朝永振一郎『物理学とは何だろうか(上・下)』(岩波新書85,86)


海外のウェブサイトで数学の勉強を始めたら、その反動からかがっつり日本語の文章を読みたくなりました。とは言うものの、『素数の音楽』は先日読み終えてしまったし、さて、何を読もう?

と、思いついて本棚から今年の前半にサラ~っと読んだ本を引っ張り出してきました。日本人で2番目にノーベル賞を受賞した、朝永振一郎さんの岩波新書です。タイトルはなんともズバリ『物理学とは何だろうか』というもの。ちょっと買うのに勇気がいった記憶があります(笑)。あまりにストレートなタイトルなもんで。


でも、これ、現在放送大学で『自然科学はじめの一歩』を履修している方に、すっごくおすすめです!私もこれを読んで、とても理解の役に立ちました。とくに、教科書の最初の方に設定されている天文学について役立ちました。最初から篠原ともえちゃんみたいに宇宙(そら)ガールとかだったらノープロブレムだと思いますけど、な~にも知らないわ~って人の場合、天文学の章ってもう誰が誰やら(笑)。頭がこんがらがっちゃう。

ですが、この『物理学とは何だろうか』の前半部分はケプラーから話が始まるのです。しかもこの人のバックグラウンドをけっこう詳しく書いてくれているので、いわゆる「人となり」みたいなことまで頭に入るから、その前後の天文学の流れも無理なく覚えることができました。その後も上巻はガリレオ、ニュートンと続きます。

教科書はたった280ページの中に自然科学の各分野が収められており、ひとつひとつは本当に断片的に要点のみが紹介されている感じですから、案外こうして息抜きを兼ねた別の読書が理解に役立ったのは歴史科目と同じだったかもしれません。教科書は指南役の位置づけでもあったような。(全体の流れを知るって、まさに歴史を振り返るってことですもんね。)

ついでに、NHKの『コズミックフロントNEXT』(http://www.nhk.or.jp/cosmic/)でも試験前にたまたまコペルニクスの回を見まして、それもすごく役立ちました。来週(11月24日)はハッブルが取り上げられるようです。『自然科学はじめの一歩』の復習を兼ねて、昨夜さっそく録画予約をしましたよ~。

と、まぁこのような感じで前学期の履修科目の勉強に役立ったわけですが、この『物理学とはなんだろうか』という本は、引き続き今学期履修中の『初歩からの物理』にも当然役立ちそうです。2度目の読書は、上巻第2章からと下巻を中心にじっくり読み直してみようと思います。熱力学を中心に書かれています。(それよりも、私は本当に今期試験を受けられるだろうか~?半年伸ばそうかなとも検討中^^;)

それからですね、ふと思ったのですけども。文京学習センターって元東京教育大学の跡地にあるのですよね?これって何気に朝永さんゆかりの土地だったりもするんじゃないでしょうか?もう建屋は影も形もありませんし、何の碑もなさそうなんですけども。調べてみましたら、どうも筑波大付属の小学校には胸像があるようですが。

と、そんなことを思っておりましたら、東京教育大学の新聞会OB会さま(http://tue.news.coocan.jp/)のHP内に、朝永さんのエッセイが掲載されているのをみつけました(http://members.jcom.home.ne.jp/lionsboy/tomonaga.htm)。

昨日の午前中はそれを夢中になって読んでしまいました。京都での学生の頃の話など、先生に質問するのに勇気を出すのが大変だったというくだりの心理描写なんか、ノーベル賞をとるような人でさえそうなのかと身につまされ、ちょっと涙がでちゃいました。そういう気持ちを分かる人だったからこそ、学長さんにまでなったのでしょうねぇ。研究者と教育者は必ずしもイコールではないよな~と思いました。両方備えてらっしゃったなんてすごい。ヒトラー政権下のドイツに留学していた時の日記も、後半で読めます。ややメランコリックではありますが。時代が時代ですものね。

そういえばですね、『自然科学はじめの一歩』の化学のところで出てきた副量子数って言葉もですね、試験後に立ち読みしました朝永さんの『スピンはめぐる』に出てきておりましたですよ。見つけた時、「あら~、ここにあった!」と思いました(笑)。ネット検索しても出てこなかったので。

『スピンはめぐる』もそのうち読んでみたいです。(高くて分厚い本だけど…。)



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