モノクロ暗室にて(6)バライタプリントに初挑戦

帰宅後、追加の水洗をしてから、乾燥させているところ。
浴室に一晩干してから、重たい写真集などの下で平らに伸ばし、
次の時に暗室へ再び持って行ってプレス機でフラットニングをします。
4月19日はフォマの小四切を使用。

4月はいつも通っているJCIIの暗室の基礎講座がお休みでしたので、ドキドキしつつも、4月19日・26日と2週に渡って、バライタを使うステップアップ講座にお邪魔しました。先生は日芸写真科の教授であられる鈴木孝史先生です。年末に事務局の方に連れられて鈴木先生のギャラリーにお邪魔し、一度だけごあいさつをしておりましたが、覚えていてくださり大変嬉しかったです。

さすがにステップアップ講座を受講する方々はみなさんとても熱心で、10人定員の講座が見事満席!という大盛況でした。基礎講座では、初めての作業に緊張し慎重になり・・・でシーンとしていた暗室も、ステップアップ講座では、カメラの話に写真の話にと実に実に賑やか(笑)。そういえば、暗室に入るや否や皆さんどんどん準備をしてネガもセットして・・・あとは照明が消えるのを待つばかりといった状態に最初は圧倒されましたが、基礎講座を何回か受けたおかげで、私も自分自身で準備をし、ひと通りの作業をなんとか自分で出来るようになりました。細かいことはまだまだ理解できていないことも多いのですが、少しずつ出来ることが増えているのかなと思い、ちょっぴり嬉しかったです。

ステップアップ講座は2週連続受講で、受講料はJCIIの会員だと9千円です。プラス、自分で好みのバライタ印画紙を購入して持っていくので、それによって費用は変わってきます。私は受講前にフォマの小四切の10枚入りを2パック買って持って行きました。「バライタは難しい」と聞いていたので、心の中では一日10枚で足りるだろうと思っていました。

・・・ところが、その反対(泣)。難しい・・・ゆえに、紙が無駄になる~(苦笑)。そうか、そうだよねぇ・・・。テストピース用の印画紙も自分のを切って使うのだし・・・。ははは^^;;20枚があっという間になくなりそうでした。(実際は3枚くらいは残ったのですが。)ちなみに、10枚入りで2千円ちょっとするので、2パックで5千円弱。1日で印画紙代5千円は続けられるかな~・・・と少々青くなりました。

また、「これは失敗~」と思ったのは、フォマはJCIIの暗室のセーフライトの色ではかぶってしまうということでした。赤でないとダメというのに気づかず。(JCIIの暗室のはオレンジ色。)それで、1日目の作業中は自分の使っているブースのセーフライトは点けずに引き伸ばしをし、現像液のところへ持っていくのも裏返しにして・・・とやり、なんとか色かぶりを防ぎました。

しかし色かぶりの問題をのぞけば、作業時間もRCペーパーに似た時間でしたし、厚手で扱いやすく、初めてのバライタプリントにはとても良かったように思いました。心配していた折れもなく、後半は慣れてきて、それなりにスムーズに作業が出来ました。

4月26日はオリエンタル(イーグル)の六切を使用。

2回目用には鈴木先生にアドバイスをいただき、イルフォードかオリエンタルなら間違いないとのことでしたので、オリエンタルの印画紙を買いました。といいますのも、オリエンタル(イーグル)の六切りですと20枚入りが2千円程度で、これだと基礎講座で使っているRCペーパーの価格とあまり違いがありません。これなら懐具合も心配なし(笑)。とりあえずは練習なので、私の場合は価格重視の選択です。

最近では基礎講座でもプリント枚数が増えてきて1500円以上印画紙代にかかるときもあるので、オリエンタル(イーグル)の六切りを使う限りでは、ステップアップ講座の費用と基礎講座の費用はほとんど変わりません。(もっとも、基礎講座は全2回中、1回のみの受講も認められているので、私は毎回片方のみ受講させていただいているのですが・・・そうすると、月5500円+印画紙となります。これならだいぶお財布は楽です。)

大きいプリントをする必要があるわけではないので、普段は練習用として六切りと決めてしまえば、バライタの講座も受講料にそれほどためらうことなく参加することが出来そうで、あぁ、よかったと安心しました。

とはいうものの、やはり毎月2週連続の受講ですとスケジュール的にはちょっぴりハードなので、2~3ヶ月おきくらいにお邪魔できればいいな~と思い、先生にもそのようにお話しました。もちろんその時に空席があれば・・・のお話ですけれども。そして、年間を通して基礎講座と並行して通えれば、自分的には撮影量とプリントの作業量がちょうどいいバランスになるかな~と思っています。(あと、経済的にも・・・笑)

プリントの水切りに使う吸水スポンジとスクレイパーは、
100均のカー用品売り場で良さそうなものを買いました。
大理石の作業台は本来はパン用。
10年前に購入したものがちょうど良さそうなので使ってみました(笑)。

暗室では、先生方にネガやプリントを見てもらい、撮影方法についても毎回アドバイスをいただけます。今はまだ昨年撮影したフィルムをプリントしているのですが、そのサイクルも徐々に縮めて、撮影に関するアドバイスをいただいた後、それを早めに反映させられるようになるといいなと思っています。

でも、デジカメや同時プリントなどでいっぺんに撮影した写真が見れてしまうよりも、毎回毎回1枚1枚じっくりと選んでプリントしていくというのは、たった1本分のネガであっても、楽しみが先へ先へと広がって、いつまでも続くような感じを味わえます。それに不思議なことに、撮影時には失敗だったかなと思ったコマが、月日を置いてみてみると面白く感じたりもして、そういうのをプリントしてみるもの楽しいものです。そして案外そういう1枚の方が出来栄えも良かったりするので、これまた不思議なことです。暗室でのモノクロプリントは本当に楽しいです。

2日間ご指導くださった鈴木先生、どうもありがとうございました!いろいろと教えてくださったほかの受講者のみなさまも、どうもありがとうございました。またお邪魔いたします時には、どうぞよろしくお願いいたします。


日が長くなりお天気も良かったので、26日は暗室の帰りに御茶ノ水まで足を伸ばし、ギャラリー・バウハウスに立ち寄りました。長徳先生のプラハの写真や、『写真の読みかた』に取り上げられていたユージン・スミスの「カントリードクター」などを見ることができました。

ギャラリーで写真を見ながら、「ここってなんだか昔も来たことがあるような・・・?」と思っていたのですが、地下への階段に下げられていたヴェネツィアングラスのシャンデリアを見て「ん・・・?!」と思い出しました。

たしかここって、何年か前(私が訪れたのは10年以上前ですが・・・)にはヴェネツィアングラスを売っているお店だったような・・・?今は写真ギャラリーになっているのですねぇ・・・。なんだか懐かしかったです。建物と、その界隈が。


人間、案外そういう街並みや建物の記憶ってしっかりしているものなんですね。我ながら驚きました。日暮れ少し前の空を、聖橋の上より、携帯カメラで撮りました。ギャラリーの写真も携帯カメラで撮ったものです。いまだにスマホではありません(笑)。暗室に行く日は荷物が多いのでカメラを持ち歩いていない私です。。。撮りながら、カメラを持ってくればよかったなと思いました。

 *この2日間にプリントした写真は、後日何らかの形でアップしたいと思っています。

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