カラー写真暗室、初体験!

Darkroom Experienced on Dec 14, 2014 - color print 1
Il piccolo cane (Venezia 2001) :Sanae Moriyama
 
12月14日(日)の午後、念願のカラー写真の暗室体験をしてきました。お邪魔いたしましたのは、ナダール塾でお世話になっている林和美さんの暗室です。(こちら → 林和美写真画廊 http://kazumi-h.net/index.html /ナダール http://nadar.jp/
 
8月に参加したナダールさんでの写真展でご一緒した方々と、4名での体験受講となりました。計画してから開講までけっこう月日が経ってしまいましたが、みんなひとりも欠けずに集まってもらえて嬉しかったです!費用はひとり5千円、ホットカイロ付でした(笑)。「冬はここの暗室寒いから・・・」と、わざわざ1枚ずつ用意してくださったのです。お心使い、ありがとうございます!
 
今回のカラー暗室体験はプリントのみのもので、持ち物は現像済みのフィルムのみ。2人が35mmフィルム、2人がブローニーと分かれました。カラー用の引き伸ばし機は1台のみでしたので、まずは35mm組からスタートしました。
 
使った引き伸ばし機は、LPLのC7700というもので、印画紙は林さんがいつも作品作りに使っているという、フジのディープマット紙の六切(RCペーパー)でした。レンズは何だったか聞くのを忘れてしまいました。
 
モノクロの暗室とカラーの暗室との1番の違いは何かと申しますと、カラーではセーフライトの灯りでも色被りをしてしまうとのことで、印画紙を扱うときには完全なる真っ暗闇にする必要があるという点です。真っ暗闇の中で印画紙をイーゼルにセットして、引き伸ばし機のスイッチを入れ(ほんんの一瞬の出来事です)、また印画紙を外してから、現像のプロセッサーに入れる・・・という作業をします。「みんな、電気が消えたら絶対に僕に触らないでよ~!」とか、「(プロセッサーのところに行くまで)忍法よこ歩きですね!くの一みたい!」とか冗談も飛び交った暗黒体験でした(笑)。
 
Darkroom Experienced on Dec 14, 2014 - color print 2
Il piccolo cane (Venezia 2001) :Sanae Moriyama
 
あとは、カラーの場合は色の調整をする必要があり、それは引き伸ばし機に組み込まれているフィルターの数値をダイヤルで変更して行いました。今回は体験講座でしたので、ひとり1カットを3タイプ、色の違いや明るさの違いを見ながらプリントしました。
 
デフォルトの設定はまず、いつもこの引き伸ばし機と印画紙でプリントしていらっしゃる林さんの経験値からセット。今回は露光時間1.4秒、フィルターはマゼンダ15、イエロー15という目盛りでした。(シアンのダイヤルはいじらないそうです。いじると複雑になってしまうからだとか。)
 
そして出来上がった第1回目のプリントが本日1枚目の写真です。全体的にマゼンダが強く、色合いも暗めになりました。モノクロの時も先生方から「撮影した時の印象はどうだった?」とよく聞かれるのですが、ここでも時間帯や路地の様子を確認しつつ、好みの仕上がりの色味や明るさを探っていきました。
 
そして、マゼンダをもう少し弱めにして、やや明るくしてみようということで、2回目は露光時間を1.2秒にし、マゼンダのフィルターのみ目盛りを25に増やしました。【マゼンダの色味を弱める=マゼンダの光の分量をカットする=マゼンダのフィルターを強める(濃くする)】という考え方だそうです。(色の調整のための表がありました。)
 
そうして出来上がったプリントが2枚目の写真です。今度は黄色が強めになりました。自分の写真の好みとしては、この2回目のプリントが一番好きかも。こっくりとした色合いです。
 

Darkroom Experienced on Dec 14, 2014 - color print 3
Il piccolo cane (Venezia 2001) :Sanae Moriyama

作品作りでしたら、好みの結果が得られればそこで完成&終了~♪ なわけですが、今回は初めてのカラー写真暗室体験でしたので、シアン(青)を強くしてもう少し明るめにするとどうなるか?というのもやってみましょうと、3回目のプリントもしました。

シアン(青)を強くしたいのですが、シアン(青)のフィルターはいじらずに、イエロー(黄色)を弱める方向で調整します。イエローのフィルターのダイヤルも25に目盛りを増やしました。(黄色の光をカットしたいので、黄色のフィルターを強める・・・と。)そして露光時間は1秒に。出来上がったのが3枚目の写真です。

時を経て退色したかのような色合いになり、ノスタルジックな雰囲気が増しました。こちら、撮影地はベネツィアの路地で、時は真冬の朝なんです。(朝といっても8時ではまだ真っ暗なので、9~10時くらいかな?)シアンが強まったことによって、寒い冬の朝の雰囲気が出たかもしれません。この雰囲気もけっこういいな~。反対に、1枚目のを振り返ってもう一度見てみると、あちらは赤みが強いので、ちょっと夕方っぽい雰囲気にも見えてきますね。色によってこんなに雰囲気が変わるのだな~と、とても面白かったです。やっぱりカラー写真もいいなぁ!

文の前半にもちょっと触れましたが、カラー暗室の場合は、現像を機械(プロセッサー)でやることが多いそうです。現像、漂白、水洗と、プロセッサーの中に溶液が入っていて温度管理をしてくれています。そして、機械から出てきたものをもう一度しっかり水洗して、乾燥させれば出来上がり。私は一番最初にプリントさせて頂いたので、自然乾燥でも充分時間内に乾きました。

 

他の方々の写真も載せさせていただきま~す。(仕上がった写真の撮影は林さんです。)

真四角写真のお二人は、二眼レフのローライフレックスをお使いでした。そのうちのお一人が実際にカメラを持ってきていたので、暗室講座の終了後にちょっとだけ使い方を教えていただけたのも楽しかったです ^^ 私もいつか使ってみたいな~♪ ちなみに、35mm組は、私は使い捨てのレンズ付フィルムで撮ったもの。(イタリアで現地調達したソラリスのもの。2001年の話ですが・・・)で、もうお一方はペンタックスの一眼レフだそうです。フィルムはそれぞれどこのか聞き忘れてしまいましたが、ブローニーを使った場合の、お店での現像や同時プリント、CD書き込みなどの値段を教えていただけたのも良かったです。

グループ展やグループ講座は、こうして他の方の感性に触れられたり、情報交換ができるのもとても良い機会です。自分では想像もしないような作品世界に出会えると、本当に刺激になって面白いです。それに、今回のカラー暗室体験は「4人揃ったら開講します」とおっしゃっていただいていた講座なので、グループ展に参加したことで人数を集められ実現できたので、本当にありがたかったです。また、林さんはご自身の暗室を持っておられるので、受講料も手頃に講座を開講してくださるのにも、とてもとても感謝しています。どうもありがとうございました!!

ここのところモノクロ写真にどっぷりはまっていましたが、カラー写真もいいですね~。ぜひまたこうして自分でプリントするチャンスを得て、もう一回やってみたいな~と思います。そのくらい楽しい体験でした♪


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