今週のなっちゃん(60)『ここは猫の国』

なつこ(猫)「ん?何がはじまるんニャ?」

今週のなっちゃん、猫の本と一緒に登場です。まずは、贅沢なオールカラー本、片岡義男さんの猫絵本コレクションをまとめた『ここは猫の国』by研究社。

研究社さんって、辞書とか語学書を出しているってイメージなんですけど、何故に猫の本?!・・・勝手に想像しますに、おそらく『ここは猫の国』に収録されている片岡さんの猫本コレクションが、すべて洋書だからではないでしょうか???

それにしても、1997年といえばすでにバブルもはじけた後だったと思いますけど、この頃はまだ本の作りも上等、そしてコンセプトも面白かったですよね~。ちなみに、収録されております絵本の写真もすべてご本人が撮影したものだそうです。黒い背景で撮られておりまして、絵本についてくる猫のぬいぐるみを立たせておく支えに、さりげなく露出計などが使われているのも見られます。

特別に猫の本を集めようとして集めたわけではないそうで、もともと絵本を買うのがお好きで、いつの間にか集まった絵本を見てみると猫を題材にしていたものが相当数あった・・・ということなのだとか。だからこの本の数年前に同じ研究社さんから、『絵本についての、僕の本』というのを出していらっしゃるようです。そちらもチャンスがあれば見てみたいな~。

なつこ(猫)「まったく・・・寛いでるのに邪魔しないでほしいニャ・・・」

お次は英国の獣医さんジェイムズ・ヘリオットの『猫物語』と、レスリー・オマーラという人の編集となっている『気ままな猫の14物語』というアンソロジー。原題は前者がJames Herriot's Cat Storiesで、後者がBest Cat Stories となっております。アンソロジーにはジェイムズ・ヘリオットの作品も含まれています。

『猫物語』はドクター・ヘリオットが獣医師としての生活の中で出会った猫たちを主人公として、1章1猫で書かれており、エッセイとも短編集ともとれるような本です。レズリー・ホームズという人のイラストによる挿絵もとっても素敵です(表紙の絵とは別です)。ほんわかと、心温まるお話がたっぷり。

アンソロジーの方はエッセイというよりほとんどが創作だろうと思いますが、いずれも猫が主人公だったり、キーになっていたりするというお話です。すべて書き手が違うのでバラエティ豊かなストーリーを楽しめます。もちろん出てくる猫の個性もいろいろ。

なつこ(猫)「空飛び猫?それはちょっと楽しそうかもしれないニャ・・・
♪この大空に翼を広げ飛んで行きたいニャ~♪
そしたらツバメを追いかけられるニャ!」

空飛び猫のシリーズは翻訳本が出た当時すべて読んだのですが、現在手元にあるのは『帰ってきた空飛び猫』のみ。アーシュラ・K・ル=グインの作で、翻訳したのが村上春樹さんです。絵本なので、S.D.シンドラーという人の絵もすばらしいです。原題はCatwings Return ですって(笑)。

絵とタイトルでこれはだいたいストーリーが想像つくのではないかと思うのだけど、NY生まれの翼を持った猫たちの冒険物語です。ファンタジー。

なつこ(猫)「冒険ならあたしだって生まれて半年してきたニャ・・・」

猫本は表紙などの絵に釣られてしまうこともしばしば。この『ジェニー』の文庫本もそう。網中いづるさんという方の絵がすごくいいのですよね。ちなみに後ろにいる黒白のがジェニーで、手前の白いのはピーターです。ピーターとはひょんなことから猫になってしまった主人公の男の子。

作者は『猫語の教科書』という本も書いているポール・ギャリコ。『雪のひとひら』なども有名な作家です。それらの本も好きです。

なつこ(猫)「ダーシェンカ、アンタ、のん気そうな顔してるニャねぇ・・・」

ん?ダーシェンカ??それは猫じゃないでしょう!

そうなんですけどね、カレル・チャペックにもおもしろい猫の本があるんですよ。手元にないのが残念なんですけども。『チャペックの犬と猫のお話』というのと、『こいぬとこねこは愉快な仲間』というのが河出文庫にありまして、これがとてもかわいくて面白いのです。

おしまい。


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