜撮るのは難しいから、それで夕方ってことが分かるってことかな?と思い当たりましたが・・・笑)

いつもながら、あっという間の7時間です。途中でお昼を食べに出るので、作業時間は6時間程度。だんだん疲れるということもなくなってきて、1日中、楽しく作業が出来るようになってきました。来月はいよいよバライタに挑戦する予定です♪

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