公開講座受講記(7)JPS公開講座『一般相対性理論と宇宙 - 重力波研究の最前線 -』

「おだむすび」で、まずはお昼の腹ごしらえ(小田急線新宿駅そば)

11月26日(土)は、とっても楽しみにしていた日本物理学会の一般向け公開講座に行ってきました。夏の科学セミナーの時に告知された講座で、10月初めの受付開始日に、即申し込みましたよ~。毎年やっているそうですが、今回はテーマが重力波で、講演者にノーベル賞を受賞した梶田先生がいらしたからか、受付開始後すぐに定員に達してしまったとのことでした。参加費は無料です。

12時開場、13時始まりでしたので、新宿駅でお昼ご飯を食べてから出かけました。短時間でかるくお昼ご飯を食べたい時によく利用する「おだむすび」に行きましたよ~。新宿駅に3か所くらいあるようなのですが、今回は小田急線の地下の改札脇にあるお店に行きました。場所がらさすがに混んでましたけど、ササっと食べられてありがたいです。好みのおむすびを二つ買って、それにお魚セット250円をプラスしてもらいました。おむすびは赤飯と梅干です♪

その後は、大江戸線の新宿西口駅から本郷三丁目まで移動。会場は東京大学・本郷キャンパスでした。




12時半ごろ到着~。こちらが会場です。赤門をくぐってすぐ右にある伊藤謝恩ホールというところ。アーチの入り口を入って、地下にホールがありました。

受付を済ませてテキストを受け取り、好きな席に座るというスタイル。夏の科学セミナーの時よりはずっと女性の姿も多かったですし、老若男女といった様子。高校生はもちろん、中学生も参加していたようでした。


こちらがいただきましたテキストです。講演者の先生方3人分が収められていて、それぞれ前半が読み物的な文章、後半にスライドと同じ内容のページ、という構成になっていました。

一般向けの公開講座なのでテキストも大変読みやすく、普通の本を読んでいる感じの平易な文章。それぞれのお話が始まる前には10~15分程度の休憩が挟まりましたので、その間にテキストを読んでおきましたら、お話の内容もスムーズに楽しめて良かったです。

私は、一人目の須藤靖先生のお話を聞くのがメインの目的でした。テーマは一般相対性理論。須藤先生の講義は放送大学の天文学の放送授業で見たことがあり興味を持ちました。放送授業では静かな印象の上品な話し方の先生だな~と思っていたのですが、今回は”いい意味で” 「アレ?」と(笑)。思ったよりずっと”ぶっとんだ”、とっても面白い先生だと分かりました(笑)。

アインシュタインの重力レンズの原著論文のお話(出版のいきさつなど)も面白かったですし、一般相対性理論が出たことでニュートンの理論が間違っていたように言うのは違う、むしろニュートンのすごさがより分かる、といったお話も印象的でした。

重力波発見のニュースがあった日の香川県の新聞の一面は、うどんの値上がりの方が大きく取り上げられていた…という指摘も面白かったですし、「物理教」なるものの話もしてました(笑)。

2番目の柴田先生と3番目の梶田先生は、「重力波」そのもののお話をしてくださいました。柴田先生は重力波とはけっきょく何なのか?どんな種類があるか?などのお話、梶田先生は日本で現在建設が進められている重力波検出装置KAGRAのお話をしてくださいました。

各先生方のお話の後には質疑応答の時間も設けられており、たくさんの質問が出ていました。最初パラパラと手が挙がるのですが、質問が進んでくると挙がる手も増えるという感じ。司会者さんが「専門的な質問が続きましたが、簡単な質問もどうぞ!」と言うと、柴田先生がすかさず「簡単な質問の方が難しいんだよ~」と返していたのも面白かったです。私も梶田先生に質問をしちゃいましたよ~(^o^) へへへ。

重力波の検出は、現在の米LIGO 1か所だけでは発生源の位置を正確に見積もることが難しいそうです。そこで、日本・イタリアと全部で3か所あると発生源の位置(方角等)も特定でき、観測が進むだろうということのようです。

それで、梶田先生の前お二人の先生方のお話から、LIGOの時はシアトルとルイジアナの2か所での測定の時差(ほんの数秒)で、重力波が南の方角から来たと考えられているとのことでしたので、「もしKAGRAで観測が行われた場合、LIGOとの測定の時差はどのくらいが予想されていますか?」とたずねてみました。すると、ほとんど同時ですとのお答え!

