公開講座受講記(3)コミュニケーションを学問する楽しみ~人は何をやりとりしている?~

2月13日(土)の午後、とぉ~っても面白い言語学(日本語)の公開講座を受講してまいりました。この手の話題にご興味あります方は、「続きを読む」からどうぞご覧下さい。

日本語って、ややこしくて面白い!

これが、公開講座を受講した私の感想です(笑)。


放送大学の多摩学習センターに、言語学者の滝浦真人先生の公開講座を聞きに行ってきました。年末に学校の資料請求をしたからか、お知らせメールをいただけるようになりまして、それで開催を知ったものです。

資料請求をしたと書きましたが、実はその後に入学の出願をしましてですね。で、今回の公開講座の受講は、今後の履修の参考にしたいな~というのが一番の目的だったのです。

また、科目案内で、滝浦先生の『日本語とコミュニケーション』という放送授業の紹介を見て面白そうだと思っていたので、実際の授業も受けられるのなら・・・と、メールを受け取ってすぐに申し込みました。

言語学ってどんなの?語用論って何?


『日本語とコミュニケーション』では、先生をモデルにしたセサミストリートばりの人形が出てきたりと楽しい演出がなされているようなのですが、素の先生の講義もとても面白かったです。今回は『コミュニケーションを学問する楽しみ~人は何をやりとりしている?~』というタイトルの講義で、言語学の中の語用論というののお話を聞きました。

語用論というのは、「人は言葉の仕組みを使って、そこに何をのっけてやりとりしているのか?」というのを研究する分野だそうです。「何をのっけて」というのが気になる部分。配られたプリントには、《コミュニケーションではつねに、言われた以上の意味がやりとりされている》と書かれていました。

言葉にしないのに、含まれる意味がある・・・。そしてそれを、相手もある程度読み取って会話をしている・・・。あるいは、含まれてる意味をくみ取れなくてすれ違う・・・

わ~わ~わ~!これって、日本語特有~~~?!?!?!

会話例が何パターンか出ておりまして、それを細かく解説してくださったのですが、会場からはクスクス、時にはドッと笑いが溢れておりました。だって、だって、思い当たることいっぱいで笑えるッ!

さらに、すれ違いの例では、相手の言い回しに対しての世代間や立場の違いからの苛立ちについても解説されていて、それもまた可笑しかったです。あるあるネタのオンパレード!実際これで怒って帰っちゃった人も過去にはいらしたんだとか。その気持ちも分からないでもない(笑)。怒りはしないけど、二重敬語とか気持ち悪いッて私も思っていましたもん。(ま、もしかしたら自分も無意識に使ってるかもですが・・・。)

で、さらにさらに、その二重敬語みたいなものが発生する原因というか現状も解説してくださいまして、それがまたビックリな面白さでした。

敬意逓減の法則?敬語の敬意がすり減ってくる?!


敬語として使われている言葉の中の「敬意」を表す力みたいなものって、使われるうちにだんだんと目減りしちゃうんですって・・・(驚)。つまり、昔は敬語で通用したものが、だんだんと年月を経るうちに、それでは敬意を表せないようになるってことなんだそうな。すり減るって書かれていましたよ。しかも敬意逓減の法則なんて名前まで付いているのだそうです。言葉の持つ敬意がすり減るだなんて、考えたこともなかったです。面白い~。

『言葉は生ま物(ナマモノ)、言葉は生き物(イキモノ)』とも。

会話の中で、”今このタイミングで”これこれこう言われたのはどんな意味?というのは、生ま物(ナマモノ)としての言葉を考えなきゃ本当にその時に相手の伝えたかったことをくみ取れないし、また、年月を経て変化の途中にあるような、ちょっとモヤモヤする言葉に出会ったときには、あれ?と思いつつも、そっか、言葉は生き物(イキモノ)なんだっけ・・・と思い出してみるといい、ということのようです。

いつも無意識に使っている日本語のややこしくて不思議な側面を知り、なんて面白い言葉なんだと驚きました。やっぱり言葉と思考方法ってすごく結びついていそう。こうなると、空気読むなんてのは日本語話者の宿命(必須スキル)なのか?!と思ったり(笑)。

最高に楽しい90分でした。


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