モノクロ暗室にて(10)バライタ、オリエンタル(イーグル)六切

Nisshin Bldg (Dec, 2013)
Kodak T-MAX 100
 
先週の金曜日のエントリー、『モノクロ暗室にて(9)バライタ・・・』からの続きです。今回は同じ講座の2回目にプリントしたものを、こちらでご覧いただこうと思います。
 
前回はFOMAの小四切というものにプリントしたものだったのですが、2度目の時には主にお財布事情から、オリエンタル(イーグル)の六切を持参しました。受講後の興奮冷めやらぬうちに書いたエントリーはこちらです→http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2014/04/blog-post_9142.html
 
本日はプリントした順番をもはや忘れてしまったので、それにこだわらずに書いていきたいと思います。まず1枚目は街歩きでのスナップから。「これ何?」「ここどこ?」と、プリント作業中も聞かれたのですが、こちらは写真右端にもありますように、日本橋二丁目のとある建物の看板でございます。閑散としているエリアでした。中に蛍光灯でも入っているのかな~というような、看板。なんとなく、文字のデザインと、看板のたたずまいが好きだったので撮りました。(ちゃんと水平出てないな~・・・)
 
これは濃淡各1枚をストレートにプリントしただけで完成。こちらは白を基調に明るくプリントした方です。前回これより大きい印画紙を扱っていたので、六切はとても作業がしやすく感じました。
 
Unionjack Mugs (May, 2013)
Kodak T-MAX 100
 
2枚目は自宅で撮った写真。以前、『二つのユニオンジャック・マグ』というエントリーで、一度同じ写真を使いました。(こちら→http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2013/10/blog-post.html)その時のは現像と同時にプリントをしてもらったものをスキャンしました。比べてみると面白いものですね。まず、お店でプリントしたものは右端が切れちゃってる。それから、全体的にトーンも暗めです。
 
暗室でプリントしたこちらは、まず3番というフィルターを使ってコントラスト調節もしていますし、明るい部分に合わせてベースのプリントをした後に、右のカップの輪郭をくっきりさせるために、光が入り込んでいる側をわずかに焼き込みました。
 
そうそう、ステップアップ講座で面白いなと思ったのは、最初のテストプリントで3番のフィルターを使うと決めたら、ずっとどのネガでも3番フィルターを入れた状態から始めて、そこから足し引きしてプリント作業をしたことです。また、テストプリントの段階露光も、基礎講座の先生の時には2,4,8秒だったのですが、鈴木先生の場合は「3の倍数が案外分かりやすいんですよ」とおっしゃって、3、6,9秒で試していきました。この辺はRCペーパーとバライタと、使う印画紙の違いもあるのでしょうかね?(このあたりは、また参加した時に尋ねてみようと思います。)
 
Selfportrait (May, 2013)
Kodak T-MAX 100
Photo by Kazuya Moriyama
 
はい、3枚目は自分の写真(笑)。これをプリントしている時、「え?自分?!どうやって撮ったの?」とか、「なんでセルフポートレートを撮ろうと思ったのですか?」と、他の受講者さん達にたくさん聞かれました(笑)。特別深い意味もなく、でもいつかプリントしてみたいと思っていた1枚。
 
両手がふさがっているので、もちろん自分で撮ったわけではなくて、手元で自分のカメラの露出を合わせてから、反対側に座っていたもーりーさんに渡してピント合わせてシャッターを押してもらった・・・というのが種明かしです。(対になっている写真はこちらの煙草プカプカ写真→http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2013/10/blog-post_2045.html
 
鈴木先生にテストピースを見てもらった時も可笑しくて、「え~、女性の写真ですから、肌を白くしましょうか」と(笑)。うれしいじゃないですか ~^^ 
 
と言いつつも・・・、この「人の顔の肌色を調整する」というのはなかなか簡単ではないのです。覆い焼きをしなければなりませんので・・・。顔と手の部分を覆い焼しつつ、髪の毛は白くなりすぎないようにします。(ちょっと髪の毛は黒すぎたかな?とも思いますが・・・。)
 
というわけで、自分の顔ででも、たまには練習しないとね!
 