そう考えたら、例えばこれからまだ観測されていない中性子星の合体とか超新星爆発とかからの重力波と思われるものが検出された場合、米・欧・日と、同時にわ~っ!と盛り上がるのか~!と思ったら、なんだかものすごいワクワクしてしまいました。2020年までににはKAGRAを稼働させたいと梶田先生はおっしゃっていましたが、本当にとても楽しみですね!

ほかの質問者さんからは、「学校の授業と同じ50分とは思えないほど楽しい講義だった」なんて感想も聞こえてきましたよ♪


終わった後は、新宿のBOOK1st に寄って、須藤先生の『主役はダーク』を買いました。この本は爆笑系の面白さだとは小耳にはさんでいましたが、自分で読んでみたら…「須藤先生=ぶっ飛んでる人」感が強まってしまいました(笑)。思ったよりすっと血の気が多そうです?! さすが土佐出身?! (坂本龍馬とサイバラさんしか思い浮かばない中でのイメージ。あ、牧野富太郎とか吉田類もいた!いずれにしても個性的だな~・笑)

ところで、ずっと宇宙とか天文学の人って「星好き」さんなのかと思っていたのですが、須藤先生のこの本には衝撃と言うか、やっぱりそうだったのか!というか、天文学の中でも「宇宙論研究」者は見上げて見える夜空の星々(星座がどうのとか)にはあまりというかほとんど興味がない…云々と書かれていて驚きました。そしてなぜがちょっと、ホッと安心する自分がおります~。

と言いますのも、宇宙とか天文学とか私も「一応」興味はあるのだけれど、実は大きな声で言うのははばかられますが、今のところそんなに、お月様とかキラキラ夜空のお星さま~とかには魅かれない。もちろん、きれいだな~とは思いますけども…。そして、そういうのを好きになって、感動する自分がいたら楽しいだろうな~とは思いますけど。

でもちょっと、近寄りがたかった、宇宙と天文学!(笑)

そしてどちらかというと、ブラックホールとかダークマターとかダークエネルギーとかに、なぜかかなり興味はあるのです(笑)。なんやら分からんけどおもしろそ~って。で、今回、そういう方向性の興味の持ち方もアリなんだと分かり、とてもすっきりしたのでありました。


帰りは小田急線新宿駅のエキナカのカフェで一息。

またぜひお邪魔したいと思う日本物理学会の公開講座でした♪ 須藤先生、柴田先生、梶田先生、楽しいお話をたくさん聞かせてくださりありがとうございました!

とっても有意義な一日でした~ (*^-^*)


《後日追記》 (2016.11.29)

『主役はダーク』読み終わりました。面白かったです。 教科書じゃないので、ギャグ?をはさんだ文章はマジメな人には読みにくいかもですが、23章の「おふざけ」を一切省いた「真面目な要約」はある意味かなりお堅く難しいので、どっちもどっちなんだな~と思いました。

飽きさせずに難しい内容を、一般向けにある程度まで理解してもらえるように伝えるのって、それこそなかなか難しいのでしょうね。

マルチバースや多世界解釈、人間原理のお話が面白いと思いました。



コメント

LiLAっくま さんのコメント…
そう,宇宙物理学の人って,星座とか流星とかあまり興味無かったりします.
そもそも星の観測も,今じゃコンピュータ画面上の点々だし.
こないだも「プレイアデス(昴)って肉眼で見えるよね」って話したら,
みんなからきょとんとされました.スバル? なにそれ? 車?
天体観測は,アマチュアの方々の方が活発かもしれません.

Sanae さんの投稿…
★LiLAっくまさん、こんばんは。
本当にそうなのですね(笑)。
私はてっきり、皆さん星に詳しい人達ばかりなのかと思ってました(^_^;)
でもある程度、肉眼で確認できる星々が自分でも分かるようになったら、きっと楽しいだろうな~とは思います。

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