「本屋」という名のよろず屋さん@マンハッタンのリトル・イタリー

Little Italy, New York City (2002)
レモンのジェラートを注文したのに、ココナッツを出してきたお店(笑)。
 
 
ウェブニュースなど今まであんまり熱心に読んでいたわけではないのですが、ある時、日経ビジネスオンラインに興味ある作家さんのインタビューが出ておりまして、それを読みたいがために会員登録をしました。すると、トピックスを満載したメルマガなんてものも届きまして、その中から時々ポツポツと拾い読みをしたりするようにもなりました。
 
そんな中、ヨドバシカメラが通販で野菜の販売を始めたという話題を拝見しました。え?とうとう野菜まで?!と驚きつつ、そのうち在庫管理と発注システムを備えた家庭用冷蔵庫なんかが出来たりするのかもしれないな・・・なんてことまで想像したりして・・・。(すでにその発想で作られた冷蔵庫は存在するみたいですねぇ。うまくいっているかどうかは別として。)
 
さて、前置きが長くなりましたが、カメラ屋さんであったはずのヨドバシカメラさんが八百屋さんの商品であったはずの野菜を売る・・・というお話を通して思い出したのが、2002年に訪れたニューヨークで見た、「本屋」というなの小間物屋さんです。そのお店、マンハッタンのリトル・イタリーにありまして、実際の店名は分からないのですが、看板には大きくイタリア語でリブレリーア(Libreria)と書いてあるのです。でも、本なんて全然売っちゃいない(笑)。
 
この旅の後、当時通っていたイタリア語教室の先生と、その店の話で盛り上がりました。私の習っていたイタリア語の先生は、日本に来る前の数年間をニューヨークで暮らしていたという方だったんです。
 
「ねぇねぇ、D先生、ニューヨークのリトル・イタリーにね、本屋って名前の本を売ってないお店があったよ」という私に、「あ、そこ、知ってる(笑)。かくかくしかじかの角にあるお店でしょ!僕がいたころから本なんか売ってなかったよ。」「そうなんだ~!どんな本があるんだろうと思って入ったら、本なんか全然なくってさ、天井からムーラン(トマトソース漉し器)がぶら下がってたよ(笑)。おばあちゃんがひとりで店番してて。」
 
その店に入った私はむしょうに何か買いたくなって、本当は天井からぶら下がっていたムーランが欲しかったのだけれども、それではかさばりすぎるので、3ドルのチーズ用のおろし金をひとつ買いました。日本でも簡単に手に入る物だけど・・・(笑)。何でも屋さん、といった雰囲気のお店。私達が子供の頃、まだ自分の家の近所にもあったような感じのお店。薄暗くておばあちゃんが店番してて、生活用品をなんでも売ってる・・・というような。本屋から始めたのに、お客のニーズに合わせていたら、何でも屋になっていた・・・ってことなんだろうなぁ(笑)。
 
毎度のことながら、その店の写真を撮らなかったことが悔やまれます。まだそのまま残っているのだろうか?あってほしいような気もします。ずっと。
 
Little Italy, New York City (2002)
とても美味しそうなチーズやハムを売っていたお店。
買い物してみたいと思ったけど、
中はすごく混んでて入ることできず断念。
人気店だったみたい。
 
 
さて、当時の旅の日記を見ると、『リトル・イタリーは原宿みたい』と私は書いています(笑)。すでにチャイナタウンの拡大が進んでいる・・・なんて話も耳にしましたが、先生に聞いても「もうあまりイタリア人は住んでないよ。観光客向けの商売を続けている人はまだいるけど。僕がいた時には、イタリア人街はクイーンズのフォレストヒルズにあったんだ。僕もそこに住んでいたし。」とのことでした。その後、どうなんでしょうか。
 
さらに日記を振り返って見ると、『さすがにレストラン多し!・・・・でも、良い香りが漂って来ないのはなぜ?!』と書かれています(笑)。ベタな行動だと思いつつも、リトル・イタリーで昼ごはんを食べてみようと思っていたので、半ば意地になって(笑)、ここならと思うところを探したのでありますよ。あんまりお洒落でない、ちょっと昔っぽい雰囲気のお店を、ね。それで、日記には続けてこのように書いています。
 
『よい香りのするフローリオズという店でランチ。大声で歌っているおじさんがオーナーか?イタリア名で呼ばれていた店員の二人の顔はどう見てもインドとかのアジア系だが・・・。オリーブとアンチョビのプッタスネカというパスタを食べた。「娼婦風」と日本では訳されているやつ。知っていたけどそれが一番好きな具だったので。白ワインとエスプレッソも美味しかった。』

ゴロゴロと食べきれないほどのオリーブの実がのっていてたまげたのですが、やはり「いい匂いを漂わせている店にハズレなし!」は我ながら大当たりで、とても美味しい店でした。(調べてみましたところ、Florio’s Ristorante は2013年の秋に閉店してしまったようですね。残念!)

それから、今日のエントリーの1枚目に使った写真は食後にジェラートを食べたお店で、そこのことはこんな風に書いてます。(立ち食いです。)

『レモンをたのんだのにココナッツが出てきたお店。美味しかったのでそのまま食べた。訴えてみたけど、レモンだと言うし・・・・・^^;。』

レモンもココナッツも白いジェラートなんですよねぇ。ひと口食べて「ん?ちょっとお兄さん、これ、レモンじゃなくてココナッツだよ!」とジェラートの枠を指差して訴えたのですが、「え?ココナッツ?レモン、レモン、これはレモンだから!(ゴリ押し)」「ココナッツでしょ~(もう食べちゃってるけど・・・)ニヤニヤ」「んにゃ、レモン!ニヤニヤ」

あのニヤニヤは絶対に、「間違っちゃった、ごめんよ。でもココナッツもうまいからいいだろ?」と言っていたね、心の中で。

本を売ってない本屋があったり、ココナッツをレモンと言い張るジェラート屋さんがいたりと、かなり楽しいリトル・イタリーなのでございました。


ニューヨークのリトル・イタリーの公式サイトはこちら→
 
 
*写真はどちらもレンズ付フィルムで撮影し、
プリントしてあったものをスキャナーで読み込みました。
 

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