映画『人生タクシー』とエビの冷製ジェノベーゼ@アミュー厚木

『人生タクシー』ポスター

わが街のミニシアター、アミュー厚木映画.comシネマさんが先週NHKのおはよう日本に取り上げられていました。全然知らなかったのだけれど、この映画館は市の高齢者保養施設に認定されているそうです。一般会員でも、年会費を払うとかなりお安く映画が見られますもんね。市の高齢者だと、その年会費もさらにお安くなっていますから、映画を見ることを楽しみに外出の増えるお年寄りも多いのだそうです。つまり、活動的に元気になった人が多いという効果があったのだそうな。いいことですね。

★おはよう日本:“まちの映画館”再生 鍵は“高齢者”→
http://www.nhk.or.jp/shutoken/sp/ohayo/report/20170714.html

★WebマガジンSoarでのアミュー厚木映画.comシネマのインタビュー記事→
http://soar-world.com/2017/03/16/cinema/

そういう私も出不精をいくらかこの映画館に解消してもらった一人です。今の家に住むようになってからバス代は高いし、本数は少ないし、遠くて駅からあるいては帰れないというので外出する回数はかなり減っていたのですよね~。ま、そのかわり涼しい時期はウォーキングをしたりはしてましたけど。でも、1本500円で映画を見られる会員になったからには、やはりそれを活用したいですし、プログラムをチェックすると毎週なにかしら興味をそそるものがあります。映画館と図書館が近いのもありがたいですね。というわけで、自分の生活にも週1の外出日を設けたような感じ。

さて、7/19(水)の午後は、『人生タクシー』というイランの映画を見てきました。この映画、一見ほのぼのとしてコミカルなのですが、監督さんの身の上話を知ると、自分の暮らす国と外国のある種の国々との違いを否が応でも意識させられます。実はこの映画、当の国では上映許可がおりなかったのです。

上映許可ばかりか、実はこの映画の監督のジャファル・パナヒさんは、映画撮影や海外渡航を国から禁止されてもいます。少し前までは拘束されたり自宅軟禁されたりしていたのだとか。理由は、パナヒさんの撮る映画が反体制的だということのようです。

『人生タクシー』はそんなパナヒさんがタクシードライバーに扮して、ダッシュボードに据え付けたカメラを駆使して撮影した映画です。カメラはタクシーの外の様子(テヘランの街や人)を映しますが、一度も外へは出ていません。ドラマは主にタクシーの中で繰り広げられます。乗客(登場人物)は老若男女。

これは本当のドキュメンタリーなのか?はたまたドキュメンタリー風に撮られた演技する人々による映像なのか?

アミュー厚木9階からの風景

いずれにしても、ここで繰り広げられる会話には、映画の中で「俗悪なリアリズム」と呼ばれるものが色濃く含まれているのでしょう。それがために上映許可は下りない。そもそも撮影も禁止されている監督の作品なので、当局からすれば許可するわけのない作品と言えるのかも知れませんが…。ヨー・ヨー・マさんのシルクロード・アンサンブルの映画にも、自国で演奏活動のできないイランの伝統楽器奏者が出てきました。

パナヒさんは外出さえ許されなかった時にも映画を撮り、海外の映画祭で上映していたそうです。(『これは映画ではない』というタイトルで。)

『人生タクシー』で映し出されるテヘランの街は都会ですし平和的で、パッと見は私たちの知っている日常とそれほど大きな違いがあるようには思えませんでした。それでも行動の自由を奪われてハンガーストライキをせねばならない人々がいたり、些細な罪での死刑が日常茶飯事のようで、とてもその暮らしは想像できません。拘束されたり何かを禁じられたりしている人は、必ずしも過激な行いをしたり重罪を犯したりはしていないのです。

ただたんに映画を撮ったり、サッカーやバレーボールを見に行ったり(女性の観戦は禁止されているのだとか)、罪に問われた人の弁護士を請け負ったりと、むしろ私たちの国から見たら「普通に権利が保証されていること」をしているだけです。また、ほんの些細なことがすぐ死刑につながるので、それを懸念して人々は自分が不利益を被った時でさえ、加害者を訴えることをしなくなってしまう様子も描かれていました。

『人生タクシー』全般はタクシードライバーとしてのパナヒさんが終始にこやかで鷹揚ですし、かわいらしくおしゃまな姪っ子ちゃんが出てきたりと映画は明るくほのぼのムード(2~3の“事件”はありますが)で進みます。しかし、映され語られることに注目すると、そこは不条理と混沌が横たわる、ひとつの世界が描かれていました。

★『人生タクシー』の公式サイトはこちら→http://jinsei-taxi.jp

エビの冷製ジェノベーゼ

映画をみる前に、アミュー厚木1階のセガフレード・ザネッティさんでお昼ごはんを食べました。混む少し前に注文できたので映画に間に合って良かったです。

エビの冷製バジルパスタをいただきました。塩味が利いててとっても美味しかったです。麺はリングイネだったのかな?ドリンクはアイスコーヒーにしてみました。880円でドリンク付だったのかな、たしか。よそのテーブルに運ばれてきたボロネーゼもいい~匂いがしてました。次はそれを食べてみたいです(笑)。


★セガフレード・ザネッティ・エスプレッソアミュー厚木店はこちら→
http://www.segafredo.jp/shop_list/amyu-atsugi/



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