Eating Noodles (Nov, 2013)
Kodak T-MAX 400
 
お次の4枚目は友人を撮らせてもらったもの。以前ほかのカットをRCペーパーにプリントしたものを差し上げたのですが(こちら→ http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2014/02/blog-post_9723.html )、その時に一緒にコンタクトシートもお見せしたところ、「このラーメンを食べているのも見てみたい」とおっしゃったので、真に受けてプリントしてきました(笑)。もちろん、掲載許可もいただいておりますよ!
 
さて、実際にプリントしてみたら、これは私自身もお気に入りの1枚となりまして。唇の赤い感じや、髪の毛の艶々した色がうまく出たのではないかな~と嬉しいのです。下の丼の辺りのみ、
少しだけ焼きこみました。
 
こういうのは飾るってタイプの写真じゃないからバライタに焼かなくてもよかったと思うけど、でも、シーンとしては面白いかなと思います。食べてるところって、自分ではなかなか見ないですもんね。まぁ、暗室にいらした男性(12人中11人が男性だったんですが・・・)からは、「食べてるシーンは生々しくて撮りにくい」という意見もございました。そうかな?そうかもね?
 
あと、前回の小四切に焼いたグラスとカップの写真同様、これも画面がキチキチなので、もっとゆったりとした余白を意識して、物も人物も撮りたいな~と思いました。
 
Grand Stand of Fuji Speedway (Mar, 2013)
Kodak T-MAX 400
 
5枚目は、チャレンジカップか何かの時に撮った富士スピードウェイのグランドスタンドです。マイナーなレースだったし、お天気悪かったので誰も座っておりません(笑)。スキャンしたものでは全然見えないのですが、右上の空の部分は、これでも少し焼きこんでおります~。この写真も、一度ブログに使ってます。(こちら→ http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2014/05/super-gt-2014-fsw.html )
 
Cat in Silhouette (Jan, 2014)
Kodak T-MAX 100
 
 最後の1枚はなっちゃんのいる室内の様子。撮影時からシルエットを作りたくて、露出をぐーっとアンダーにして撮ったものをプリントしてみました。鈴木先生にネガをお見せして、「シルエットに撮ったものもプリントしてみたいのですが・・・」とお尋ねしつつ。
 
で、結果、ストレートに1枚焼いただけでこれはこれで完成。
 
一応、先生がネガとプリントを見てくださって、黒い部分に”情報”がもっと入っていれば、もう少し明るい仕上がりも試してみようとおっしゃってくださったのですが、これを焼いた時点で再確認し、「あ~、これはもう、ここの部分(下の黒いところ)に何も情報は入っていませんね。これは、コレで完成です。」と。
 
そういうお話を聞くと、あぁ、もう少し普通の明るさに撮っておけばよかったな~と思ったり。それでいく通りか仕上がりの違うプリントを作ってみるのも面白そうです。それに、シルエットの部分はこれはこれで面白いけども、それ以外の黒ベタな部分って、やっぱりこれだとつまらないし美しくないなと思いました。暗くなってても、わずかにディテールが出ているほうがやっぱり美しいですよね。次回の撮影時に、そういう反省を活かしていきたいな~と思います。
 
暗室の楽しさは、プリントが出来上がるというのはもちろんですが、その作業から次の撮影のヒントが得られるところ・・・というのもすごくあるような気がします。完成と同時にフィードバックの役割もあって、そういうところが面白い部分だなと思います。
 
最後の写真と同じシーンの、デジタルカメラで撮ったカラーバージョンはこちらのエントリーでご覧いただけます → http://dolcevita-sana.blogspot.jp/2014/01/blog-post_4257.html
 
 
 
*撮影機材はすべて、Nikon FM10と、Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D です。
 
 
 

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